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異世界でプレハブ小屋をもらうとチート機能が付くようです  作者: とみっしぇる


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35 プレハブ小屋レベル8と木のタル風呂

マコトなりの金属製品複製の目安を上方修正した。


なにせミスリル銀をはじめとする金属が色々とみつかった。


ビールは4回の倍々複製で32本。早く飲みたいけどソフィーと乾杯したい。数の目標は100本。


というか、一旦そこで止める。


本当は10回の倍々複製で豪勢に1024本までいきたいが、中身入りだから缶は30グラムなのに中身350グラムで1本が380グラム。


1024本だと389キロになって、実質200dを越える魔石エネルギーが必要になる。なのにミスリル銀は30キロ程度しか保存できない。


保存のためにミスリルホイル。元のアルミホイル1本で200グラム、紙で出来た筒状の芯、ホイルカット用ギザギザ付きの箱込みでも250グラム。


ビール缶の時と同じ30キロのミスリル銀をミスリルホイルに作り替えるのに19dあればいい。


マコトにしか分からない節約術だ。


ポテチは7回複製で128袋。その他は5回倍々複製の32単位で止めている。


ボルドー銀山に来て使った魔石エネルギーは110d。


それは、予想していたより少ない。


思ったより初期段階でミスリル銀を多く得られた。だから複製効率がいい。まだ魔石エネルギーも680d残っているし、ミスリル銀をミスリルホイルという形で600本ほどストックしても400dは残る計算。


ソフィーが持ってきてくれた魔石も200dくらいある。


食料もポルペインからの移動中に沢山作った。


今は鉱石集めのため空間収納を広げたいし、「拡張積立」に300dをつぎ込んだ。


プレハブ小屋をレベル8まで上げた。


空間収納の一辺は13メートルまで拡張。


小屋を8個縦に並べて30・4メートルまで疑似転移の距離を伸ばした。


さて施設のグレードアップは台所と風呂。


まず台所は2連コンロの片方がIHクッキングになった。これで温度管理が簡単になる。揚げ物が作りやすくなった。


風呂ではマコトも驚いた。薬湯風呂になった。


広さは微増で3人が足を伸ばせるくらいの広さ。それよりもお湯の中身が大幅に変わった。


「風呂の中身が傷と疲労に効果があるノーマルポーション? すごすぎ」


マドリーの街では200ミリリットル程度の同じ回復ポーションが5000ゴールドで売っていた。


お湯を1回張り替えるのに1d。いざという時は人にあげてもいい。


マコトは錬金術師を名乗っているし、大量に持っていても不自然ではないだろう。


次のプレハブ小屋レベル9までの必要魔石エネルギーは300d。


複製の要・冷蔵庫が拡張されるから、マコトは期待している。


ソフィーに元気を出してもらうため風呂を用意。木のタルで作った。


風呂ならプレハブ小屋にソフィーを招待すればいい。だけど、まだ彼女以外を招待したいと思わない。


異世界に来る前に人間関係で心を病みかけたマコト。他人を信用しきれない。ソフィーだけが例外なのだ。


ケビンやマリアに差を付けられ、自分だけ特別扱いされてもソフィーという人は、きっと喜ばない。


そう思うから、プレハブ小屋にソフィーを招待できない。


木のタルは盗賊アジトの武器庫から手に入れた。長い棒状の物を入れるために使っていた。それを複製した。

高さが1・3メートル、入り口は直径1・2メートル。


プレハブ小屋の風呂から、たっぷりの薬湯を収納。準備は万端だ。



その日のソフィー達は廃坑で鉱物拾いに行っていた。帰ってきた3人はダンジョンに行った日と違い真っ黒だ。


「おかえり3人とも」


「ただいまマコト君。今日もご飯を用意してくれたのか。…すまんな」


いずれ自分は消えると言ったあとから、ほんの少しよそよそしい。


「いえいえ。その前に汗を流しませんか」


マコトは初回だから演出を考えた。長屋前の一角を区切り、複製シーツをカーテン代わりに吊っている。


「そこ、どうした?」


マコトはカーテンを開けて置いてあるタルの上で、縦長の鍋を逆さまにした。


そこに空間収納口を設置して暖かい湯を注いだ。どどどどと、ありえない量のお湯が流れ出た。


「お風呂、用意してみました」


ソフィーは風呂なんて貴族や裕福な商人しか入れないと思っている。

興味津々で中を見ると、風呂の横に洗い場と棚がありマコトが用意してくれた着替えまである。


ケビンとマリアに促され、ソフィーから入った。


「あ、あ、い~。気持ちいいし、何だか疲れが取れる~」


ソフィーよ、100万ゴールド分の回復ポーションが入っている。マコトからのサービスだ。


石鹸は驚くほど泡立ちがいい。シャンプーなるものは髪に付けて洗った。2回洗うと髪の手触りがいきなり良くなった。


ぴかぴかになった自分に驚きつつ、ほかほかの体で風呂から出た。新品のタオルで体をふいた。


「マコト君、私なんかに優しいんだな。こんなものまで用意してくれて…」


日本のティーシャツと新品のボクサーパンツを手に取って着た。


肌触りの良さに、ソフィーはびっくりだ。



マコト達がソフィーが風呂から上がるのを待っていると、凄い勢いで出てきた。


ただし、用意された黒ジャージは羽織っていない。シャツとボクサーパンツだけだ。


「マ、マコト君、髪を拭いたらツヤツヤになったぞ。それに、もう着てしまったけど、ホントにこんな高級下着をもらっていいのか!」


ソフィー20歳170センチ。鍛えた胸筋に推定Dカップ。


マコトからもらったTシャツを内側から押し上げている。


「ソフィーさん、可愛いなあ…」

「あ、え、いや、アンタは、…優しいんだな」

「そんなことないですよ。さ、ケビンとマリアも風呂に入ったら、ご飯にしましょう」


ソフィーの目が困ったようでいて、嬉しそうにニヤけたりしている。


ケビンとマリアはニヤニヤしながら2人のやり取りを見ている。


今日のところは手応えありと感じたマコトだ。

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