第4話 『朝』
――ピピピッ!ピピピッ!
電子音が頭を叩く。
「ん、んん…。」
腕だけを伸ばして時計を黙らせる。
時刻は6時50分。
何か、不思議な夢を見た気がするが思い出せない。
しかし、夢がぼんやりとしていることはよくある事なので、深くは気にせず、軽く頭を振って目を覚まさせる。
ベッドから抜け出し、足元を見ると、空っぽの皿が置いてあった。
「ああ、そっか…。猫は…」
確か昨夜は珍入者もとい珍入猫のためにミルクを持ってしてから、自分はすぐに寝たのだ。
しかし肝心の猫が見当たらない。
布団の中やベッドの下を探してもおらず、扉や窓も閉まっており、入ってきた時と同じで、手品のように消えていた。
「…わからん」
まあいいやということで、学校の用意することにした。
家を出るまでは1時間あり、かなりゆっくりと支度出来るのがよい。
トーストとベーコンエッグ、コーヒーをのんびりと食べながら、お天気お姉さんを見る。
「午後から雨か。傘持ってかないとな」
15分程で食べ終え、ミルクの皿と一緒に食器を洗う。
起きてから1時間後、鞄を肩にかけ、傘を忘れずに持ち、家を出る。
その鞄には、先輩から貰った黒猫のキーホルダーが揺れていた。
空は灰色で、少し涼しさを覚えた。
十数歩進んだところで、後ろから名前を呼ばれたので振り返ると、麗奈先輩だった。
「おはようね、晶斗君」
上品な仕草で挨拶をされたので、こちらも頭を下げて丁寧にかえす。
「おはようございます、麗奈先輩」
顔を上げると先輩は
「うふふ、さあ、行きましょう」
そう言って歩き出したのだった。
途中、先輩はキーホルダーが鞄に付けられていることを喜び、こちらも再度、お礼を言った。
そうこうしながら校門が見えてくると、それぞれのクラスの友人を見つけたので、それでは、と言って別れた。
皆様、初めまして&お久しぶりです。
読んでくださり、ありがとうございます!
ちょこちょことしか書けなくて、申し訳ないです。
今回は朝の空気を味わって頂ければ幸いです。
意見、感想、誤字脱字、なんでも結構ですので、じゃんじゃんコメントお待ちしております!!




