98、飛翔剣豪
2人が降り立ったのは傾斜が強めの山岳地帯。
「おーあれがリダの言うエリート機か……ゲームの世界の強い敵は赤く染める文化は何なんだよ?」
「知らん、ゲームの世界のお約束だろう」
2人が上を見ると頭にデカいミサイルを乗っけた赤い機械、飛行円盤が数は少ないが飛んでいた。
「リダーー、あれと戦う際に気を付ける事はある?」
「エリート機の頭に付いているデカいミサイルは斬らないほうがいい、場合によっては誘爆する可能性がある、射撃武器ならミサイル撃った直後に撃ち抜けば、ミサイルの爆発にあのエリート機を巻き越えるが、ミサイル装備のナナサカが狙うもんじゃないから、ミサイルは斬らないように斬れ」
2人の存在に気付いたエリート機がミサイルを放つが、すぐさまリダの兵器で爆破されて、その爆発に巻き込まれて吹き飛ぶエリート機。
「了解、後は景気付けの指揮頼む、ぶった斬ってくる」
「指揮ってあれか……妖刀抜刀許可、剣坂流、斬り散らかせ!」
「ラジャーー!」
リダのちょっと恥ずかしさのこもった言葉にナナサカはノリノリで妖刀を抜刀する。
「縮地消音歩、空歩4連!」
ナナサカは天高く跳躍して、更に4回空を蹴り、先程ミサイルの爆発でダメージを負ったエリート機に近付く。
「エリート機と言われているが、こっちも近接戦闘のエリートなんでね、近づけたらこっちの勝ちよ、次回製造されるなら近接兵器搭載しときな」
ナナサカがエリート機の頭に乗る、エリート機はナナサカを撃ちたくても、頭上を攻撃する兵器を持っていてもナナサカにロックオン出来なかった。
何故なら今までの敵は飛んで近付く敵やヘリコプターとかで頭上を取るは居ても、頭上に乗ろうとする敵は居なかったとからだ。
故に頭の上に乗った敵を攻撃する事を想定した射角は持っていなかった、そもそも頭には普段はミサイルを乗っけているから自爆しないための処置なのだが、ただの機械であるエリート機に知る由はなかった。
「まずは1体!」
スパンと足下のエリート機を一刀両断すると同時に跳躍、エリート機に乗ったことで復活した空歩の使用回数を消費して、次の獲物を狩りに行こうとするが……。
「届かないな」
敵数が少ない影響か、敵は散開して動いている為、敵から敵に乗り移って、攻撃は出来なかった、素直に山岳地帯の斜面に着地する。
「おっとと、この斜面じゃエアバイク乗ったら対空カスタムでも滑り落ちそうだな、というかリダは乗り物乗って戦うと言ってたけど、こんな斜面の山岳地帯で乗り物なんて使えるのか?」
ナナサカがそんな独り言をしながら、リダの方を見ると、そこには砲台が無い代わりに大量のミサイル発射装置のついた戦車があり、しかも滑り落ちないようにアンカーみたいなものを地面に突き刺している戦車があった。
「絶対に動きたくないという意思を感じる」
「あはは、俺を働かせたかったらエリート機を近くまで誘導してくれ、一応ロングミサイルだからある程度近づけるだけでもいいぞ」
リダの通信が聞こえてくる、ナナサカからしたら誘導するよりもそのまま斬った方が手軽だ。
「……まあ、うっかり瀕死になったら助けてくれ」
「あはは、エリート機相手に瀕死になるようじゃ何時まで立っても俺の防御術を貫けないぞ」
「む、ならその戦車内で紅茶でも飲んでて休んでな、スタミナ無太郎、せめて5分くらい坂滑するスタミナ付けてくれ」
「ははは、無★理、そもそも決闘でお前の殺人剣レベルの攻撃を定期的に受けているのに、スタミナ増えない時点で頭打ちなんだよ、俺のリアルスタミナの上限は」
リダに煽られて、すぐさまのるナナサカ、ナナサカ自身、簡単に煽りに乗せられる性格ではないが、親友の煽りは別だった。
むしろ煽りに乗った方が気持ち動きやすいのと、状況が好転しやすい為、リダの煽りに乗るのだった。




