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12話

 どうなってるのか分からん。もう、ババ様に聞くしかない。ということで、ババ様の家に来た。



「ババ様、質問いいですか?」

「なんじゃ?」

「トイレに溜まった排泄物って、誰かが掃除しているのですか?。ずっと穴から溢れないので」

「なんじゃ、そんなことか。生命のなくなったものや元からないものは、地面に吸収されるんじゃ。木は埋めなくては、吸収されんし、石はほぼ吸収されないなど、例外はあるがな」


「吸収されたということは、土に混ざったということですか?」

「考えとしては、土地の糧となるということじゃな。わしらは肉や草を食べてるじゃろ。それらは、元をたどっていけば、地面からきているのじゃ。だから、命がなくなれば地面に帰り、今度は自分が、ほかの命の生きる糧の一部になるんじゃ」



 なるほど、地面の吸収率がいいってことかな?。確かに、やけに大きな木があったり、日のあたらないところでも、いろんな色の木が生えている。栄養になるものは、即座に吸収され、いろんなところに栄養として補給されているのか。



「ちなみに埋めれば、どれぐらいで吸収されますか?」

「大きさにもよるが、1日、2日程度で消えるんじゃないか」

「なるほど、分かりました。ありがとうございます」

「役立てたなら、何よりじゃ」



 ちょっと気が引けるけど、秘密裏にどっかに自分のうんち埋めて、2日後に掘り起こしてみよう。なくなったら、いつも咲いてる花の種でも持ってって、何日で育つか試してみるか。でも、ぜったい見つかりたくないし、外がいいかな。危険だけど、夜こっそり抜け出せるか試してみか。




 あっさり抜け出せました。パパが狩りでいない日の夜。トイレ行く風に、家を出たらいけちゃった。

 近くてバレるのは嫌だから、片道30分ぐらいの所でいいか。一応、獣人だからか夜目がきくが、それでも警戒しながら、夜の森を歩いた。


 この辺でいいかと、座り込んで踏ん張っていると、上から声が聞こえた。



「ミア?」

「あ、え?」


上を見上げると、ガイがいた。大声を出すな、一旦落ち着け私。ここは夜の森だ。大声を出したら、いろいろやばい。いったん深呼吸してから、叫びたい気持ちを抑えて、ガイに言った。



「ミアです。後で話すから。いったん向こう行ってて」

「座り込んでるが、大丈夫なのか?」

「はっきり言うぞ、トイレ中だからあっち行ってて」

「わるい」



ガイが、慌てて隣の木に飛び移って、離れていったのを確認して、トイレをすます。真上からだったから、見えてないことを祈るしかない。それにしても、ガイめっちゃ饒舌っだたな。しっかり土をかぶせ、目印に木の棒を立ててから、ガイが飛び移っていった方に、歩いて行った。



「ミアごめん」

「びっくりするから、いきなり木から頭出さないで。でも私こそ、ごめんね。村の外で、わざわざトイレしに行く奴なんて、いないもんね」

「確かにそこにもびっくりした。村で何かあったのかと思った」


それでも、ごめんと謝ってくるので、許しておいた。安全に話すためにも、私も木に登った。


「それにしても、なんで、夜に村の外に?」

「実験のためだよ。そっちこそ、何でここにいるの?。ここまで来るのに半日はかかるよ」

「ま、まあな。親とけんかして…、それで勢いまんまに出て行って、帰ってない」



 何があったのか聞くと、村の子に馬鹿にされて、喧嘩したら泣かれたので、親に多少説明するも、年下なんだから手加減しろと言われる。そこから、無言で出て行ったらしい。



「それに、馬鹿にされたことというのも、俺のパパみたいに大きくないと馬鹿にされた。それで、それもパパに言ったら運動しないからだって言われた。だから、カチンときて村出てきた」



 あー、そっちにもいるのかクソガキ。中身の私からしたら、獣人補正と、おこちゃまでかわいく見えるけど、普通カチンとくるわな。それにしても、めっちゃしゃべるじゃん。一回勢い出たら、話せるのかな。



「それは、クソガキだね。パパの身長は、大きいの?」

「村で一番大きい」

「あー、あの人か。確かにデカいな。じゃあ、母の身長は?」

「はは?」

「あ、何でもないよ。ママの身長は?」

「パパの肩より下」

「じゃあ、ママ似なのかもしれない。もしくは、パパ似だけど、まだ伸びる時期じゃないのかもしれない。パパに、いつ頃伸びたのか聞いてみたら」

「そういうものなのか」

「いつよく伸びるかは、それぞれ違う。今日は、うちの村の近くの木の上で寝て、明日パパに、いつ頃伸びたか聞きに帰ってみれば」

「うーん、そうするよ」



行く前も、帰ってからも、きっと怒られるのだろうから、私ぐらい怒らなくていいよね。それに、抜け出してきてるのは、一緒なんだし。もうそろそろ、帰んないとママに気づかれちゃうかも。ガイと、急ぎ足で話しながら、村に向かった。



「あ」

「どうした」

「今日の事は、秘密ね。こっちもガイが居たの、秘密にするから」

「ああ、秘密な」



共有の秘密があると、仲良くなれたりするのよね。これを機に、こうやって話してくれるといいな。

 木から木への、飛び移りのコツを教えてもらっていたら、村についた。ガイに別れを告げて、おなか痛かったふりをしながら、家に入るとママは少し目を開いた。



「あら、トイレに起きたのね」

「うん、おやすみ」



 そのまま何も聞かれず、寝れた。


 後日、また埋めた所に行って掘り返してみると、うんちは消えていた。何回か繰り返したら、そこだけ雑草が良く伸びたので、抜いて花の種を埋めた。結果、21日で花が咲いた。普通に育て時より、早く育ったので、ほかでも試したい。

 ただ、モンスターに遭遇することがあるから、みんなで外出れるようになってからだな。1回デカいイノシシみたいなやつが見えたときは、息止めたよね。


 ガイは、無事に帰って、一応仲直りしたらしい。パパは、10歳ぐらいにめっちゃ伸びたらしいと、遊びに行った時教えてくれた。なんだかんだ、話しかけたら返してくれるから、このまま打ち解けていけたらいいな。

またブックマークが増えて、嬉しいんじゃ〜。

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