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「何だか、生々しいワードが聞こえてきた…」
「ふんっキレイに言っても、やる事は同じでしょ?」
「モネ嬢は、幅広く令息達と遊びたい訳ですか?」
「遊びとは少し違うわね。ゆくゆくはその中から結婚相手も選びたいし。でもだから!あなた方、姉妹は邪魔だったのよねぇ」
「姉もですか?!」
「そうよ〜あなたなんかよりウルスラ嬢は、同世代の令嬢の中では断トツ人気No.1なんだから!でも幸いウルスラ嬢は高嶺の花だったわ。しかも殿下も侯爵令息も、他の高位貴族や生徒会役員まで、あなたの姉とは一切の接点を持たなかったの。それって王家や神殿から令息達に、ウルスラ嬢へは接近禁止令が裏で出ているんじゃないかって私達の中では噂されてたの」
「そんなの全く無いですよ?」
「え?そうなの?」
そんな話、本人どころか家族の誰からも聞いた事がない。
「ええそうです。でも姉は激しい面食いのようです。だから自分からも興味がない異性には全く近寄ってなかったんだと思います」
「やっぱり高嶺の花なのね。必死にならなくても選べるなんて羨ましいわ」
え?そうなの?それよりも…
「姉は恋愛よりも学業や魔法薬師としての技術修得に忙しかったんだと思いますけど」
「確かに。あなたの家系は色々と背負う物が重いわよね〜。それなのに、あなたのお兄様だって3人とも涼しい顔で学校生活を送っていたように見えたわ。私はかなり目先の事だけで、あなたに要らぬ嫉妬をしていたのね。ライバル視すること自体がお門違いだったのに…」
「いえ!そこまでへり下ってもらわなくても。それに涼しく見えたかもしれませんが、その裏では兄も姉も血の滲むような努力をしています」
「そうよねぇ!あなたみたいな妹がいたら、とてもプレッシャーよね?王族にもプレッシャーを与えていたらしいという噂も、今なら信じられるわ!」
王族にもプレッシャー?何だソレ?
「ねえ!もう仲直りでも良いかしら?」
「えぇ…まあ」
「良かったわ!敵に回すより親友の方が正解よね。その方が顔を利かせられるし!」
おい!人を何に利用するつもりだ?!それにまだ親友でもないぞ!
「ありがとうね〜私、パーティ会場に戻るわ!殿下方にも侯爵令息にもダンスをお願いしないといけないし。じゃあね〜」
素早く立ち直ったモネは、あっという間に去って行き、プリシラは再び庭に取り残される。
何で私の周りには強烈な人しかいないのか?
プリシラは一瞬、頭痛がしたが、自分も会場に戻ってセザンヌのとこの、シェフが腕を奮ったご飯を食べる事にした。
「この川エビのパスタ、信じられないくらい美味いな?」
「小魚のフリッタータも美味しいですよ。頭から食べても大丈夫です。あとコレ〜」
私は会場に戻って食事のビュッフェコーナーに行くと、早速、ジュリアン殿下に捕まって、一緒にビュッフェの川魚料理をつついている。そしてダンスフロアでたくさんの令嬢達に囲まれている王子二人と侯爵令息を眺めている。
「で、ジュリアン第二王子殿下は今回、何しに来たんですか?食事?買い物?」
「外交みたいなモンだけど、遊びに来た訳でも…まあ似たようなもんか。姉上のオマケで社会科見学かな」
「ジェイン殿下の用事?もしかして第一王子殿下との縁談とか?」
「違うな。それは絶対違うと言い切れる」
「何でですか?」
「我が国の王族は他国には嫁げない。そっちが来るならイイけど、第一王子は次期国王だろ?でも第二王子は14歳だから姉には若過ぎるな〜」
他国には嫁げない…それで鎖国?
「3歳差なんて、王族間では誤差では?」
「普通ならな。でも姉はただの17歳ではない」
「それは見た目で何となく。あのドピンクのドレスを選ぶセンスも関係してますか?」
「…まあな」
「あのさっき踊った隣国の激しいダンスを踊れるなら、ジュリアン第二王子殿下のお嫁さん候補になれますか?」
「君ならイイぞ。お持ち帰り可能なのか?」
「いいえ、私ではなく他の令嬢です。ほらっせっかく紫のドレスを着てくれている、この家の令嬢はいかがですか?」
「あの娘も、君も、アーノルド殿下の為に紫を着たんだろ?」
「私には紫は似合いますから。関係ないですよ」
「そっか!紫が似合うなら、私も君に似合うな!」
ヤッバ!自ら墓穴を掘る発言!!




