ここはいい世界?
少し調子が掴めた気がします(笑)
「ごめんなさーーい。うわーーん」
「だ、大丈夫ですよ。ちゃんと蘇生しましたから」
「でもでも〜。こんな、知らなくてぇ〜」
何だろう、騒がしいな‥。
俺は気になって目を覚ました。
どうやら、仰向けに寝ていたらしい。
起き上がると、石でできたベッドに寝ていたらしかった。
周囲は薄暗く、見渡せない空間‥。
あれ、これは‥。
「なぜ、また‥?」
「あ、気が付きました!」
声と共に小さな女の子が俺に駆け寄り、腕にすがりつく。
‥どこかで見た女の子だ‥。
「ほら、チロル、もう泣き止みなさい」
声の方を見ると、見覚えある女性の姿が。
「あ、女神サマ」
「気が付きましたか‥神崎さん」
「あれ、俺はどうして‥」
と、ここで先の光景を思い出した。
迫るトラック、激痛、途切れる意識。
「うわっ、俺は‥死んだ‥?」
その声を聞くと、チロルと呼ばれた少女が再び涙ぐむ。
「ごめんなさい、私を助けようとして‥」
そうだ、この娘はトラックに轢かれそうになっていた‥。
その娘がなぜ、この転生空間に??
「あの、事情がよく分からないのですが‥?」
女神サマは頷くと少女を呼んだ。
トコトコと戻る少女。
「この娘はチロルと言います。貴方のスカウト担当です」
「チロル、です!」
少女はペコリ、とお辞儀をした。
「す、スカウトって?」
「転生の、です」
「ええっ、転生ってスカウト制、なんですか?!」
「当然です。転生先の世界で悪事を働く様な者を、神が送り込める訳有りません」
「な、なるほど‥しかし、スカウトと言っても、その娘とは‥」
あの時が初対面、と言いかけて気が付いた。
「あれ、何度か、会った?」
「ハイ! チョコ貰いましたっ!」
チロルはニッコリ笑った。
そうだ、コンビニの前で転んでいたこの娘が泣き止まないので、持っていたチョコをあげたな。
あれ、そう言えばそれ以外にも道に迷っていたり、落とし物していたのも‥この娘?
「チロルは半年ほどの間、貴方を評価し、転生に問題無いと判断したのです」
「ま、まぁ評価してもらえたのは嬉しいですが‥いや、それならなぜ俺は事故に‥?」
「うわわーん、守さん、ごめんなさい〜。転生するから死ぬことは無いって言われて‥」
再びチロルは涙ぐむ。
「え、それは話が違うじゃないか?」
「で、ですが、死ぬと分かっていて、元の世界に戻るを選択する人なんて居るとは‥」
女神サマが少し慌てた様子で言った。
「そ、それは‥俺も死ぬとは思わず‥」
「本来なら、転生の選択は一度きりなのですが‥」
女神サマはチラリとチロルの方を見た。
「この娘が責任を感じていますし‥前回は説明不足だとも考えましたので」
「では、俺は‥」
「もう一度、機会を与えます」
な、なんと2度目の転生ができるらしい。
「でも、前回の選択はなかなか‥」
前回の候補世界を思い出し、迷った。
「もちろん、今回は別の世界を候補に‥あとサポートを同行する事を認めます」
「サポート?」
「2級天使の‥この娘を」
「お願いしますっ! 」
チロルは俺の手を取りながら言った。
「え、でも‥大丈夫ですか?」
勝手の分からない異世界にこの娘を連れてゆくのは‥かなり不安がある。
「こう見えても、かなり優秀ですよ。必ず役に立ちます」
「そうですか‥そこまで言うなら。で、今回の転生先と言うのは‥」
「選択するのも難しいかと、こちらで候補を選びました。この世界‥です」
女神サマが指差すと、とある風景が前方に映った。
「ファンタジー世界ですが、気候も穏やかで住民も大多数が人間、魔族は辺境やダンジョンにしか出没しません。かなり安全な世界と言えます」
「なかなか素敵ですね。何かデメリットは?」
「そうですね、人口割合が圧倒的に女性が多いので‥男性は苦労するかも知れません」
「それはハーレムでは?」
「現実を考えてください。女子が多数の状況で男性はどう言う扱いになるか‥」
「確かに‥」
小学校のクラスで女子の方が圧倒的に発言力が強かったのを思い出した。
「ただ、心優しい人も居ますし、明らかな虐待等は報告されていません」
「私が、守さんをイジメから守りますっ! チョコ貰いましたし!」
チロルは腕組みをして構えた。
もしかして転生の最大決定要因はチョコ‥なのでは‥。
「分かりました‥ここでお願いします」
俺は答えた。
前回に比べればかなりマシな世界だし、やはり一人でゆくのと、見知った相手が一緒に居るのでは、安心感が全然違う。
「あ、でも、クーリングオフは効くのですよね?」
念の為聞いてみた。
全く知らない世界に行くのだ。
用心しすぎて足りない事は無い。
「もちろんです。神の愛を信じて下さい」
優しく微笑み、そう言うと、女神サマは腕を広げる。
眩しい光が辺りを包み、何も見えなくなった‥‥。
作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)
ぜひぜひ御意見、お聞かせ下さいませ。
気に入った部分だけでは無く、ここが“読みにくかった”“分かりにくかった”も、とても参考に成ります。
感想書いて下さる人には本当に感謝です。
もちろん評価とか貰えたら大感謝‥いや、望みすぎは良くないですね、反省。
また、連載形式で数日ごとアップしますので、読み逃し無いようお気に入り登録も宜しくです。
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