魔法の練習
家族が骨折で入院してしまったので、短めです。
尻餅をついたピノに手を貸して引き起こす。
『気がつかれてない自信があったんだけどなぁ〜』
ピノがお尻をさすりながら起き上る。
『魔法の練習をしていたんだよ。それでいろんな角度から見えるような魔法を使ったらピノが見えたんだよ』
太郎は、驚かせたことを謝りながら言った。
『魔法使えるようになったんだ!すごいね!なんかみせて!』
驚かされたことはもう忘れたらしくピノは目を輝かせて言う。
『火よ』
指先にろうそくよりやや大きい火をつける。
『おお、すごい!たき火する時に便利だね!練習みてていい?邪魔しないから』
目を丸く見開いて指先の火を見ながらピノは言う。ピノ自身は魔法が使えないので興味があるようだ。
『いいけど、ピノ具合悪くないかい?』
『う?、具合?悪くないよ!元気溌剌だよ!』
ピノは二日酔いになっていないようだ。酒強いんだな。
ちょっと負けたような気分になりつつ、太郎は魔法の練習を再開した。
指先の火の温度と大きさのコントロールを試みる。
魔力を集中させると、火は松明の炎ぐらいの大きさになった。もっと大きくできそうだが、とりあえずやめておく。
温度を上げるように念じると炎は赤からガスバーナーのような青に、さらに魔力を込めると白く輝き始める。
魔力で保護されているのか指先は熱くないが、周りは熱せられてストーブの近くにいるように熱くなってきた。
どうやら、温度や大きさも魔力を込めて念じると操れるようだ。
火を消して、今度は水を出してみる。
同じように、水飲み口くらいの細い水から、消防車の放水ぐらいまで太くすることができた。
水圧も操れるようで、砂浜をえぐることは簡単にできる。
噴水のように、何本にも分けて出したり、霧のように細かく出すこともできた。
霧のように細かく出したとき、綺麗な虹がかかる。
今度は、風を試してみた。
こちらも、うちわであおいだぐらいから、波を押し戻すような強風まで強さや向きが自在に操れる。
次は土だ。
一握りの土から、油圧ショベルのバケットですくったぐらいの量は簡単に出せる。
砂が出せないか試してみたら簡単に成功した。砂浜の砂とは違う乾いた砂が現れる。
続けて石も試してみた。土や砂よりも多めに魔力を消費したようだが、スコップ一杯ほどの砂利が現れた。
使う魔力を増やさずに石の大きさを変えてみる。ピンポン玉ぐらいからバレーボールよりやや小さいぐらいまで、大きくなれほど個数がへるが出現させることができた。
石が出せるならと、鉱石や宝石をイメージしてみるがこれは成功しない。特定の成分に限定すると「土」というくくりにならないようだ。
そのかわり形は土でも石でも自在に操れるようで、石の壁や板も作り出せる。穴を掘ったりもできたので、便利に使えるに違いない。
『すごいねぇ~いろんな属性をつかえるんだね!攻撃魔法とかもいけるの?』
ピノはさっきから驚き続けているようだ。
『攻撃魔法かぁ~じゃー定番な・・・ファイヤボール!』
横文字でも発動するのかを試すのをかねて、魔法を使ってみる。
野球ボール大の球が指先から現れ、バウンドしながら飛んでいき波にあたって消えた。
あっあれ?火の玉が飛んで行って爆発する魔法をイメージしたつもりだったが、実際に発動したのは違う魔法だった。これは、赤い服をきた配管工がなぜか使う魔法だ。
どこで雑念が入ったのだろう?やり直してみよう。
『爆火玉!』
今度は野球ボールぐらいの球がまっすぐ飛んでいき、波の上で爆発した。ファイヤーボールだと爆発のイメージがちゃんと入らなかったのか。エクスプローシブファイヤーボールっていえばうまくいったのかもしれないが・・・下を噛みそうだ。
なれるまで呪文に横文字はやめておこう。周りに聞こえているのは翻訳されてるだろうからかわらないだろう。
お読みいただきありがとうございました。
短くて申し訳ありません。
今回はパソコンで描いています。




