疾走
8/1 21:25
『またやっちまったか…』
俺は大破したデスクチェアーと一緒に
ラボから歩いて五分くらいの場所にある心臓破りの急坂を下りきった辺りで
ゴミに埋れ空を見上げて寝転んでいた
体には無数の擦り傷があり出血している
どうやら骨は折れていないようだ
昔からそうなんだが俺はタイヤの付いたものに乗ると自分がコントロール出来なくなってしまうま…
痛みもあり暫くその場でじっと寝転んでいると
ゴミの中から喫煙パイプを咥えた一羽のカラスがひょこっと現れた
カラスは俺の顔の横にパイプを置くと
ただじっと俺の目を見つめてきた
俺は空気を読んでそのパイプを咥えた
「きゃはは何で椅子に乗って突っ込んで来たの?」
頭の中で誰かの声がした
俺は頭を打ったせいだと思ったが恐る恐るカラスに向かって話しかけてみた
『君が?』
「うん。そう。」
これはドッキリじゃないかと周りをキョロキョロしたけど、やっぱり誰もいない。
まあ、俺はドッキリを仕掛けられるほど有名人でもないんだけど……
「うんとね。あなたあの妖しい研究所の研究員よね?あたしホントは人間だったの鳥を人間に戻す薬開発してない?きゃはは」
俺は正直に答えた
『そんな薬は無い!』
「ラ・フランス!きゃはは」
そういうとカラスは素早く俺が加えたパイプを嘴で取り上げて颯爽と飛び去って行った
カラスは飛び去る際に【私の秘密】と書かれた一枚のメモを落としていった
(http://ncode.syosetu.com/n2557bb/)
ラボに戻ったらPCで見てみよう…はっ!?…PC
俺はメールを送るべきだった事を思い出し
体を起こすとデスクチェアーを担いで足早にラボへと向かった
『手遅れになっていなければいいが…』
ラボの前につき3階を見上げると娯楽室の窓から赤い光が漏れ警告音が響いていた…
俺は逸る気持ちを抑えながら玄関へと向かった…




