♪須川先生との面談
(ドキドキドキドキ……。)
今日は1年生だけ集められている。
色々話すことがあるらしくて、空き教室にて先生を待っている。
しばらくすると、「遅れてすいません」と先生が入ってきた。
先生は一通りみんなのことを見てから言った。
「楽器にはそれぞれ役割があって、吹く人との相性ってのがあるの。吹奏楽はチームワークが大切でね?1人でも欠けてはいけないの。分かる?ましてや、あなたたちは10人と非常に少ない。最初は2〜3人しか入らないって聞いて先生はすごく焦ったの。だから10人も入った時は本当に嬉しかったよ。まぁ、何が言いたいのかと言うと。もし希望の楽器じゃなきゃヤダというのなら、今すぐ退部して下さい。どうぞ、先生は別に構いません。」
2度目だった。
やっぱり凍りついた。
みんなも凍りついているっぽい。
すると先生はフッとやわらかい表情になって
「自分は目立ちたがり屋だと思う人!」と大きな声で言った。
みんな戸惑っている。
もちろん、私も。
目の前の出来事に呆気にとられている。
「別に悪い意味じゃなくてね?じゃあ、今前に出てきてAKB踊れる人!」
「はい!」
みんなが一斉に振り返る。
手を挙げたのは、レナルドマリヤだった。
先生は何か面白いものを見るような眼差しで、「そう、分かった」と言った。
その目には何かを確信した、ギラリと光る瞳のようにも思えた。
その後1人1人での面談が始まった。
私は、なぜか1番初めだった。
中に入ると須川先生は座るよう指示した。
が、しかし。私の頭は緊張していてそれどころじゃなーーーーーーい!!!
気づいた頃には
「第1がホルンで第2がフルートで、第3がクラです」
そう早口で須川先生に言っていた。
先生は、
「分かりました。はい、いいです。次、小山さんを呼んできて下さい」と言った。
私は外に出ると同時に、緊張する息を吐いた。




