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第五話 絶望

ちょっと短いかもしれん……

今回の話から、土日投稿にさせていただきます




「たっだいま~」


「おかえり! ぼうぐはぼうぐは?」


「いい防具見つかったかい?」


えっ? この子達に防具買ったの言ったっけ? もしかしてあとをつけられていたのか?


「ハッハッハ! 夜中からちらちらこっちを見てはお金を確認してを繰り返してたらそりゃあバレるよ」


くっ、そういうことだったのか。まあ、サプライズは失敗したが、喜んでくれるかな?


「ちょっと着てみてよ。サイズ自動調節が付いてるから大丈夫だとお――


「うわー! すごい! かっこいい!」


「いいんじゃないか? うちのも格好良いじゃないか」


おっ、結構好評だ。まあ終ワリノ龍 極も黒色だしね。ブラキスとも合ってるし。

けどやっぱり嬉しいな。うちの子が喜ぶなら340万も安いよ。


おおー。聖護の帽子は結構いかつくてマリンと合うかわからなかったけど、かわいいな!


「ねえねえ、ちょっと試してみようよ。今ならもうちょっと前に行った洞窟みたいなところの奥もいけるかもしれないし」


「いいね! ……けど今5時だけど大丈夫なのかい?」


という呟きは無視しつつ……


「レッツゴー!」


「おー!」


「はあ……次怒られても知らないよ」


■■■


「【闇の怒り】。はあっ!」


「やった! たおしたよ」


やったあ! 洞窟のボスらしきモンスターを倒すことができた! やっぱり、防具って大事だな。いつかは、アトラル・○みたいななんでも対応装備とかも欲しいなー。


「ねえ、今6時なんだけど……」


まあいいじゃん、今回だけは。今回だけで終わるかは知らないがな!


「というか凄いね! ブラキス、隠密全く分からなくなってるじゃん! マリンも攻撃されてもびくともしないし」


「ねえ、今18の鐘なん――」


「すごいよね! いまならどんなてきでもたおせるきがする!」


「ね゛! え゛! 今18の鐘なんだけど! 帰ろうよ!」


ちぇっ、マリンがブチギレた。しかたがない、今回は帰るか。というか、なんでそんな正確な時間がわかるんだ? マリンの体内時計ってすごいな。私のなんか誤差4時間位あるぞ。


「帰るよ。マリン、ブラキス」


「……はーい」


「お母さんブチギレてないかな、漬物石の代わりにされるの結構辛いんだよね」


ごめんよマリン。今回は2時間ほど漬物石だ。


■■■


ふう、もう疲れてきたな。早く家に帰りたい。

どんっ!

いたっ! いや、そうでもないな。人間って、条件反射で「いたっ!」ていうけどたいしてそこまでいたくないんだよなー。まあ、とりあえず謝っておくか。


「すいま――


「おいおいお嬢ちゃん。いま、ぶつかったんだけどー」


「あーお兄ちゃん痛くて痛くてしょうがない。慰謝料払ってもらわないとなあ」


「有り金全部おいていけ。それで許して……予定変更だ。お前は奴隷商に売る。テイマーは珍しいからなあ。いい金で売れるぜ。調教できたドラゴンも珍しい。俺たちは付いてるなあ。」


典型的なアホ三人組だ。殺しても大丈夫かな? いや、だめか。

くそっ、お腹が空いているのに! いちいちこんなとこで絡みやがって。けど、私を奴隷商に売ると言っている。これは正当防衛に入るのでは? そうだ。そういうことにしてしまおう。過剰防衛にならないように……

「嫌だと言ったら?」


「あ? お前は大人しく捕まってりゃあああああああああ! ひっ! うっ腕が……ぎゃあああああああ!」

 

? あっ、ブラキスが喰ったんだ。予定変更だ、これに便乗して……

「私に逆らったらどうなるかがわかったようだな。今回はこれで許してやる。次に見つけたらどうなるか、わかったな」


「おっ、覚えてろよ! 絶対殺してやる!」


テンプレのような捨て台詞きた! まあいい。早く帰ろう。こういうチンピラは、その人の大切な人に危害を加えてくる。マリンやブラキスなら大丈夫だが、親に危害を加えられてもたまらん。


「みんな、急ぐよ!」


■■■


「ただいまー」


ふう、やっと帰ってこれたよ。子供だから人の波にもみくちゃだった。ところで、なにか生臭い臭いを感じるんだが、私の気のせいかな?


ひたっ ひたっ


なんだろう、なにか、水でもこぼしたのかな? けど、なんでお母さんが拭いてないんだろう。あのきれい好きが、こぼした水を拭かないなんて、ありえないと思うんだが……


ごつっ


「きゃっ!」


なんだ? 危ないな。こんなところに物をおいて、誰かが引っかかったらどうするつもりなんだ! まあ、もう引っかかったけどね。


私は、何に引っかかったんだろう――


「えっ」


それは――












無惨に惨殺された、両親の死体だった。

読んでいただき、ありがとうございます。

他の視点とか初めてなので、変なところがあったら教えて下さい。

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