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剣豪カクザントウ!〜フルダイブ型VRゲームの地球防衛〜  作者: リーフランス


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75、不貞寝親友、新機能

 2つ目のワールドミッションをクリアして、次の日の夕方、リダの仕事が終わったタイミングで連絡するナナサカ、連絡手段はスマホのSNSを使った文字連絡だ。


『今日もAEDするんだよな?』

『ああ、ご飯食べてから参加するから先行っといて』


 リダからの返信はやる気なく、ナナサカ視点では、あー昨日の女性研究者と交流出来なくて拗ねてるなと感じ取れた。


『仕方ないな、先行ってるから、不貞寝終わったら来い』

『不貞寝してない!』


 親友の文字をてきとうなスタンプ機能で返事してから、スマホをベッドの上に置いて、そのままAEDにログインするナナサカ。


「うん? なんか公式からお知らせ来ているな」


 ナナサカは運営からのお知らせが2件来ていることに気付く。

 1つは新機能、兵器開発所がオープンしたらしく、どうやらいらない装備を消費して、新たな兵器が作れるみたいだった。

 もう1つは昨日やった、レースイベントの結果をお知らせする物だった。


 結果は戦場歩兵部門で優勝、他者の記録を確認すると、殆どの人の乗り物がエアバイクではなくて軽車両みたいな名前の乗り物に乗っていた。


「……俺も欲しいんだけど、軽車両系」


 エアバイクも悪くないが、やはり身体がむき出しである以上、攻撃されたら弱いというかダイレクトにダメージを食らうのだ、四輪車に乗ればそれだけダメージを軽減出来るだろう。


「と、優勝報酬か、金に塗装か強化……金に塗装しても、強化しても、元の性能が手に負えないからな……」


 ナナサカは悩む、強化しても元がエアバイクジエンドカスタムというブレーキがないミサイルなのだ、ナナサカの脳内には強化された所でブレーキとか、旋回性能強化とか速度計が付くどころか、最も速度出す構造にされそうだなと推測する。


「まあ、使いこなせなかったら、倉庫に封印でいいよな」


 ナナサカはシステム画面に表示された選択肢にある、イベント時の乗り物を強化するボタンを押すと『申請が完了しました、強化品が届くまで暫くお待ちください』と表示された。


「あとは兵器開発所に行ってみるか」


 リダを置いてミッション行くのもありだったが、ナナサカは新機能に興味を持った、そしてナナサカの頭の中には、兵器開発所に、昨日リダが助けた女性研究者が居るのではないだろうか? という考えがあった。


 そんな考えの元、ナナサカは縮地消音歩で高速移動しつつ、兵器開発所を探す、すると兵器開発所をあっさり見つける事が出来た。


「うへ、混んでる……見た感じ、システム画面からでも、兵器開発所のシステムは使えるみたいだから、こんなに混むとは思えないが……」


 ナナサカは不思議に思いつつも、聞き耳を立てようとすると、多くの他のプレイヤーがナナサカを見る。


「え、なに?」


 ナナサカは忘れていた、縮地消音歩は無音で人では出来ないレベルの速度で、高速移動する技……音を立てなくても、身を隠そうとしていない為、見ればナナサカを知覚する事は簡単だ。


 そしてそのナナサカが人外じみた速度で移動すれば、普通の人は驚くのだ、このゲーム高速移動する為のスキルはあっても、ゲーム内で獲得するスキルはセーフティエリアである軍の本拠地内では使えないのだ、ナナサカが高速移動出来るのは、現実でも出来るからだ。


 故にナナサカは注目を集めてしまった。


「え、今のチート?」

「いやいや、こんな所でチート使うとか自殺行為だろ……」

「そもそもここでチート使う意味なくない?」


 ひそひそとナナサカを怪しむ声がナナサカの耳に入り、ナナサカは色々と納得した。


「あ、信じてくれないと思うけど、現実で出来るのでチート行為はしてないよ?」


 ナナサカはダメ元でそう言う、ナナサカは猛反発だろうなと身構えていたら、反応は違った。


「まあ、ここで堂々とチート使うバカは居ないか」

「そもそも今時チート使ったら、即アカウントバンされるからチートじゃないね」

「チートじゃないなら、ないで自力で出来るのは……アスリート?」


 猛反発は返ってこずある程度の納得を得られたのだった。

 しかし余りの速さで動いていた影響か、周囲の他プレイヤーからは引かれてしまった……。


「……失礼します」


 ナナサカは居辛くなり、そそくさとその場を一旦離れるのだった。

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