9、迷子?制裁
『緊急ミッション、侵略生物KM殲滅作戦をクリアしました』
ナナサカの目の前にはリザルトが現れる、そして僅かに手に入れた装備箱の結果も判明するが……。
「見た感じ、どれも装備出来ない兵器だな」
ポチポチとナナサカは指を動かして手に入れた兵器を確認するが、装備条件に書かれている兵種が戦場歩兵と書かれてなかった。
「うーん、初陣としては渋いな」
「迷子のお知らせです」
ナナサカがリザルト画面を見ていると、聞いたことある声と共に頭にガシリと掴まれる感触を感じる。
「北海道からお越しの友人に剣坂流を躊躇いなく叩き込むナナサカさまーー、背後でリダがお待ちです、至急振り向いてください」
「頭ロックされて振り向けないんだが? というか俺は迷子になるほど子供じゃないぞ」
ナナサカはやろうと思えば振りほどけるが、緊急ミッションにノリで行って、友達をリダを待たせた自覚があるのでなすがままになる。
「友人の頼みをこなした瞬間、どっかに勝手に行く様はまごうことなき迷子になる子供だぞ?」
「迷子になっても自力で帰ってくるから安心してくれ」
「まあ、お前は飛んでる敵がいるミッション以外なら絶対自力で帰ってきそうだが、そういう話ではない、ミッション中だったら、脳天に爆弾接着させて爆発させるんだけどな」
「急にバイオレンスな発想するな、というかそろそろ頭離して?」
ナナサカがそう言うとリダは手を離す、ナナサカが振り向くと、黒色のフルフェイスヘルメットを身に着け、背中に緑色の機械を背負った軍服の男性が居た、見た目は知らない人だが、声は間違いなく今日道場で全力で試合をした、友達の声だった。
「全く、この世界はチュートリアルが不十分だから初陣前に色々と教えようと思ったのに、フレンド申請送ってすぐ出陣しやがって…犬かよ全く」
「えーと、一応確認するけどリダだよな?」
「そうだよ、じゃないと剣坂流を友人に叩き込むなんて言葉出てこないだろ? ……あ、そうかオプションいじってないのか、メインメニュー開いて、オプション選べ」
ナナサカはリダに促され、オプションを設定する。
「あ、他プレイヤーの頭上に名前を表示の設定がオフになってる」
「そうそう、このゲームオプションとか結構しとかないと不便だからね」
ナナサカが他プレイヤーの頭上に名前を表示の設定をオンにすると目の前の友人の頭上にリダの文字が現れる。
「おお、本当にリダだ…流石に剣もないから、七凪で確かめる事も出来ないからな」
「真贋確かめるのに気軽に奥義をぶっ放しはやめろ、毎回防いでいるこっちの身にもなれ」
ナナサカの言葉に呆れるリダ、しかしナナサカは悪びれもしない。
「リダなら絶対に完璧に防げると言う信頼の上でやっているからな、流石にほかの人に奥義ぶっ放するほど狂ってないぞ……あ、ダメージフィードバックの設定も出来るんだな、初期設定は自傷ダメージにのみ僅かに痛みを受ける状態か」
「友人に奥義をぶっ放すのは狂ってる自覚あってよかったわ、ダメージフィードバックは初期設定のままでいいと思うぞ、設定強めても痛いし、恩恵もステータスが少し成長しやすくなる程度でおすすめはしないぞ」
「じゃあ設定強めよう」
ナナサカはダメージフィードバック設定を強く設定する、すると成長に+補正がつきますと出てきた。
「そうだ、ナナサカは痛みで止まる程、理性的な思考してないわ、まあフレンドリーファイヤにはダメージフィードバックの設定は反映されないし、ちょうどいいか」
ナナサカの行動に呆れを示すリダ、しかしそれがナナサカの興味を引いた。
「フレンドリーファイヤがあって、丁度いいなら、PVPはあるのか?」
「……世界観的に地球に侵略者が現れたから人類で立ち向かおうという話なのに、人同士で争っていたら、あっという間に人類滅びるわ」
ナナサカの言葉にリダは呆れ果てる。
リダはこれは一旦早くゲームの基本的な説明しないとなと思うのだった。




