第六話 試験開始
ユキが、親の仇を殺したところをカット。
目が覚めると、そこは、知らない天井だった。
何があったかは、うちの子たちに教えてもらった。悲しい思いと、私がもっとちゃんとしていれば、という私への怒りでいっぱいだった。でも、うちの子たちに慰められて気持ちの整理はついた。
だが、どうしよう?親がいない。9歳の子供がどう頑張っても生きていけるとは思えない。
「ねえ、あなた、ユキでしょ?」
誰だ?敵か?いや、違う。近所のおばさんだ。
「あの件は残念だったね。……実はあなたのお母さんに私になにかあったらあなたのことを頼んだと言われているの。うちに来ない?」
そういうことか。だかしかし、この人も被害にあったら天国でお母さんに顔向けできない。
「すいません。当分のお金があるので、冒険者になろうと思います」
「あらそう。でも、大丈夫?下手したら死んじゃうのよ?やっぱりこ
「大丈夫です。では、失礼しました」
この人と一緒にいると、堕落しちゃいそうだし。せっかく伸ばした技能がなくなるのも困るし。
……けれど、私も心配だ。
冒険者になるとか言っちゃったけど、本当に冒険者なんかでやっていけるのかな。
まあいいか。どうせ異世界を見て回るとは思っていたんだ。予定が少し早まっただけ。大丈夫。
「よし!せっかく転生したんだから、この世の全てを旅行する!」
「というわけで冒険者になろうと思う。どう思う?」
「さんせーい」
「本当にやっていけるのかい?まああんたの腕前なら大丈夫だと思うけど……」
ふむ、マリンはちょっと反対なのか。けど、あんたの腕前ならって何?
私は大したことないと思うけどな。よし、善は急げだ!善じゃないけど!
はい、というわけであの街の近くにあるギルドがある街に来ました!
ギルドは……あそこか!そして受付嬢がいる!竜神族の女の人!?
もしくは金髪で青い服を着ている!?……ではなく普通の人間だった。
「すいません。冒険者登録したいんですけど、何歳からなどの決まりはありますか?」
「えっとですね、冒険者登録は8歳からできますよ」
「じゃあ登録をお願いします」
「えっ?いや、冒険者は厳しいですよ?大丈夫ですか?」
なるほど、強さを疑われているのか。ふっふっふーうちの子の強さを見よ!
「えっ!?テイマーだったんですか!」
そう。空間魔術にうちの子を入れれることに気づいたのだ!
だから街の中では入ってもらっている。
「そうですか。わかりました。…ドラゴンかー。ドラゴンをテイムしている人っていたかな?
ゴホン、では、認定試験を受けていただきます。試験はフィルラン15頭の討伐。試験続行不可
と認定された場合、失格です」
えっ?フィルラン?フィルランって鳥と馬が混ざったみたいなやつだよね?あれなら結構倒してきたけど……
「すいません。もう倒している場合はどうすればいいですか?」
「えっ?ああ、試験官に見られていなかったらだめですね。試験管はあの方です」
おおっ!いかにも試験官っぽい女の人が!
「試験合格は、フィルランを15頭倒すことだわ。あなたはもう倒しているけれど、誰かからもらったという可能性もあるからね」
なるほど。まあ確かにその通りだな。
「なるほど、その通りですね。じゃあ早速行きましょうか」
何だ?なんだか滅茶苦茶驚いているんだが。その通りといっただけだよね?
よし。まあまあいい感じに進んでいっているね。今日中に終われそうだな。
「ねえ、さっきから思っていたけど、モンスターは出さないの?」
「ああ、実は私も私がどれほど強いのかがわからないで、私の強さを見てもらおうかと」
そうなのだ。うちの子達が私のことを強いといったのだ。
あの子達はお世辞を言う人……モンスターではないので、私以外を見ていないからそう思うのだろう。
なので本当に私が強いかどうかが分からない。
だから他の人からみた自分を確かめてもらおうと思ったのだ。
「あっ、すいません。フィックスってランク何のモンスターなんですか?」
「ええと、アレはAランクの魔物ね。倒せたらAランクを名乗っていいくらいよ」
「そうですか。じゃあ倒しますね」
「倒す?アレはそうそう出会うものじゃないわよ」
「いや、そこにいるんで」
あのめっちゃいる雑魚狐はAランクとは。……ないな。この人も冗談言うんだな。
「私を置いて、あなただけでも逃げて。私が時間を稼ぐから、Aランク冒険者を連れてきて」
何を言っているんだ?流石に試験中の冗談としてはちょっとふざけ過ぎだな。
「いや、あの雑魚狐くらいなら自分でも狩れますよ。冗談が上手いですね」
「えっ?アレを倒せる?今は冗談を言ってる時ではないの。お願いだからあなただけでも逃げて」
えっ何?あれってマジでAランクなの?……ないない。
というかもうノリを合わせるの飽きてきたな。倒そう。
「……もう倒しましたよ」
「どうやって倒したの?アレは魔法無効を持っているでしょ?」
「魔法無効?そんなものを持っていたんですか?普通に極火魔術で倒しましたけど……」
えっ、極火魔術ってもしかして知られてなかったりする?
じゃああまり人前で使わないほうがいいのかな。
……そういえば素材回収忘れてた。
できるだけ早く倒せるようにしたから焦げ焦げで使えなくなってないかな。
「もしかしてですけど、アレの毛皮って結構高値で売れます?」
「ええ。毛皮一枚50万リンくらいね」
ええー。焦げ焦げにしちゃったよ。まあいい。
「よっしゃ!1300万リンゲット!」
これだけあれば5年くらいは暮らせるかな
「じゃあ、帰りましょうか」
「ええ。あなたは今日からAランク冒険者よ」
そのネタマジでどこまでやるんだよ。
読んでいただき、ありがとうございます。




