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魔法少女は無理がある?!〜魔法の呪文をヘビメタにのせて♪〜  作者: 朱井笑美


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 ピアノを弾いていた人は同好会の代表の2年生だった。

 彼は騎士科の生徒で、ピアノを弾く人に騎士がいるなんて意外でもあったが、彼はとても演奏が上手く人柄も気さくで、プリシラは直ぐに彼と打ち解け、同好会に入る事を決めた。


 早速、クラブ活動も決まりプリシラの充実した学校生活が始まろうとしていた。

 同好会に入会して以来、授業の後の放課後は試験前以外はずっと音楽室で過ごしている。講堂でピアノを弾いていたのは生徒の勧誘時のみで、普段の活動はいつも音楽室だ。


 プリシラの他に同級生はあと3人入ってきた。

 1人の男子は王宮楽師の家の出で、宮廷伯の令息だ。そして後2人の女子は国内の楽器生産と流通販売を一手に担う侯爵家の令嬢と、大きなホテルを経営する伯爵家の令嬢だった。


 同好会代表の男子生徒は侯爵家の嫡男でシルバーブルーの髪にアイスブルーの瞳の令息だった。

 彼は見た目通りの氷属性で、昨年の冬に大規模の魔物が発生した地域の領地の令息で、彼も討伐に参加したのだそうだ。その討伐以外にも彼は何度も討伐には参加しているのだと聞いた。


 彼はプリシラが王宮の魔法師団に入ることを目指していると聞くと「君の属性は土かな?」と聞いてきた。

 プリシラの外見は髪はカフェオレブラウンだし瞳もオレンジだ。確かに光属性には見えないだろうなと思ったが、隠すのもなんなので正直に「光属性です」と伝える。


 侯爵令息は驚いたようで「じゃあ伯爵家の?」と聞いてきた。

 プリシラが頷くと「兄君を知っているよ。先輩だったし接点はほとんど無かったけど同じ騎士科だったからね」と仰った。

 光属性の人は我が家と侯爵家以外にもいるが、他の属性よりも圧倒的に少ないので、その存在は目立つのだろう。


 魔法属性は侯爵令息やプリシラのように容姿でも判別する事ができる。

 特に光属性と土属性は似ているし寒冷色はまずいない。

 光属性の場合、色素が薄いと魔力も強いというの通説なので、プリシラは光属性でも魔力が少ないだろうというのは外見で丸分かりだ。


 土属性は光属性と真逆の容姿で、髪も瞳も暖色系で濃い色のほうが魔力が多い。

 プリシラは土属性だったとしても最弱容姿だ。

「フンッ」だけど挫けないもんね!最弱容姿よドンと来い!だ。


 侯爵令息は見た目や身分を気にせず、皆に公平な優しい人で、容姿端麗なこともあって特に令嬢には大人気だった。

 そして成績も優秀で高位貴族でもあった為、生徒会にも推薦されていたそうだが、領地での魔物発生を理由に断ったのだそうだ。


「第一王子殿下もいるし生徒会なんて入ったら、目立って仕方ないだろ?それに俺は時間がある時はピアノを弾きたいからさ」

 と言って笑っていた。

 生徒会に入っていなくても十分目立っているけどね。


 だけど彼は殿下の側近にもならなくていいのだろうか?

 まあそんな事になったら更に令嬢にモテるだろうね。とプリシラは他人事のようにほとんど気にしていなかった。


 夏になり学院生活も順調に過ぎて、暑くなってきたのでプリシラは髪の毛を肩下まで切った。

 貴族令嬢は腰ぐらいまで伸ばしている子も多いが、プリシラは動き回るので、あまり長いのは邪魔だったからだ。本当はもっと切りたかったのだが、この世界の女性は貴族とか平民など身分に関係なく肩より長く伸ばすのが常識だった。


 前髪には決まりはないが、プリシラは眉あたりでパツンだ。

 この髪型もプリシラが幼く見える要因の一つなのだろうけど、前世、父に似てクセ毛だったのでストレートな今の髪は、一度やりたかった髪型を叶える事ができて非常に満足している。

 見た目、小学生が何だ!小学生容姿よドンと来い!だ。


 前世はハーフで大人っぽかったし、背も高くて中学生で170センチはあった。今は15歳で155センチくらいだ。

 前世とは正反対の容姿だから面白いと思う。背はもうちょっとくらいは伸びるだろう。

 そこはぜひ伸びて頂きたいものだ。

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