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色々あったがやっと農繁期になった。後は、足りなくなった水分を散布したりする仕事ぐらいなのでそれほど忙しくない。管理しているフィールドを分割して熟練さんたちを配置してお仕事終了。後の調節は、文官である兄たちの仕事である。
ぶらぶらするのもあれなので、化粧品を作ったり初歩の調合をして売ったりして過ごしている。書類の陣は、本家の方が国に売ったと言っていたので私の懐は当分温かい。
ごろりと当主部屋で寝転がりながら微々たる魔力を消費されているのを感じている。畑の周りは手つかずの自然が広がっている。当然対策はしているが、害獣は出る。それを駆除するために冒険者ギルドに要請を出す書類を作成。農家さんたちからの陳情書をもとに水分を分布量を調節する指示を出す書類などなど。書類関係はとどまることはない。面倒と言っても必要な書類たちなのでおろそかに出来ない。そのため、半日程度を書類作成のための出勤するのがこの頃の日課になっている。ふと。なんでこの地に縛られているのだろう?と疑問に思う。地と契約したと言っていたので、先祖のだれかが何かのために血族を基礎とした契約を大地と結んだのだろう。どんな理由かは伝承されていない所を見ると個人的な物だろうが・・・
探ってみるか。書類制作のために必要な魔力を使わない程度に自分の血に術を使う。検索と言われる術で、媒体は情報を知りたいことに関するもの。家具なら家具。契約なら契約書を使えばいいが、それがない今は基礎となっている体を使えばいい。自分の記憶ではなくて血に血族に関する記憶を探る。
近い血族のことなら大体わかるが、血族を基礎とした契約を結んだものを検索するには、日数がかかった。毎日少しづつ行っていた作業でこれだろうと思われる記憶がヒットしたのは、農繁期が終わり際のことだった。
契約を行ったのは、創世記時代と言ってもいいくらいの昔。本家との絆がとても濃い時代のことだった。結んだのは、本家に勤めていた男で、文官として支えていた者。国からフィールドの管理を押し付けられて悩んでいる本家を案じ出来るだけのことを。と頑張った人だった。今もそうだか、フィールドには妖精または精霊と言われる力を持つものが存在する。その者達と連携して生活していかなければいけないがそれが難航していたらしく。自分の人生をまたは、自分の血族を(この人は孤児だったみたいだ)がその身を犠牲にしていいから。と説得したみたいだ。それにほだされてと言いうか押されて”うん”と契約を結んだこの地の精霊さん。男ぼれしたらしく娘をめとることを条件に加えたみたいだ。
その契約を結んでいるときに本家が乱入。その男の血族を本家が守ること。血族がゆっくり過ごせる事を条件に国との交渉権をもらったみたいだ。記憶を見ることは映画を見るような感じだから精神的に負担がないが、精神が遠くにある状態だと肉体的に打撃を受けた時に死んでしまう危険性がある。そのために禁忌とされる術だった利することを焦った顔で起こすために声を荒げている父の顔を見て思い出した。
目を覚ますとほっとしたような顔をしている父を見たが、肉体的疲労が有ったようでそのまま寝に落ちた。
次に起きたのは、本家経営の病院の一室で寝かされていた。温かい日が入っている病室。ベットのそばで椅子に座りながら読書をしている兄。何かあればすぐに対応できるようにしているだろ。兄の方を見ていると視線に気づいたのだろう。本から目線をこちらに向けた兄と目があった。無言で枕元に有るナースコールをならしてナースに目覚めたことを説明している。それからこちらを見て
「無茶するな」そう話す兄の目は心配したと物語っている。
「優希のことだらか、なんでそうなったか。とかと思って記憶を検索したんだろ?しかも、それを禁忌だと忘れて」困った妹だ。と言いながら理由を言い当てられてしまった。
「そもそも禁忌だと伝えないで教えた。爺どもが悪いが、そんなに簡単に禁忌を犯してはいけない」体を動かせないので兄の説教を医者が来るまで聞かされた。
「もう大丈夫ですね。後はリハビリを頑張りましょうね」医者の太鼓判をもらうのに2か月かかった。禁忌と言われるゆえんかどうか知らないが、魔力のほかに体力・生命力をがりがりと削られてしまったため、それらを戻すために入院が必要だった。リハビリは体力が戻り次第と言われて今までできなかった。これでは水球師である私の稼ぎ時が!!とうなだれていたが、そんなもの出来ると思っているのか?と医者と親との説明と言うなの説教が有ったのが記憶に新しい。1年ほどおとなしく本家で養生することを条件に少々の術を使用することを許可もらった。
迎えに来た馬車に抱かれて乗り込みそのまま膝に乗せられて移動となる。
「なんでこんなことになっているか説明してほしい」向えに座ってニコニコしている兄に聞いて見る。ついでに私を膝の上に乗せているのは、本家筋の護衛をしている彰孝と言う青年?だ。短い髪型をして目線をキリリしている。目鼻立ちはきれいだが美形と言われると少し悩むような容姿をしている。
「なんでって。優希が悪いことをしたからお目付け役兼旦那様として本家から言い渡されたから。かな。移動できないから手足になるように本家に言われているらしいし、本人的にもそれでいいみたいだからそうしているんだよ」だよね?と兄に聞かれ今さっき旦那様だと判明した彰孝さんがうなずいている。
「百歩譲ってお目付け役とかわかるけど、なんで旦那様?そこがわからん。私の前に兄。あんたが結婚しないといけないんじゃなくて?」当主となっているがこれは暫定的なもの。兄が結婚して子供が生まれたら譲る条件になっている。
「うん?そっか。優希は覚えてないんだっけ?」そう彰孝さんに確認しているが、何の話でしょうか?
「覚えてないと思いますが」答えている彰孝さん。初めて話したのを聞いたが、低いな声
「そうか。そうだよね。優希が寝ているときの話だしね」ニコニコしているがなんかやな感じ。逃げたいなーっと少し距離を取りたかったが、体は彰孝さんにガッシり捕まられている。
「逃げ出せないから。きちんと聞くんだよ」そう前置きして話してくれてた内容は、いやな感じがする。ではなく。いやなものだった。話を聞き終わって脱力した私を見て諦めろと言っている兄。いや。そうだよね。
「契約の記憶を見ている私を気に入ったって。どんなひねくれよ。それでいいのかよ」愚痴る私を見るて
「どうなんだろうね」兄と彰孝さんが頷きあっている。要するに私と再契約をしてしまったのだという。精霊は、人間と感覚が違うとは聞いていたが・・・・
「で?再契約となった時点で何か変わったことは?」一応聞いてみる
「特に。優希が居れば調節しやすくなった程度だから。それと優希の子孫じゃないと効果がなくなるからね」
「あー。独り身でノンびりする予定が・・・」
「それと命令で結婚を決めていいんですか?」膝の上に抱いてくれる彰孝さんに聞いてみるとギュッとされたて「お前が良い」と耳元でささやかないでください。結婚に異存がないことはわかりましたから。
「よかったな」げらげら笑いながら言わないで助けましょう兄。ギュが力強くて息ができませんから。解放されてからしばらく咳き込んだ私に謝りながら背中をさすってくれてもダメですからね。
そんなやり取りをしてから本家に付きました。案内されたのは、奥の間。此処が今日から私たち夫婦の部屋になるそうです。私の身の回りの世話は基本的に旦那様である彰孝さんがしてくれるそうです。リハビリは、病院に行って行うように手配されている事も聞きましたが・・・
「これは自分でやりたいです」顔を真っ赤にさせながら抗議しているのは無論私です。ご飯をあーんさせようとスプーンを持って困った顔をしている彰孝さん。
「自分では食べれないだろ?風呂もトイレも全て俺がしてやるから心配ない」追加で凄い事をさらっと言われてしまってますが、それはできます
「病院でも自分でしてました。そのくらいできますから!!」再度、抗議する。
「それも聞いているが、大ジョブだ」真剣な顔で言われましたが何が大丈夫なんですか
「何が大ジョブなんですか!!」どこが大丈夫なんだかわかりませんから!!と頑張って抗議しても結局はお風呂もトイレもご飯も介助されてしまいました(泣き)




