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25話

誤字報告ありがとうございます。あり得ないぐらい、予測変換ですら誤ったものを選んでしまってました。

 やっと完成した。長かったな。私は、自分で織った大きな正方形の布を、広げた。今後間違えて殺されないように、クロスケに目印として、布を織って三角巾にして首につけることにした。もともと水色の斑点があったので、スカーフも水色にして、今後のことを考えて大きめに作った。



「最初は嫌かもだけど、なれてな」


〈テイムに成功しました〉

〈テイムを取得しました〉



 クロスケにスカーフをつけると、脳内でいつもの声が響いた。



「テイム?」

「これ、少しきついしくすぐったい」



クロスケから、声が聞こえたような。周りをきょろきょろしても、ザシィとトトしかいないし、2人の声を聴き違うわけがない。じゃあ、やっぱりクロスケ?。



「ミア、これ何」

「しゃべったーーー」

「どうしたんだミア」

「クロスケがしゃべった」



 2人ともきて、聞いてもらうが、いつも通りのガウガウにしか聞こえないらしい。でも、私にはちゃんと言葉で聞こえる。さっき取得した、テイムっていうのが関係してるんだろうな。クロスケも、私の言葉分かるのか?。



「クロスケ、私の言葉分かる?」

「わかるよ。これとって」

「それは、今後のことも考えて慣れて。試しに、私の周りグルってまわって」


クロスケは、私が言った通り、私の周りを一周した。


「お互いちゃんと、理解できてる。クロスケは、私以外の人の言葉分かる?」

「呼ばれたぐらいならわかる。あと、名前とか」



ザシィとトトの名前を聞いてみると、ちゃんと答えられた。

 きっかけは、多分スカーフをつけたことだよなと思い、スカーフをとってみるも、ちゃんとお互いの言葉がわかる。今度は、トトがクロスケにスカーフをつけてみるが、言葉がわかることはなかった。



「なんで私だけ、クロスケ何かわかる?」

「ミアならいいかなって思った」

「ミアならいいって?」

「よくわからないけど、首のつけるとき、俺はミアならいいと思ったら、言ってる意味が分かるようになった」



 そのよくわからないが、重要なんだよな。私ならいいって、どういうことやねん。いったん木陰に移動して、クロスケをなでながら、昔のことを書いた本を思い出した。

 モンスター、声が聞こえるようになる。何かあったか。うーん。あ、あったわ。昔、助けた飛ぶモンスターと心を通わせた獣人がいたって、書いてあったはず。結構昔なせいで、ほんとこの一文しか書いてなかったけど、心を通わせるって言葉分かるってことだったのかな。見逃しがないか、ババ様に聞いてから探してみよ。



「そうだ。クロスケは、何の肉が好きとかある?」

「俺は、あの耳長いやつが好き」

「ハネウサギかな。取れるように頑張るね」

「うん」



考えつくしたし、遊ぶかと、草で編んだボールを投げて遊んだ。

 ババ様に聞いてみたところ、あの一文ぐらいしかないと言われたし、探してみてもやっぱり他はなかった。おそらく、テイムというスキルを、手に入れたから話せるようになったんだろうしかわからなかった。





 今日はルンルンするぞ。ザシィに指摘されたが、いいや。だって今日は、ガイとヘルデがうちの村に引っ越してくる。結婚以外で移住というのはほとんどないが、2人とも印が出ているということと、本人が引っ越したいというので、良しとなった。それにちょうど、帰った子たちが使ってた家が空いたので、そこに住むことになった。目にはいる獣人が増えると思うと、嬉しいな。



「ミア、何笑ってるんだ」

「クロスケにまで、同じことを言われるとは」



  ザシィとクロスケが会話できなくてよかった。意気投合して、からかってきそう。まあそれは置いといて、先にヘルデが到着したので、家まで案内した。詳しく村の案内をするのは、ガイが到着してからでいいか。

 昼過ぎにつく予定だったガイは、お昼前についたので、お昼を食べたら村を案内することになった。ガイはこの村で2人目のフォル族で、ヘルデは同じだけど、真っ白。太ももに黒い印が出てるのが、惜しいぐらいだよ。


 一日頬が緩みっぱなしだった。

 



 ガイたちも一日休憩したし、今日から農業改革計画を始動させるか。とはいっても、素人レベルによる改革というか改良だからな。子供達だけで、うまくいくといいな。

 まず問題は、育ててる植物の種類の少なさだ。今村では、白いイモと葉っぱと布を作るための繊維の草を、育てている。あとは山菜採りで取ってくる程度だ。当然飽きるし、少なく感じる。それに、手で掘って毎回おんなじ所に植えて、育てているのも悪い。

 だから、食べれて育てられそうな植物を探して、記録をつけながら育てる。それでいつも育ててるものも合わせて、排泄物を混ぜた場合と混ぜずにそのまま育てた場合、いつも通り育てた場合と耕してほくほくの土にした場合で記録を取ろうと思っている。


 計画がうまくいけば、食べる量が増えるかもといえば、みんな食いついてくれた。特に大食いのドドイが食いついて、張り切っていた。

 ということで、3組に分かれて探した。ツタの根元や地面にそって生えている草を掘り、食べれそうな草や実を根っこごと採ったりした。



 村の周りを1周する頃には、結構な種類が見つかった。ラナとカーシェには、村から少し離れたところで探してもらったので、少し違う植物も見つけてくれた。

 その採った植物を札木に書いておいた情報で分けて、ババ様の所に持って行った。ババ様に、毒草か違うかわからないか聞いて、分けていった。わからないものに関しては、毛が薄い鼻筋にこすって痛くなるかで試した。痛くならなくても、少量ずつ食べて問題ないか試す予定だ。


 採って仕分けしたら、夕飯の時間になったので、川で手を洗ってから食堂に向かった。農業をするうえで、川が遠いのも解決しなきゃな。作るなら材料は粘土か木だから、水道管じゃなくて水路か井戸か。ダウジングもボーリング調査もないし、水路なんだろうけど、どう作るか。

 食事しながらイメージは何個かできたが、あくまでイメージなので木盤に描かなきゃな。それに、本当に作るなら、ちゃんと長さの定義もしなくちゃ。


 考えれば考えるほど、やらなきゃならないことが出てくる。あー、獣人がいないけど、前世みたいな暮らしが恋しいよ~。

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