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魔法少女は無理がある?!〜魔法の呪文をヘビメタにのせて♪〜  作者: 朱井笑美


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今週末も2話ずつ投稿します。

「ジェイン王女殿下、金のエンジェル、銀のエンジェルとは?一体なんですか?」

「ああ、我が国のお伽話なの。でも壁画のエンジェルが由来だと言われているわ。そんな話を、よくあなたが知っていたと思ってね?」


「いえ、知っていてやった訳ではありませんが?」

「そうなの?」

「本来のお伽話はどんな内容なんですか?」

「悪魔が家々を探して歩くの。金のエンジェル、銀のエンジェルはいないか?と言いながら」

「泣く子はいねぇか?」じゃなく?

 それ…ナマハゲかぁ。


 実は前世の父の楽曲に“NAMAHAGE”というのがある。

 父が日本の悪魔を調べていた時に見つけて、実際、秋田まで見に行ってしまったのだ。でも時期を間違えて、実際に見れた場所はナマハゲ居酒屋だったけど。

 おぉ、また話が逸れた…。


「でも村人は金のエンジェルはいない。銀のエンジェルもいないと言ってエンジェル達を守ったわ。そのお陰でエンジェル達は悪魔を倒せるの」

 居ないと言われて悪魔は素直に帰ったの?悪魔なのにおかしくない?


「悪魔は嘘を見抜けるけど、村人達は嘘を吐かなかったからエンジェルを隠せたのよ」

「つまりエンジェルちゃんは金でも銀でもなかったと?」

「そうよ。エンジェルは白だったの」

 色間違い?


「悪魔って間抜けだったのかしら?」

 私もミケランジェロさんに1票だ。

「恐らくだけどエンジェル達は金や銀に光ってたんじゃないか?って言う説よ。でも戦いで怪我を負って村人に匿われていた時は光れなかった」


「なるほどねぇ。だからさっきの紫の王子の話ね?」

 私のは“金の斧、銀の斧”の正直者のお話だったけど、似たようなお話はどこにでもあるのかもしれない。


「私は王子達を守れませんでした。悪魔に渡しちゃった」

「エンジェルちゃんの方が、悪に見えるのは気のせいかしら?」

 スンマセン、顔のニヤケを止められませんでした。

「良いんですよ。ジュリアンもたまには令嬢にやられればいいんだわ。あのダンスのせいで、あの子は我が国では王者ですから」

 どんだけダンスに影響受けてんの?!


「じゃあエンジェルちゃんも隣国では王者?」

「そりゃあもう!しかもエンジェルに似てるし、きっと大人気に」

「エンジェルちゃん!行かないでっ私の弟をあげるから」

 ミケランジェロよ、微妙に結婚を迫ってない?


 ところでうちの父はどこに居るんだろうか?

「お父様!あなたの娘がピンチですよ」

 って、何だか父もピンチっぽかった。


「光の騎士様!踊って下さいませ」

 独身の令嬢達より、少し上の世代のお姉様方に人気のようだ。

 伯爵家の騎士服を着てるからいけないんだ。あの服のせいで普段の父が3割り増しくらいに見える。

 王宮騎士団のダサい騎士服を着とけば良かったのに。


「あの騎士服はオシャレね?」

 ミケランジェロさんにもお分かになりますか?

「彼はあなたのお父上なの?似ているわね」

「はい。今回、こちらには父と参りましたから」

「光属性なのね?」


「はい。うちは初代聖女様の娘の王女殿下が嫁がれてから、ずっと光属性です」

「そう。我が国には光属性は生まれないの。聖女も降臨しないわ」

「何か理由が?」


「ええ。それは我々、王家が代々呪われているからなの」

 え?!そんな重要な事を、そんなにお気軽に言ってもいいの?

「まさか、だから王族は他国には嫁がないの?」

「そう。でも呪われた王族なんて誰も欲しくないでしょ?」


「じゃあ!塀で居住地区を囲っている理由は?」

 ミケランジェロが質問する。

「守り切れないの。国民を。塀の中だけなら魔物の討伐も追い付くから」

 王女殿下の表情からは、結構、深刻な様子が伺える。


「悪いと思っているのよ?そちらに悪意も魔物も垂れ流している自覚はあるの。だけど我々だけではもうどうにもならないから」

「それが今回、我が国にいらした理由ですか?」

「ううん。それは違うわ。お買い物と観光に来たの」

「‥‥あ、そうですか」


「でも、もちろんそれだけじゃないわ。お詫びじゃないけど、ちゃんと情報を提供するから。それについてはまた明日以降、話しましょ」

 王女殿下はそう仰って、川魚料理に舌鼓を打ち始めた。


「私達も踊って来るわ。久しぶりだし」

 と言ってミケランジェロご夫婦も去って行かれた。

 まだ殿下方も侯爵令息も侍従殿も私の父まで、ご婦人方に大人気中の模様…男どもはご苦労さんだ。


 私は王女殿下の側にいるのと、紫を着ているせいで、幸いダンスには誘われない。

 第二王子達の影響力グッジョブ!

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