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平凡な男の平凡な転生  作者: みけ
26/44

移動手段を作ろう

お待たせしました。

介護疲れのため短めです。

さて、次はアロー系を試してみるかな。


「火矢」


炎の矢がかなりのスピードで飛んでいき波に突き刺さる。

複数起動できないかな?10本の火矢をイメージしながら発動してみる


「火矢」


10本の火矢が現れ飛んでゆく。魔力がかなり消費された感覚がある。


ポ~ン♪「スキル並列思考がレベルアップしました」


そういえば、最初に魔法の練習したときにそんなスキルがでてたっけ。

複数起動には、並列思考が必要なのか。


次はランス系だな。


「火槍」


火矢よりも太くて長い槍上の炎が飛んでいき、波に突き刺さる。

目標が波なので威力がよくわからないのが欠点だ。


よし、次は攻撃魔法以外を試してみよう。う~ん移動系の最初はこれかな?


「浮遊」


魔力をまとって浮かぶ、反重力のイメージで魔法を発動させる。

すると、ふわりと体が浮いた。

まるで水の中にいるような浮力が体に働いている。


「すっごぉ~い!浮かんでる!いいなぁ~」


ピノは手を叩きながらはしゃぐ。


ポ~ン♪姿勢制御スキルを獲得しました。


しばらく、空中遊泳を楽しんでると、街のほうからレトリーが耳をふっさふっさ揺らして

入ってくる。


「タロウさん、飛行の魔法が使えたんっすか?すごいっす!」


「飛行じゃなくて浮遊です。この前の戦闘でレベルが上がったらしく、使えるようになったみたいなんだよ」


目を丸くして驚くレトリーに太郎は慌てて言い訳を口にする。あとで飛行もためしてみよう。


「さすが、流れ人は規格外っすねぇ。あっ団長からの伝言で、いま、騎士団で街道の安全確認をしているので、終わったらまた物資の運搬をお願いしたいそうです。数日で確認は終わる予定なので、長期の仕事や遠くへはいかないでほしいといってたっす。必要なら騎士団から日当を出すのでお願いしたいっす」


レトリーはぺこりと頭をさげた。


「わかりました。港の端で野営しているので、準備ができたら呼びに来てください」


復興の手伝いをと考えていたが、魔法の練習やスキルの確認もしたいのでちょうどよかった。


「ありがとう!助かるっす!では、さっそく団長に報告してくるっす」


レトリーは軽く頭を下げると一目散に駆け出していく。けっこう足が速いんだな。

数日中にまた馬に揺られることになるのか・・・乗馬練習しようかな?まてよ・・・

ゲセ、魔法を物に付与することって今のスキルでできるかな?


ポ~ン♪魔導術は魔法の効果を付与する付与魔法、付与した魔法の効果を持続させる刻印スキルを内包するので可能です。錬金術と鍛冶スキルを併用すると魔力以外特別な道具を必要としません。


おぉ!できるんだ、よし、あれを作ろう。


「ピノ、作りたいものができたから、街のほうへいこう」


「今度は、なにをつくるの?また美味しいものかな?」


ピノは期待に目を輝かせて聞いてくる。


「ごめん、食べ物じゃないんだ。馬に乗らなくてすむ道具を作ろうと思ってね」


太郎は謝りつつ、街へと歩き出した。

街のがれきの中から、足を乗せるのに十分な幅をもった、1メートルほどの厚い板を探す。

食堂のカウンターか何かに使われていたような木目の綺麗な板が見つかった。

テントに戻って大工道具を取り出すと、形を整えはじめる。

両端を丸くけずり、すこし内側に反らせ、丸い薄い板に革のベルトをつけ太い釘を軸にして回転するように設置した。

形が完成したところで、破損や腐食に強くするために錬金術をつかって材質を変換する。

スキーやスノーボードのようにグラスファイバーで補強するイメージだ。


錬金術が発動し、木目を残したままなめらかな光沢のある変わった留め具の小さいスノーボードのような板が出来上がる。

いよいよ、これからが本番だ。

魔法のイメージを慎重に固めていく。

地上20センチぐらいの高さに浮かぶ。

1センチから2メートルぐらいまでは高度を変えられる。

曲がったり止まったりするための姿勢制御。

使用者の意志に反応するベルトの固定と足の角度を変える仕組み。

使用者のもとに戻る機能。

周囲の魔力を使用し魔法の効果が持続する刻印。

そして、総合的には某映画の主人公が使っていたあれを強くイメージする。


イメージをしっかり描いたところで魔法を発動する。

板を強い光が包み込み、キンキンキンという澄んだ金属音とともに背面に金色の線で魔法陣が刻まれていく。


経験したことのない量の魔力が消費され、太郎は強烈な睡魔にあらがうことができずに意識を失った。












お読みいただきありがとうございました。

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