第十章
オバニクムに、二人は一週間以上足止めされた。
最初、それは悪い知らせに思えた。
彼はこの町を一目見た時から好きになれず、日が経つごとに、その最初の印象は正しいと証明されていった。うるさすぎた。狭すぎた。汚すぎた。そして、人間のあらゆる必要は商売に変えられると、あまりにも確信しすぎていた。ここでは何でも売っていた。食べ物、寝場所、噂、力、約束、偽の印章、本物の仕事、他人の借金、古い武器、傷んだ穀物、素早い出会い、そして間違った路地での、さらに素早い刃傷沙汰まで。
オバニクムは、道の交差点で生きていた。
それは、あらゆるところに感じられた。
荷馬車は朝から晩までやって来た。荷運びたちは倉庫のそばで怒鳴り、ラバは頑固に動かず、商人たちは通行税を巡って罵り合った。衛兵はだるそうに通行証を調べ、財布にはあまりにも注意深く目を向けた。宿屋では十種類ほどの訛りが聞こえ、市場では半時間もあれば、ハズレットの記憶が古い地図と不快な報告でしか知らないような土地の出身者に出会えた。
この町の通りは、めったにまっすぐではなかった。曲がり、狭まり、路地へ分かれ、突然、倉庫、中庭、行き止まり、店、門、厩、溝、そして昼間でさえ影の深さを確かめたくない怪しい裏口へ出た。家々は二階部分を石畳の上へ張り出し、看板は風で軋み、窓からは汚水が投げ捨てられた。
だが、だからこそオバニクムでは紛れ込むことができた。
ここではあまりにも多くの人間が出入りしていたので、新しい旅人が一人増えたくらいでは出来事にならなかった。まともではあるが裕福ではないマントを羽織り、小さな背嚢を持ち、腰に刃を下げ、粗末な通行証を持った二人の旅のぼろ姿は、完璧ではないが十分に普通だった。人は彼らを見た。時には値踏みするように。時には貪るように。だが、誰かを見つけたという目ではなかった。
それは重要だった。
到着の翌日、彼はすぐに、すぐ出発することはできないと理解した。
王都方面への隊商は十分にあったが、近いものはすでに満員だった。一つは南の詰所を通る高すぎる経路を行き、もう一つは荷を巡る揉め事で遅れており、三つ目は護衛を集めているが乗客は取らなかった。選択肢はあった。だが、悪いものばかりだった。待つしかなかった。
金もなく待つのは愚かだ。
つまり、働く。
オバニクムには仕事が多かった。多すぎるほどだった。だが、稼げて、なおかつ余計な注目を集めない仕事を見つけるのは難しかった。ラヴェンツの後、彼は以前より慎重になっていた。あそこでリニがほとんど塵にした土地は、運がよく、場所選びがうまかったから目撃者なしで済んだだけだった。オバニクムには余計な目がどこにでもあった。金を払えば、見ろと言われていない場所まで見る者がいた。
リニなら、一日で一か月分の金を稼げただろう。
そして同じ一日で、彼らより先に王都へ届く噂になれただろう。
だから、二人は小さな仕事を取った。
荷馬車の荷下ろしを手伝う。これは彼の仕事だった。濡れた貯蔵室を素早く乾かす。これはリニの仕事だったが、普通に役立つ魔法に見える範囲で。裏庭の石壁を繕う。これは二人で、彼の魔法の押しと、彼女の慎重な土の締め固めを使った。崩れた納屋の後始末は、手と縄と楔で行い、誰もあまり注意深く見ていない時にだけ、小さな魔法を使った。
金は少ししか入らなかった。
だが、練習にはなった。
それは金より価値があった。
朝になると、二人は泊まっている宿屋の中庭で訓練した。中庭は狭く、厩、倉庫、隣家の高い裏壁に挟まれていた。匂いはかなり疑わしかったが、通りからはほとんど閉ざされていた。数枚の硬貨を払うと、宿屋の主人は朝食前、昼の騒ぎが始まるまでの間だけ、角を使うことを許してくれた。
最初の数日、彼の腕はすぐ疲れた。本物の金属は、まだ重く、あまりにも頑固に感じられた。無駄を許さない。意味もなく美しく振るうことを許さない。だが、ハズレットの記憶と、彼自身の古い技能と、愚直な毎日の反復が、少しずつ実用になるものへ組み上がっていった。
下への斬撃。
斜め。
短い突き。
受け流し。
踏み込み。
戻し。
最初、彼は遊びを思い出す人間のように動いていた。やがて、死なないようにしようとする人間のように動き始めた。その違いは、彼自身にも分かった。
だが本当の変化が起きたのは、彼がようやく魔法で身体を強化することを覚えた時だった。
全身ではない。美しくもない。屋根を飛び越え、素手で壁を砕けるようなものでもない。ただ、筋肉と関節を薄く支える。動きの一瞬だけを強める。急な負荷から靭帯を守る。内側の帯が負荷の一部を受け止めるように。手に合った道具を持った時のように。
初めてそれが成功した時、刃が急に軽くなった。
物理的にではない。重さが消えたわけではない。だが腕が、刃を異物として相手にするのをやめた。動きはより密になり、まとまった。金属が以前のように遅れず、素直に弧を描いた。彼は五つの斬撃を続けて出し、もう少しで早すぎる喜びに足を取られると気づいて、そこで止まった。
リニは壁際の裏返した木箱に座り、右手首の周りに四つの小さな石を保っていた。
「できました」
彼女が言った。
「らしいな」
「動きが変わりました」
「剣が少し反論しなくなった」
彼女は微笑んだ。
「あなたが剣と争うのを少し減らしたんです」
「今のお前、また師匠みたいに聞こえるぞ」
「あなたに学んでいますから」
彼は鼻を鳴らした。
「悪い癖だ」
彼女の手首の周りにある四つの石は、少しも揺れなかった。
それもまた、新しいことだった。
以前なら、突然の音、問い、冗談、庭を横切る他人の足音で、小石は落ち、跳ね、散っていた。今では、ほとんど自然に保たれていた。内側の感覚で見れば完璧ではない。形はわずかに流れ、距離は変わり、流れが時折必要以上に強くなる。だが外から見れば、袖のそばにある四つの小さな点にすぎなかった。ほとんど見えない。ほとんど常にある。
呼吸のように。
彼女は話しながら、それを保てた。
慎重にすれば、食べながらも。
騒がしい通りを歩きながらも。
一度、宿屋の女中が裏口を勢いよく開け、汚れた水の入った桶をほとんど彼らのそばへぶちまけた。リニはびくりとし、水は中庭の石に飛び散り、女中は悪態をついて去っていった。
四つの石はそのままだった。
その時、リニはまるで初めて見るもののように、それらを見つめた。
彼は何も言わなかった。
ただ頷いた。
時には、黙った褒め方のほうが、長い言葉よりよい。
刃の後、彼は魔法の訓練をした。
そして進むほど、投石紐は本当に二番手へ下げるべきだと、はっきり分かっていった。
捨てるのではない。
投石紐はまだ役に立つ。安い。単純だ。強化した石は、今も恐ろしい説得力を持ち得る。だが、彼の手の中の魔法は、少しずつ石への付属物でなくなっていた。独立したものになりつつあった。
小さな火。
短い押し。
身体強化。
手の前の薄い防御。
斬撃の瞬間だけ、刃を強めること。
最後のものはうまくいかなかった。だが、不可能でもなかった。魔法を身体ではなく刃そのものへ込めると、金属が一瞬、より鋭くなる。刃としてではなく、打撃の意味として。彼は古い板や乾いた枝で試した。時にはあまりに簡単に斬れた。時には何も起きなかった。一度、板の端が燃え上がり、二人はしばらく黒い跡を黙って見つめていた。
「違います」
リニが言った。
「ああ、ありがとう。気づいてる」
「熱と鋭さを混ぜました」
「俺の頭の中では筋が通っていた」
「木の中でも何かが通りました」
彼は彼女を見た。
彼女は目を逸らしたが、手首の石が少しだけ回転を速めた。
笑っている。
ほとんど。
そして彼は、それを自分が思うべき以上に気に入っていた。
リニとは、別に訓練をした。
もう石だけではなかった。
石は背景になった。土台になった。小さく、常にある負荷になった。今、必要なのは別のことだった。余った魔力をただ逃がすのではなく、魔法の威力を下げること。大きくではなく、小さくすること。畑を塵にしないこと。足を止めれば十分な獣を、真っ二つにしないこと。手元の空気を少し暖めればいいのに、温熱の繭を限界まで張らないこと。
そして、ここでの彼の指示は、魔導士の師匠としては本当に馬鹿げて聞こえた。
「水差しから小さな杯へ水を注ぐところを想像しろ」
彼は言った。
「樽じゃない。床でもない。杯だ」
「魔力は水ではありません」
「もちろんだ。だが、お前の身体は『構造化された流量制限』より、水のほうが理解しやすい」
彼女は考え込んだ。
「それはハズレット様の言葉ですか?」
「たぶんな」
「あの方はそう言いました」
「だから今は杯なんだ」
あるいは、こうだ。
「扉を叩きつけるな。そっと閉めろ」
「空気の斬裂を、どうやって『そっと閉める』のですか?」
「家を出る時、扉を家じゅうに響くほど叩きつけないのと同じだ」
「それはまったく違います」
「魔導士にとってはな。日常の動きで説明しようとしている人間にとっては、違わない」
逆説的なことに、そういう単純で、ほとんど粗い比喩は効いた。
常にではない。すぐでもない。だがリニは、課題そのものの前で固まることが減っていった。ハズレットが回路、流れ、形、意図について語る場所では、彼女はすぐ塔での失敗を思い出した。ひび割れた石。閃光。恐怖。自分の力に対する無力感。
だが、「杯へ注げ」は馬鹿げていた。
だからこそ安全だった。
馬鹿げたものは、彼女を押し潰さない。
彼女は試した。
時には、周囲の空気を湯気立つほど熱くせず、手のひらの上に小さな温かい球を作ることができた。時には、布を卓ごとではなく、布だけきれいに二つに切れた。時には、箱全体ではなく片隅だけを持ち上げられた。時にはうまくいかず、その時彼は言った。
「落としたら、拾う」
それがもう石の話でなくても。
その言葉は規則になった。
間違えたら、繰り返す。
死ななかったなら、授業は続く。
オバニクムに足止めされて三日目、彼は純粋な好奇心から宿屋の主人に尋ねた。
「ここには、冒険者ギルドのようなものはあるか?」
汚れた布で杯を拭いていた宿屋の主人は、その問いが同時に愚かで、当然でもあるという顔で彼を見た。
「もちろんある」
彼は固まった。
「本当に?」
「何がそんなに驚きなんだ?」
「いや。ちょっと響きが……」
彼はぎりぎりで止めた。
アニメみたいだ、と言いかけた。
やめておくべきだった。
「……便利すぎる」
宿屋の主人は鼻を鳴らした。
「便利? 誰にとってかによる。あそこへ行くのは、腕はあるが土地も店も職もない連中だ。あるいは、腰に剣を下げれば自分は不死身だと思っている連中だ。戻ってくることもある。戻らないこともある」
「依頼もあるのか?」
「ある。護衛を頼む者もいる。いなくなった山羊を探してほしい者もいる。畑から獣を追い払ってほしい者もいる。遺跡へ人を雇い、後でそいつらの持ち物が市場で売られることもある。普通のことだ」
「ランクは?」
彼は反射的に聞いた。
「何だ?」
「いや……階級だ。文字とか。人や、組や、依頼の」
宿屋の主人は眉をひそめた。
「どこでそんなものを覚えた?」
「遠くだ」
「どうやら、そこにはずいぶん暇があるらしいな。ここはもっと単純だ。自分にできると思う依頼を取る。やれば金と記録をもらう。やらなければもらえない。自分を買いかぶれば、見つかったら靴くらいは持ち帰ってもらえるかもしれん。ギルドは母親じゃない」
「筋は通っている」
「残酷だ」
「その二つは、よく隣にある」
宿屋の主人は、少しだけ彼を注意深く見た。
「行くなら、いきなり賢ぶるなよ。ギルドの連中は、麦酒一杯で人生を理解したと思っている奴が嫌いだ」
「覚えておく」
ギルドは、英雄たちの輝かしい広間ではなかった。
市場広場のそばにある、小さな石造りの建物だった。長い庇、掲示板、内側の広間、受付、長椅子があり、汗、革、鉄、麦酒、濡れた羊毛の匂いがした。壁には印が掛かっていた。円を三本の線が横切っている。道、剣、硬貨。少なくとも彼にはそう見えた。ハズレットの記憶は、自由傭兵の印だと告げた。
ここの冒険者たちは、運命に選ばれた者たちのようには見えなかった。
たくさん歩き、よく眠れず、よく戦い、あまり金持ちになれない人間たちに見えた。革鎧の者。槍を持つ者。斧を持つ者。あの高価な剣ときれいすぎる靴の若者は、話を聞くことを覚えなければ長くは生きないだろう。奥の卓では二人の女が地図を挟んで言い争っていた。片目に包帯を巻いた老人は、それが一日の最重要任務であるかのように、集中して煮込みを食べていた。
リニは彼の近くにいた。
フード、袖のそばの四つの石、下げた視線。ただし怯えてはいない。むしろ、慎重だった。
受付には、四十歳ほどの女が座っていた。短い黒髪、強そうな腕、そして疲労がずっと前から職業になっている顔をしていた。彼女は興味なさげに二人の話を聞いた。
「登録か?」
「そうだ」
「個人か、組か?」
彼はリニを見た。
「組だ」
「名は?」
そこで彼は準備ができていなかった。
「必須か?」
女は目を上げた。
「いいや。だが一緒に依頼を取るなら、遅かれ早かれ誰かが勝手に呼び名をつける。自分で決めたほうがいい。誰かに『灰色の娘と仏頂面のおじさん』なんて呼ばれるよりはな」
リニがごくわずかに強張った。
彼は息を吐いた。
「理屈だな」
組の名。
認識されることは、どこでも同じだった。
以前の世界でも、人はチーム、会社、部隊、チャット、グループ、クラン、政党、計画、とにかく何にでも名前をつけた。自分たちを大きな混ざり物の中から区別するためなら何でもだ。ここでは動機はさらに実用的だった。名は覚えられ、名で探され、名は信用され、あるいは信用されない。
彼は長くは考えなかった。
だが、奇妙に深く考えた。
英雄的なものは嫌だった。「暁の刃」「銀の獅子」「ヴァルドゥスの炎」――そういうものはどれも大げさで、愚かで、目立ちすぎる。滑稽なものも嫌だった。彼らの道は、ハズレットの死から、異世界の通りから、山越えから、そして自分がまだ生きていると理解した後の静けさから始まった。
ハズレットの記憶の中に、一つの言葉があった。
古く、珍しく、ほとんど詩的な言葉だ。この土地の言葉では、戦いの後の特殊な静けさを意味していた。ただ音がないのではない。叫びが途切れ、金属がもう鳴らず、埃はまだ空中に漂い、生き残った者たちが、あまり大きく息をすることさえ恐れている時の、耳を塞ぐような空白。
彼の言語には、正確な対応語がなかった。
自分のために訳すなら、「死の静寂」だった。
完璧ではない。
だが、近い。
彼はその言葉を口にした。
受付の女は眉を上げた。
「暗いね」
「覚えやすいか?」
「ああ」
「なら、それでいい」
彼女は書き込んだ。
「二人。名前は?」
二人は通行証と同じ名を出した。彼はこの土地風に直した自分の名。リニはリンナとして。女は革紐のついた簡素な金属の認識票を渡した。認識票にはギルドの印、登録番号、そして組の印を刻む小さな場所があった。能力と階級を示す魔法の光る札も、厳かな誓いも、「ようこそ我らの隊列へ」もない。
ただ、金属と帳簿の記録だけだった。
それでも、それは身分だった。
彼らの粗末な通行証より、ずっと正直で分かりやすい身分だ。
自由傭兵の冒険者。
余計な質問を求めず、仕事を取り、金のためにそれをこなし、自分の首の責任は自分で負う人間たち。
その身分は、彼らにあまりにもよく合っていた。
最初の依頼は、すぐには取らなかった。
彼は掲示板を注意深く見た。本当に何でもあった。荷の護衛、行方不明の少年の捜索、倉庫の夜間警備、古い地下室の確認、村への手紙の配達、畑のそばの小型の魔物退治、橋の修理の手伝い、借金逃れの捜索。文字による等級も、美しい分類もない。ただ、報酬、場所、短い説明、そして時々「危険」「急ぎ」「魔法必要」「組推奨」といった注記があるだけだった。
二人は、南の外れの畑を荒らす獣の群れの駆除を選んだ。
高位の意味での魔物ではない。
だが、厄介だった。
説明によれば、角猪より小さく、背も低く軽いが、速く、頑固で、鼻面に骨の棘があり、人間へ向かってくる悪い癖を持つらしい。以前の世界で例えるなら、彼は猪に近いものだと思った。そして猪は、もう「ただの小動物」ではない。質量、速度、牙、泥、血、そして非常に多くの悪い選択肢だ。
「取りますか?」
リニが尋ねた。
「取る。だが慎重に」
「いつものように?」
「できれば、いつもよりさらに慎重に」
依頼は、町の外、茂った谷間のそばにある畑へ二人を導いた。
畑の持ち主たちは、最初から二人を疑っていた。鍬を持った成人の男などは、そんな娘が行く場所ではないし、彼の刃も狩りには向かないと、はっきり言った。ギルドの認識票を見せる必要があった。それで歓迎されたわけではないが、態度は「お前らは何者だ」から「自分で引き受けたなら勝手にしろ」へ変わった。
群れを見つけたのは、夕方近くだった。
五頭。
小さいのが三頭、大きいのが二頭。灰褐色で、低く、前肩が強く、脚は短く、顔はまるで誰かが猪と穴熊と怒りを一つの不快な形にこね合わせたようだった。畑の端で土を掘り返し、若い植え付けを折っていた。風が変わると、すぐに一頭が顔を上げた。
「策は?」
リニが小声で尋ねた。
彼は獣たちを見て、内側が冷えていくのを感じた。
策。
いい言葉だ。
悪い状況だ。
リニが強く撃ちすぎれば、獣たちと畑の半分は塵になる。弱ければ、獣たちは二人へ突っ込んでくる。彼が一人で刃を持って出れば、ただ跳ね飛ばされ、裂かれるかもしれない。投石紐は始める助けにはなるが、終わらせることはできない。魔法の一撃なら、可能かもしれない。大事なのは分けることだ。五頭が同時に突っ込むのを許さないこと。
「最初の大きいやつは、お前が倒せ」
彼女は頷いた。
「二頭目は、俺が魔法を込めた石で試す。その後、こっちへ来たら、お前は近いものだけを切れ。小さい形でだ。畑ごとじゃない。杯、覚えているな?」
「覚えています」
「俺は刃と魔法で動く。まずくなったら、もっと強く撃て。ただし先に言え」
「はい」
彼女の四つの石がポケットへ下りた。
もう練習の時ではなかった。
彼は投石紐を取り出し、石を選んだ。
息を吸う。
強化する。
投げる。
石は小さい獣の一頭の頭に当たった。獣は崩れ、痙攣したが、もう立ち上がらなかった。
残りが爆ぜるように動いた。
大きな獣が一頭、頭を低く下げて真っ先にこちらへ突っ込んできた。リニが手を上げ、短く身振りをした。獣の前の空気が圧縮され、横腹へ叩きつけられた。切り裂いたのではない。だが浅く裂き、獣は土を跳ね上げながら転がった。
よし。
非常にいい。
二頭目の大きな獣は右寄りに来ていた。彼は次の石へ細い貫通の衝撃を込めた。投げは完璧ではなかったが、石は獣の肩に当たった。砕けるような音がした。獣は甲高く鳴き、脚を崩したが、それでもまだ動いていた。
小さい二頭が横から回り込んでいた。
彼は刃を抜いた。
そして世界が狭まった。
英雄的な明晰さへではない。
泥臭く、不快な実務へ。
最初の獣が、ほとんど足元へ飛び込んできた。彼は後退し、首へ向けて下へ斬った。魔法が腕と刃に乗り、短い内側の強化になった。鉄は本来より深く入った。熱い血が草へ飛んだ。獣がのたうち、危うく刃を手から奪われかけた。
二頭目はリニへ向かっていた。
彼女は慌てなかった。
二本の指を上げると、細い空気の弧が獣の前脚を打った。獣は崩れ、転がり、叫んだ。彼女は青ざめたが、持ちこたえた。それから短い二度目の動きで、首を仕留めた。
最初の一撃で倒れた大きな獣が、もう起き上がっていた。
そして怒っていた。
獣は泡を吹く口と泥まみれの鼻面で、二人へ突っ込んできた。リニはそちらへ向いたが、獣は近かった。近すぎた。
彼は考えなかった。
横へ一歩。自分の脚へ魔法の押しを入れ、踏み込みを強める。刃を両手で握る。額の骨へ正面からではない。愚かだ。手首が砕ける。横から。骨の突起の後ろ、首へ。
金属が入った。
足りなかった。
獣が肩でぶつかり、彼を跳ね飛ばした。胸から空気が抜けた。世界が揺れた。彼は仰向けに倒れ、刃をどうにか手放さなかった。獣はそばで喉を鳴らし、体勢を立て直そうとしていた。
リニが叫んだ。
呪文の言葉ではない。
ただ、彼の名だった。
そして撃った。
空気の刃が上から下へ走った。短く、正確で、怒りを帯びて。獣の頭が横へ弾かれ、身体は今度こそ完全に崩れた。
畑にはまた、二人の呼吸の音だけが残った。
彼は地面に仰向けで、空を見ていた。
灰色。
夕暮れ。
完全に無関心だった。
リニが駆け寄り、そばに膝をついた。
「怪我は?」
「誇りが」
彼は絞り出した。
「主に」
「何ですか?」
「生きてる」
彼女は信じられないというように、素早く彼を確かめた。上着には泥がつき、袖には獣の血があり、腿と肋骨は衝突と転倒で痛んだが、深刻な傷はなかった。彼は彼女の助けで座り、顔をしかめ、それから死骸を見た。
五頭。
全部。
畑は畑のままだった。
リニは誰も塵にしなかった。
彼も、自分の自信過剰で死ななかった。
ここ数週間の基準では、素晴らしい結果だった。
仕事の完了証拠を持って戻ると、畑の持ち主たちはまったく違う目で二人を見た。男の一人は肉を分けようとさえしたが、彼は余計な重さを断り、夕食用に小さな一切れだけ受け取った。ギルドは帳簿に記録をつけた。金は揉めずに払われた。受付の女は、彼の袖の血と、リニの落ち着いた顔を見て言った。
「戻ったか。上出来だね」
彼は、それがここではほとんど祝辞なのだと理解した。
その夜、宿屋の中庭で、リニはまた四つの石を上げた。
それらはまっすぐに位置を取った。
揺れなかった。
戦い、疲労、血、騒音、ギルド、他人の視線の後でも、揺れなかった。
彼は彼女を見て、誇りと安堵、そしてまだ名を与えたくない、もっと温かい何かの混じった奇妙な感覚を覚えた。彼女はただ依頼をこなしただけではない。自分自身を制御したのだ。必要なだけ撃った。かつてなら力が外れていた場所で、止まった。終わった後も怯えなかった。動くたびに謝ろうともしなかった。
それは褒められるべきだった。
彼は一歩近づいた。
今回は、自分が何をしているか分かっていた。
彼女の頭に手を乗せ、こめかみのあたりの髪を軽く乱した。
「いい娘だ」
彼は静かに言った。
「見事だった」
リニは赤くなった。
だが、離れなかった。
石は落ちなかった。
彼女はただ目を伏せ、唇に照れた、ほとんど幸せそうな笑みを浮かべた。
「ありがとうございます、師匠」
その言葉はもう、衝撃のようには響かなかった。
偶然のようにも。
二人が一度聞き、耐え、今は慎重に受け入れた何かとして響いた。
それでも彼の内側は締めつけられた。
だが、もう違う締めつけだった。
恐慌ではなく。
責任だった。
「どういたしまして」
彼は言った。
それから、柔らかすぎる空気を壊すために付け加えた。
「ただ、次はあまり派手に俺を助けないようにしてくれ。後で、全部制御していたふりをするのが大変になる」
リニが目を上げた。
「制御していませんでした」
「そこなんだ。ふりをするのが難しい」
彼女は小さく笑った。
そしてそれは、ほとんど穏やかだった。
数日後、二人はようやく合う隊商を見つけた。
王都へ向かい、途中で何度か止まるが、大きく遠回りはしない隊商だった。料金は不愉快だったが、もう払えないほどではなかった。ギルドの認識票は、通行証より強く役に立った。隊商頭は記録を見て、完了した依頼を確かめ、武器を手にして戦えるかを尋ね、ただの二人の乗客より、冒険者の乗客二人のほうがましだと判断した。
その頃には、リニのマントも見つかっていた。
高価な新品ではない。
だが寸法は合っていた。
濃い青で、厚く、よいフードがあり、余計な刺繍はなかった。彼女にきちんと合っていた。他人の袋のように垂れず、足に絡まず、髪と肩を隠し、彼女をぼろぼろの逃亡者に見せることもなかった。そのマントの中で、彼女はもう森で生き延びた少女ではなく、貧しくはあるが、きちんとした旅の連れの若い女に見えるようになった。
それは役に立った。
そして、なぜか不安でもあった。
なぜなら、彼女がよく見えるほど、彼女が本当は何者であるかを忘れにくくなるからだ。
ヴァルドゥスの王位継承者。
ハズレットの弟子。
四つの石を、まるでそれが最初から彼女の呼吸の一部だったかのように、袖のそばに保つ少女。
次の隊商の荷馬車に乗る時、背後のオバニクムは騒がしかった。罵声、車輪、商人たちの叫び、犬の吠え声、鍛冶場の金属音。町は二人の友にはならなかった。だが金、身分、仕事、経験、新しいマント、刃、自信、そして名をくれた。
死の静寂。
ほかによりよい訳がないので、彼は今も自分の中でそれをそう呼んでいた。
荷馬車が揺れ、動き出した。
リニは隣に座り、新しいマントを直していた。四つの小さな石は、袖のそばに整った立体的な形で浮いていた。彼女はもうそれを常に見てはいなかった。毎秒確かめてもいなかった。ただ、保っていた。
彼はそばに刃を置き、シャツの下のギルド認識票を確かめ、穀物袋にもたれた。
王都までは、あと四日の道のりだった。
道が許せば。
人々に早すぎるタイミングで知られなければ。
ヴァルドゥスが自分の王位継承者を、檻ではなく家として迎えるなら。
「もし」が多すぎる。
だが今の二人には、恐怖と目的だけではなかった。
組があった。
名があった。
経験があった。
そして、彼らを止めようとする者にとって、自分たちは一日ごとに少しずつ危険になっているという、静かで頑固な確信があった。




