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unfading  作者: 人波夕日
魔法塾 1回生編
6/24

移動前日

夕斗(ユウト)が目覚めて約1ヶ月がたった。

「はい、これが君の新しい部屋の鍵とその住所よ。そして、明日からここに住んで、魔法を学ぶために魔法塾に通ってもらうわ」

と言い、藤崎フジサキ夕斗(ユウト)に鍵と資料を差し出した。

「あ、あとこれも」

今度は腕時計らしき物と手帳らしき物を夕斗(ユウト)は受け取った。

「?何ですかこれ?」

「それは、魔法塾の学生証みたいな物。通称塾帳ね。塾則や時間割等が入っているメモ帳みたいなものになってるわ」

藤崎フジサキは手帳らしき物の方を指差して言った。

「そして、こっちが重要なんだけど、あなたの身分を証明するものになっているわ。塾に入るのにこれが必要になるわね。16才以上として扱う証みたいなもので文字盤のところにデータチップが入ってるの」

今度は時計らしき物の方を指し説明した。

「うちの組織だからできることよ」

「へー、すごいですね」

(ほとんど、あなたの父親の力なんだけどね・・・)

「ん?何か言いました?」

「んーん、なんでもないわよ。学校は今夏休みだからまだ通えないけど、魔法塾は8月3日の土曜日に入塾式があるの。時間は朝の9時からになってるわ」

「わかりました。普段の塾の時間は何時からなんですか?」

「普段講義は3部に分かれていて、それぞれ3コマずつあるの。また、入塾の受け付けはこの部ごとに行われているわ。あなたは学校もあるから17時からの部ね。詳しくは塾帳を見てみて」

夕斗ユウト藤崎フジサキに言われたため塾帳の最初のページを開いてみる。そこには次のように書いてあった。


・入塾対象者は16歳以上である。ただし四季四家、UFM撲滅機構またはUFM応用企画が認めた場合に限りそれに満たなくても良しとする。

・在塾期間は2年とする。

・入塾式は春夏秋冬に一回ずつ設ける。

・講義は1:00からの部、9:00からの部、17:00からの部の3部でそれぞれ行う。

・基本として1部につき土日祝日以外の平日に1日あたり3コマの講義を行う。

・入塾1年目は魔法の基本的な知識と簡単な実習を行うとする。

・入塾2年目は実戦、応用を重視した演習を中心に行う。その際卒塾後の進路により後半から戦闘コースと技術コースに分かれることとする。


このようなことが後2ページにわたり書かれている。

「へー、僕見たく16才未満の人も塾に通ってるんですね。何人くらいいるんですか?」

「そうねー、今回は11才が1人、夕斗ユウト君と同じ年が1人、1つ上が2人ね」

「意外といるんですね」

「今回は多いほうかな、普段は1人、2人だから。ちなみにクリアースからの推薦はあなただけね。あと、部屋の方の資料も見てくれる?」

藤崎に言われ今度は部屋の資料を1枚めくってみた。そこには次の3文だけが書かれていた。


・塾生に限り部屋代を取らない。

・ただし塾を出た後、魔法塾が定める機関に入った場合も部屋代を取らない。

・みんな仲良く暮らすこと。


次のページからは住所、建物の見取り図等がかかれている。

「何ですか?この最初のページ」

「1番最後のやつ、守れなかったら問答無用で追い出されるらしいから気をつけてね」

「え、追い出す・・・」

そんな反応を返す夕斗(ユウト)を放置し藤崎(フジサキ)は話を進めた。

「それじぁ、明日移動だから準備よろしくね。と言っても必要な家具とかはもうあるから着替えと日常用品の購入とこの部屋の片付けくらいだけど」

「じゃあ、明日で一旦お別れですね。約1ヶ月お世話になりました」

「それが、そうでもないのよ」

そう言って藤崎(フジサキ)は笑ったのだった。

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