↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女は無理がある?!〜魔法の呪文をヘビメタにのせて♪〜  作者: 朱井笑美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
62/103

62

「やあプリシラ、早速、レポートを見せてくれるか?」

「殿下、ルーズベルト先輩は帰っちゃいましたけど良いんですか?」


「ああ、彼にはプリシラに生徒会室ではなく、ここに居ると伝えてくれと伝言を頼んだだけだからな」

 伝言どころか、ここまでお届けもされちゃいましたけどね。

 プリシラはそう思いながら、カバンの中からレポートを取り出して殿下に渡す。


「少し読む時間をもらっても良いか?」

「はい。大丈夫です」

「ああブルーノ、プリシラにお茶を出してやってくれ」

 ブルーノさんは殿下と一緒に侯爵領に行った侍従殿だ。


「どうぞプリシラ嬢」

「ありがとうございます。侍従殿」

「ああプリシラ嬢、実はウサギの帽子は姪っ子に取られてしまいましたよ」

「それは残念。でも5歳の姪っ子さんの方が似合いそう」

「そうですねぇ。彼女の方が美しいエメラルドの瞳をしていますから。きっと似合いますね」


「…侍従殿、ご自身の魔力が少ないせいで悩んだり、絶望したり卑屈になったりした事ってありますか?」

「おっと、いきなり重い質問ですねぇ?」

「申し訳ありません。図々しい質問で」

「でも、あなたもそのような経験をなさったのでしょう?だから不思議と嫌な質問では無いですね」


「でも私は恵まれていましたから。特に家族に」

 それと前世の記憶にだ。

「あなたのご家族は皆、人間的に出来た方々ばかりですね。光属性を維持するだけでも、家門には相当なプレッシャーでしょう。それなのに寛大だ」

 プリシラは頷く。


「うちもそういう意味では寛大でした。父には「魔力が無ければ別のことで身を立てよ」と言われましたよ。それに、うちの家門は文官が多いものですから、領地は必要があれば大金を出して傭兵団を雇うこともあります。あまり武力や魔法に重きを置いていないのも幸いでした」

 そうか、色んな家があるんだなとプリシラは思う。


「プリシラ、魔物討伐だけでは国は回らないぞ。国中で魔物が発生するから、それを討伐する者がどうしても目立つだけだ。特に魔法騎士の家系では魔力が至高だと錯覚しがちだ。それを防ぐ為にレオナルドの家も芸術に力を入れている。彼もピアノが得意だろう?」


 殿下はそう仰って再び、レポートを読み始める。

 殿下の集中力って一体どうなってんの?


「プリシラ、レポート内容は全体的によくまとまっている。この推敲もなかなか興味深い。それで、前回に無い魔法の検証結果はどうやって出した?」


「私の愛馬と兄が協力して…兄は自分を検証に使えと…」

「待てプリシラ、仮に君の愛馬は良いだろう。だが君の兄は優秀で貴重な光魔法騎士だ。本人の意思だとしても許し難いな。今後、君の家族は愛馬以外、検証をする側は構わないが、される側は禁止だ!分かったな?」


「…はぃ分かりました」

 もう家族全員で、試しちゃった事は絶対秘密だな…。


「今のところ伯爵家全員の健康状態に影響は無いな?」

 はっ!やっぱりバレてるぅ!

「ありません!」


「研究熱心なのは良いが、研究者とは本当に周りが見えていないな。しかも全員が…ったく同じ羽の鳥は集まるとは、よく言ったものだ」

 類友って言われたー!まあ否定はできない。


「このレポートは写しを取って、陛下と魔法師団と神殿にも提出する。その後、各機関とも話し合って検証依頼も来るだろう。それまでは検証禁止だ!」


「!」殿下は検証禁止と仰った。

 つまり検証をしてしまった魔法に関しては、禁止とは言われていない。

 だから使用自体が禁止じゃないって事だ!


「殿下、承知致しました。ありがとうございます」

 プリシラは礼をして、ホクホクで屋敷に戻る。

 両親にも兄も報告しよう!だって中級までなら家族も使える。

 

 これまで考え抜いて使っていた補助の魔法が、まとめてかけられるだけでも負担は半減だ!これで戦闘効率も良くなるし、とりあえず結果としては上出来じゃん!

 皆、喜んでくれるよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。