第40話 罪深き者たち、罪無き者たち
◆◆登場人物◆◆
※ほとんどの登場人物の名前に「チョコ」が付く、読みにくさを極めた作品であるにもかかわらず、「チョコチョコチョコチョコ、うるさいんだよ!!」とブチ切れずに読んでくださって、本当にありがとうございます。書いているわたしも、まさかこんなことになるとは思っていませんでした。「一度整理しないと、もう無理!」と思い、自分のために書いた登場人物紹介なのですw ほんと、ごめんなさい!
ラクラミキオアラ…ルーマニアのラスノフに住む女の子。たぶん10歳くらい。正義感が強く、どんな困難にも決して負けない、かっこいい女の子。小悪魔的な性格。
ドイナ…ラクラミキオアラの親友。ムネアカヒタキという可愛い鳥の妖精。ラクラミキオアラの影響でだんだん小悪魔的になってきた。
ペイズリー3世…天才的な魔法使いの男の子。元々はドイナの友達で、ドイナが紹介し、仲良くなった。見た目はイケメンらしい。尻に敷かれるタイプ。
ラクラミキオアラのお母さん…とにかく優しい。読書が趣味で、ルーマニアの人だが日本語に明るい。
チョコレツィカ…もはや本作の主人公になりつつあるレジスタンスの女性。作者は途中までは「ヤバい、ラクラミキオアラをもっと出さなきゃ」と思っていたのだが、最近はもう「この流れを止めるのはもう無理!なるようになれ!」と諦めている。チョコクラージュの幼馴染み。
チョコクラージュ…チョコレツィカとともに打倒ブラックカカオを目指し、レジスタンスとして生きてきた男性。ブラックハウスを爆破して絶命。
チョコアルブ…第一機動隊隊長。チョコレツィカ達と同じく、行政機関の中に入り込んでいるレジスタンスのメンバー。
チョコイウビレ…第三機動隊隊長。この人もレジスタンスのメンバー。
チョコアルバストル…機動隊を総括する警備部の部長。
チョコアデバル…チョコクラージュの秘書官。レジスタンスのメンバーで、チョコクラージュの幼馴染み。
チョコイアズ…チョコクラージュの秘書官。比較的最近秘書官になった人物。
チョコケバタキー…ブラックカカオの専属運転手。
チョコノル…チョコクラージュの専属運転手。
チョコッティ…ケーキ担当大臣。ブラックハウスの爆発で絶命。
チャウチョコス…副大統領…ブラックハウスの爆発で絶命。
チョコシャルペ…親衛隊隊長。ブラックハウスの爆発で絶命。
チョコレバダ…ブラックカカオ図書館の館長。女性。
※ルーマニア語をベースにしているので、名前の最後が「ア段(伸ばして発音すると、ア〜になる)」の人は女性なのです。
チョコチェル…ブラックカカオの高祖父に殺害された、かつてのチョコの国の王様。絶対王政の君主だが、優しいので国民に愛されていた。
チョコインベス…公安調査庁長官。
サクサクチョコス…スナック菓子担当大臣。ここから下は全員、ふざけた名前を付けられた気の毒な方々です。
ヒエチョコス…アイスクリーム担当大臣。
ホカチョコス…その他の食べ物担当大臣。
ゼニチョコス…財務大臣。
ガリベンチョコス…文部大臣。
チョコドウロ…国土交通大臣。
ゲンキチョコス…厚生大臣。
人間たちを元の世界に帰すための転送作業を終えた第三機動隊は、隊長の命令で、ブラックカカオの私邸と、ブラックカカオ政権の全ての閣僚の私邸に、手分けして向かいました。目的は、保護するためでした。
ほとんど全ての国民がブラックカカオの圧政に何らかの恨みを持っているため、ブラックカカオの死が報じられた今、市民がブラックカカオや閣僚たちの私邸を襲撃し、彼らの妻子が殺されてしまう可能性があるとチョコレツィカは考えました。そこで彼女は隊長のチョコイウビレに、こう命じたのです。
「子供には全く罪は無いし、妻も、悪事に全く関与していない可能性がある。とりあえず説得して、安全な場所に移ってもらおう。確かミジカイノ県のオモイザワにブラックカカオの別荘があったよな?めちゃくちゃ広くて豪勢な造りの。あそこは宮殿みたいな広さだから、ブラックカカオと全ての閣僚の家族を集めても、十分にゆとりのある暮らしが出来るはずだ。精神面のケアもする必要があるが、それは後回しだ。今は、とにかく妻子が襲撃されて殺されたりしないように、別荘に集めて、別荘の周りを厳重に警備してくれ。彼女たちが嫌がって抵抗する可能性はもちろんあるが、無理矢理にでも移送するんだ。それが彼女たちのためなんだ」
ブラックカカオは妻との関係が上手くいっておらず、ブラックカカオは大統領官邸ブラックハウス、妻子は私邸という形で別居していました。そのことをチョコレツィカは知っていたので、"もしかしたら奥さんは、ブラックカカオの残忍なやり方に異を唱えていたのかも知れないな"と考えました。"いずれにしても、一番の問題は、子供たちのケアだ。どんなに残忍、凶悪な独裁者であっても、子供にとっては、優しいパパなんだ。チョコクラージュが殺したということは、わたしが殺したということ。わたしは、世界に一人しかいないパパ、優しいパパを殺した殺人者として、彼らと向き合わなければならないんだ"
第三機動隊が手分けしてブラックカカオと閣僚たちの私邸に向かい始めたことを確認したチョコレツィカは、ブラックカカオ図書館を出て、30万を超える数の市民が集まっている広場の前に駐められた機動隊の大型装甲車に向かいました。それを演壇代わりにして演説をするつもりのチョコレツィカに対し、車両の前にいた第一機動隊隊長のチョコアルブは、「ブラックカカオの後釜に座って独裁者になろうとしている輩などが、狙撃してくる可能性もあります。装甲車の中など、安全な場所で演説を行って、音声をスピーカーで流す方が良いのではないでしょうか?あるいは、テレビ局のスタジオで演説を行って、全国に放送してもらうとか…」とチョコレツィカに提案しました。しかしチョコレツィカは、こう答えました。
「いや、わたしは直接、人々の前で演説をしたいんだ。わたしは決して死んだりしないから、安心してくれ。死ぬわけにはいかないのだ。わたしはブラックカカオと閣僚の子供たちのケアを、全身全霊でやるつもりだ。生半可な気持ちでは、出来ないことだ。わたしは全身全霊で、子供たちと向き合う。それはわたしの責務だと思っている。議会と選挙制度さえ整えば、政治は別に人に任せてもいい。わたしが譲れないのは、ブラックカカオと閣僚の子供たちのケアなんだ。それは、人として、わたしが絶対にやらなければいけない、本当の責務なんだ。わたしは、誰が何と言おうと、彼らを幸せにしなければならない。だから、わたしは絶対に死ぬわけにはいかない。必ず無事に演説を終えて、この装甲車の屋根から、下りてくる」




