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明けましておめでとうございます
介護されることにある程度慣れることが出来た今日この頃。リハビリ施設にて歩行訓練を受けています。立つことは、入院中にある程度(数秒)出来るのでその先を。と言われ行ってますが、この作業は心が折れる。歩けると記憶があるのだが体が動かない。と言うか、バランスをとることが出来ない。もう嫌だ。と泣き言を言いたいがそんなことを言ってられない。散歩ができない。
当主は寝てれば出来る仕事だ。調節なんて精神力があれば体がどうなってでも出来るのだから。ただ、調節する場所に行くまでに人の手を借りていくことが屈辱的だ。それに散歩や採取だってできない。ふと天気が良いな~。外に行きたいなと庭に出て散歩すらできない。したいなら言えばいいと言ってくれる旦那様。ただ、抱かれて散歩しても楽しくない。自分の足で歩いて体に感じる風・太陽・雰囲気が楽しいということを最近知った。マイウエイだから心惹かれる場所に気の向くままに行く散歩がしたくて平行棒の先を睨みつけながら転ぶ・起き上がる・歩くを繰り返してく。
平行棒の先には手助けしたいという顔をしている旦那様がいるが。手伝うなと言っているためにぐっと我慢しているのか眉間にしわが寄っている。ちょっと怖いが、真剣な顔をしている私の顔も同じくらい怖いと以前付き添ってくれた看護士さんが行っていたのを思い出してしまいバランスを崩し再びクッションにこんにちわする。
やっと旦那様のところまで辿りつくと「ご苦労様」と脇の下に腕を入れてバランスを崩すのを防ぎつつ片方で汗を拭いてくれる。「どうぞ」と車いすを出してくれる看護士さんに感謝して座る。
「最近は、歩くのが上手になってきましたね」褒めてくれるのは主治医で本家の息がかかっている井上先生。
「そうですか?それはうれしい。出来るだけ自分で出来るようになりたいんです」答えると
「頑張りすぎるのもダメです。少しづつ頑張りましょうね」そう釘を刺されました。筋トレをしても良いがほどほどにしないと逆効果になるそうで、家での自主練メニューを処方しているが1日1回それ以上している素振りが見られる場合は、没収されてしまう。
「そうだ。がんばりすぎると体調を崩す」ぼそっと医者の注意に便乗して注意してくるのはいつの間にか来ていた父。井上医師が父に一礼して旦那様に次回の予約を打ち合わせしてから車いすの主導権を渡して去っていく
父が部屋に顔を出してフィールド関係について教えてくれたり政府の動向を教えてくれたりするが、病院に来ることなんてなかった。何か問題でも?っと思っていたが、父が用件を言い出さないのでそのまま迎えに来た馬車に乗り込む。
「それは、いつものことなんだな」そう言われて膝の上に拒絶せずに座っている事を思い出す。
「拒否すると後が面倒なので好きにさせて要るんだけど。で、なんか問題?」その答えに変な顔をしている父と少し抗議するように抱きしめる力が強くなる旦那様。
「問題と言う問題ではないが。国がお前との面会を求めている」
「何故。とわ言えませんね。国的にはうちではなく子飼いにフィールドを譲りたいみたいですし。契約が切れかかっているはずの我が家が再契約となれば探りたくなるか」顔をしかめる私を見てから
「その考え方で間違ってない。それとお前が女だからと言うこともある」父からそういわれて
「は!!女が再契約したから見目麗しい男をあてがって国に権利を移そうとか考えてるのか。浅はかだなそれがまかり通る一族だと思われているのか?」鼻で私が笑うと
「なめられているというか国の思惑が甘いというか・・・・馬鹿だな。そんなに簡単に思い道理になるようなら苦労しない」ぼそっとつぶやく旦那様が少しだけ笑っているが目が笑っていませんよ?
「今日は体調不良だからと引き取ってもらったが。連日来るだろうな」面倒だな。笑いながら言っている父。本家何かたくらんでいるようなのでそこら辺は、プロに任せますか。
「どうなっているか。どうなったか。それだけ定期的に教えてください。プロセスはそちらに任せます。そもそも外交は本家に丸投げしていいというお話でしたし」一応報告をして欲しい旨を伝えると頷き任せろと受けてくれた。
その後、何度が面会に来たらしいが私は引きこもってる。最近は、ゆっくりなら歩けるようになったのである程度舗装されている庭で日を浴びながら散歩している。少し後ろには何かあった時に対応できるように見守っている旦那様。これはある意味仕事だったりする。以前面倒ではないか?と尋ねたら
「妻と一緒にいるのが苦痛なはずがない」真顔で答えられたのでそれ以上聞かない事にしている。
ふと上空を見ると微妙な雲がある。豪雨はあるが、ある程度予想が出来るため危険がある場合は、避難勧告を出すことになっているが・・・
「避難勧告なんてでてないよね?そういえば、近くの川。以前の雨で増量しているとかなんとか言ってたよね」ゆっくり振り向き後ろにいる旦那に確認をとる。頷き肯定してくれている。
「雲が怪しい。地域というか集落全体に避難を出すように伝令してもらっていいか」お願いすると更に後ろにいた侍女が伝令に走った。それと同時に護衛の1人も動く。別に侍女を信用していないわけではないが、ここ最近の動向を見ると内部の者が手を引いているような事が有ったので、対策として2重の伝達をしている。
「外に行くか?」疑問文だが外に出ることは理解しているらしく外出用のコートをかけ抱き上げてくれる。急いで移動するときはどうしても抱き上げるか車いすかが多い。これは致し方が無いので何とも言えないが・・・
「1人で移動できるようになりたいな」旦那の腕の中でつぶやく私に”我慢しろ”と一瞥してから移動してくれる。わかっているが、どうしても人に迷惑をかけているのでは?そう思ってしまう。少しづつリハビリを頑張らないと。そう心に決めながら身を任せる。
みるみる川が増水していくとの報告と雨脚も強くなっていくのを表で見ている。表と言っても本家の移動しやすい座敷に移動しただけなんだが・・・
「まだ、国からは避難勧告は出てませんか?」その問いに頷く侍女。
「何を考えているのでしょうね国は。さて、他の人たちは避難しているんですよね?」
「ああ。うちの名で避難勧告を出したから大丈夫だ。先ほど確認したが全員避難済みだそうだ」父が答えてくれる。兄はと言うと本家首脳陣と事の解決と報復を練っているらしい。父が与えられている部屋に私がいきなり来たので驚いていたが、事を説明すると納得してくれた。お母さんはうるさいから隅に座ってもらっている。
「何も考えてないと思うけどな」障子を言いながら入ってくるのは兄。体に負担が無いようにと旦那の膝枕をされて話を聞いていたが、兄が入ってきたので体を起こそうとしたら止められた。
「川の方は調節師たちに。雨の方は水球師たちに任せておけばいいよ。だから、優希はゆっくりしているんだよ」ニッコリと自宅?待機を命じられるが、調節師たちは子飼いが居るからどうにかなるけど水球師たちはどうにもならないと思うけど。水球師って国家公務員なんだよね一応。国の許可がないと大がかりな仕事は出来ないことになっているんだけど・・・
「お前が水球師になると言ってから養成してたんだ。何か有っては困るからな」ニコニコ笑いながら人の頭を撫でてくれる旦那様。え?何のこと?驚きな事実を聞いて体を起こす私。
「ああ。優希には秘密だったな。本家の意見が一致した数少ない出来事だったなあれは」同意している父の方を見ていると
「ほら。調子悪くなるから寝てなさい」ふわりと肌触りの良い毛布を私にかけながら横になることを促す兄と半身を支えてくれている旦那様。ゆっくり横にさせられ胸まで毛布を上げてくれる。
「お前が水球師になると言い出してから14年。見込みがある人間に声を掛けて水球師になるための援助を。見返りに何かあった時には要請に答えるように契約をした。今回のようなこともあるかもしれないし。なくても、お前の周りに危険が無いようにとな。良家の娘なんだからお前も」兄の言葉にうなずいている父を見て。好きな風に生きているようで守られていたんだなと思い知らされた。
「お手数をおかけしました」寝ながら頭を下げると笑って受け止めてくれる男性陣。
「でも。ちょっと今回は無理します。外に連れて行って」体を起こして旦那様を見据えると困ったな。と言う顔をしてから外出用のフードをかけて抱き上げてくれる。雨脚が激しい。話を聞いていると水球師が出てないわけではない。それなのにだ・・・足りてないか凄すぎてここまでフォローできない可能性がある。こんな時に寝てられない性格なのはわかっているのだろう。
「今回だけだぞ」ささやいて外に現場に連れて行ってくれる旦那様は素敵だと思うが、現場がすごいことになっている。少しだけ高台にある屋敷以外はほぼ水没している。
「あー。他の皆さんは大丈夫でしょうか?さて、もう少し外に出ないと陣が発動できないので行きましょうか」疑問とやらないといけない事を同時に伝えると少しためらっている旦那様。ああそうだった。そうだった。
「水球師は現場に行く時に足元が水没しているときがあるんだけど。そこで、足元の水をいじくって歩けるように出来るんだな」ニッコリ笑いながら足場を確保する陣を出す。
「所詮。どこぞの忍者漫画の真似事だけどね」それを見て頷きキラキラ光っている道を進んでいる旦那様。ここは少しためらうとかないんですか?陣を発動している私が言うのもなんですが、初めて発動した時はドキドキしながら歩いた記憶があるんですけど・・・
じっと見ていたのが悪かったのか。ある程度歩いてから旦那様が止まった。
「どうした?ここら辺で良いだろ?」言われて周りを確認するといい感じな場所だ。
「ありがとう。置いて行って」そう言おうとすると抱いている力が増した。うん。わかっってるから。
「と言ってもダメなのは承知済みだから。このくらいなら30分くらい付き合って」力が少し緩んで息がしやすくなった。さて、面倒なことになる前にやることをやってしまいましょう。足元の水嵩がちょっとずつだが減ってきたのを見るとほかの場所でも調節師が動いているのだろう。天地に水球・調節の陣を発動しながら上空のアメフラシの陣を発動している人物をつぶさせてもらう陣ごと。
「旦那様。上空に陣を発動している人物を確認できる?」出来ると思うが一応聞いてみる。本家付きの護衛だからそのくらいの感知能力は有していなけれ抜擢されないのは知っている。ついでにそこまでの殺傷能力のある技術を取得してい無いといけない。
「邪魔かあれは」空を見ながらなんでも無いように言っている。やっぱり出来るんだ。スゲーな護衛。
「邪魔。人が頑張って作った水球をこんな風にしてくれる実行犯は嫌いです。命令出した人はなお嫌い。黒幕は本家と外交上手がどうにか消してくれるから良いけど。実行犯はこちらでつぶしておかないとね。アメフラシがなくなれば、水没の方も方がつくし」嫌い。そういっただけで殺気が膨れ上がったんですけど。何この人怖いわ。びくびくしているとどうした?と言った風に抱きかかえられて安心しまった自分に困った。本家に返却しないといけない人材なのにここまで信用して・安心してしまうと手放せなくなちゃう。
「そうか。嫌いか。つぶすだけで良いのか?消すこともできるが」殺傷能力が把握できないのが困ったところだ。つぶすだけでいいのに消すとか何のことでしょうか?マジで凄くない護衛
「うん。つぶすだけでいい。上空で足元をすくわれて落下したら死んじゃうじゃん。死ななくても半身不随になると思うんだけど。後、このくらいのアメフラシの陣を形成するのに3人がかりとか未熟者じゃない」そう言うと少し考えてから上空を見て何かを呟いた。詠唱技術なのか鍵となる言葉をつぶやくと発動するように体に刻んでいるのか・・・
「どうした?ちゃんと術者は落としたぞ3人とも」どう発動しているか考えていると落下を確認していたのか少し上空を睨んだのち聞いてくる。
「うん。なんでもない。そろそろ雨が止む」落とした瞬間から雨脚が消えてきた。数分後には雨が止婿とは予想できる。
「そうか」そう言ってきた道を戻り始める旦那様。
「え?まだ仕事が終わってませんが・・・」抗議する私を見て。
「顔色が悪い。それと、足場の水がなくなって来て危ない」そう言われて下を見るとかなり水位が減っている。先ほどまで2階の屋根まで水が有ったのにすでに1階まで減ってきている。あら、かなりほかの人が頑張ったんだ・・・
「頑張ったのは優希だろ。ここまで減ったのもお前の陣がすごいからだろ」そう言われたが何のことだかわかりません。いつも通りに調節の陣を発動してましたよ。穴だと思われる場所に水球の陣も発動してたし・・・あれ?結構な数の陣を発動してた?あれ・・・
「無自覚か。30分経ったら終わりだと言っていただろう。それにあれだけの陣を発動したら調子も悪くなるだろう。見ていて面白かったが心配にもなった」そう言われると何も言えなくなりました。大人しくなった私をこれ幸いと揺れないように注意しながらすごいスピードで屋敷に戻る旦那様に揺られながら黙って置く。




