78、不要兵器再活用
「コホン、ひとまず名前知られてるとしても、自己紹介した方がいいな、俺はリダ、この知力と武力はある馬鹿の相棒だ」
リダはナナサカの首絞めを辞めて、マトラに自己紹介する、ナナサカもそれに続く。
「剣坂流師範代、ナナサカだよ、近接戦闘特化型で隣の誘導爆撃兵の親友だ、定期的に殺し合う仲だな」
「……リダ様、その交流関係大丈夫なんですか? あ、えっと兵器開発の研究者、マトラです、よろしくお願いします、リダ様!」
「あはは、よく言われるが、断ち切れない腐れ縁だ、それよりも兵器開発所を利用させてもらえないか?」
リダの言葉にマトラの表情がキリリと一瞬真剣な顔になる。
「貴方達には命を助けてもらったし……それに貴方達の実力は決して無駄遣いするわけにはいかないし……費用は限界まで値引きさせてもらうわ」
マトラはすぐに真剣な顔を崩し赤い顔でリダを見る、それに伴って、リダとナナサカの目の前にシステム画面が現れる。
『マトラを救助したボーナスで兵器開発所の利用費用が90%オフになりました、マトラ経由で兵器開発所を利用した際のみ適応されます』
「ありがとう、マトラ……力を貸して欲しい」
「はい! リダ様!」
「うーん、親友が様付けされるの違和感あるな」
ナナサカはそんな事を言いつつも、兵器開発所を利用する事になった、ナナサカの目の前に兵器開発のシステム画面が現れる。
「最初に欲しい兵器の種類を教えてください、ミサイルとか刀とか可能な限りその種類の兵器になるように動きますので」
「ふむ、ならミサイルだな」
マトラの説明を聞きつつ、システム画面を操作して、ミサイルの希望をする。
すると次は所持兵器一覧が展開される。
「成る程ここで要らない兵器を選べばいいのか、何個でもいいのか?」
「ええ、でも沢山兵器を渡されても強い兵器が作れるとは限らないのは理解して欲しいわ、ただでさえオーバーテクノロジーを解体して再構築する以上、どうしても結果が安定出来ないのよ」
「成る程、わかった、1回の利用に全部の不要兵器を突っ込まないほうがいいんだな」
ナナサカの兵器一覧は戦場歩兵以外の兵器が多く、ガチャ運の無さを示していた。
「10個纏めて解体して兵器開発をお願いするか」
「そうだな、多分一気に入れればその分僅かに高レベルの装備が手に入る可能性が上がると思うが……その分抽選回数が減るから、ナナサカのように堅実に何回かガチャしたほうが結果的に良いものが手にはいるはずだ」
ナナサカは兵種制限で装備出来ない物を選択して開発開始ボタンを押す、するとシステム画面が消えた。
「と、オッケー、すぐに開発するから少し待ってて」
マトラはそう言うと、近くにあった、開発者オンリーと書かれたドアの中に入る、ナナサカはなんとなくそのドアに近づこうとするが、透明な壁に阻まれた。
「あはは、ナナサカ、一般プレイヤー立ち入り禁止場所だぞそこは」
「むう、システム的に壁があるならどうしょうもないな」
流石のナナサカも無理矢理通ろうとはしない、それが万が一出来てしまったら、下手したらチート行為と見られても、否定しづらいからだ。
不慮の事故ならともかく、自力で運営が通さないように設置した壁を意図的に抜けるは不適切な遊びだとナナサカは認識していた。
数秒待っていたらマトラが戻ってきた、ミサイル発射装置を持った状態で。
「うーん、貴方のお眼鏡に叶うと良いけど」
マトラがミサイル発射装置をナナサカとリダの間にあるテーブルの上に置くとミサイル発射装置が消えて、ナナサカの目の前にシステム画面が現れる。
それは研究結果のミサイルを入手したことを知らせるメッセージとそのミサイルの性能が書かれていた。
『ミサイルレイン、レベル22
30連式ロックオンミサイル、レインの名を冠するように1発のトリガーで大量のミサイルを放つ、しかし連射性能とロックオン機能に重点を置きすぎて、火力がおざなりになっている。
攻撃力E、爆発範囲D、射程距離C、ロックオンスピードA、ロックオン可能距離B、弾速A、リロード速度B』
「なるほどこういうシステムなのね」
ナナサカは大体の流れを掴むのだった。




