73、怪獣、ロボ登り
ナナサカが巨大怪獣の足元にたどり着く、その間に巨大ロボと巨大怪獣がぶつかり合い、巨大ロボフェオウルペオースの耐久値を示すバーは3割ほどになっていた。
「リダ、足元から斬り刻んで行けばいいか?」
「いや、喉元を斬って欲しい、必要ならばロボを足場にしてくれ! このロボ製造の都合上、取っ掛かりが多い、お前の脚力と腕力なら登れるはずだ」
「いや怪獣を足場に登って、喉を狙うから問題ない! リダはなるべなく長く巨大ロボが爆発四散しないように頑張ってくれ」
ナナサカはそう言うと、全力跳躍をしてから空歩で二段ジャンプ、そして怪獣の足に向けて妖刀を突き刺す!
そして怪獣を蹴って、蹴りと同時に妖刀を引き抜き、三角飛びをして、そこから空歩を2度目使って、次は怪獣の腹辺りに妖刀を突き刺す。
「よし、怪獣蹴れば、足場判定で空歩の使用回数リセットされるな、このまま怪獣の喉元に……」
ナナサカが再び三角飛びをしようとしたら、巨大怪獣が巨大ロボに体当たりする!
当然妖刀をアンカー代わりに巨大怪獣に引っ付いてたナナサカは.ダイレクトに衝撃を受ける。
「うおおお!?」
激しい衝撃に妖刀が引っこ抜けて落下し始める!
「空歩!」
幸い、怪獣に足が接触していた為、空歩でリカバリー出来たのだが、次の瞬間、怪獣が放電したのだ、勿論空中にいたナナサカに回避する術はない。
「ぐう!? あああ!!」
バチバチとナナサカのHPバーが満タンからあっという間に残り2割まで削られてしまう。
「いてぇな!! 人間高圧電量食らったらこんな感じかよ、空歩!」
妖刀は放電を食らった影響か帯電しているが、ナナサカは気にせずに、もう一度空歩で跳躍、そして怪獣の背中に帯電した妖刀を突き刺す!
「ギャアアアアアア!!」
怪獣が咆哮をあげる、帯電した妖刀の一撃は効果あったみたいだ。
「は、放電出来るくせにその電流を流されるのは駄目みたいだな!」
「ナナサカ! 攻撃するぞ!」
リダの言葉に反応してナナサカは妖刀を巨大怪獣から引き抜き、怪獣を蹴って離れる、その瞬間、巨大な剣が巨大怪獣に突き刺さる!
巨大怪獣はゆっくりと倒れる。
「体を借りるぞ」
「ああ、ぺちゃんこになるなよ?」
ナナサカは巨大な剣を振っている状態の巨大ロボフェオウルペオースに乗り移り、一気に巨大ロボの頭に登る、途中までは巨大怪獣の胴体位まで登っていたが、巨大ロボは巨大怪獣と違い、かなり登りやすく、あっという間に巨大ロボの頭まで移動した。
「そういえばリダはこのロボのどの辺りに搭乗しているんだ?」
「胴体、というかそんな話するほどお互いに余裕ないだろ?」
ナナサカもリダも巨大ロボフェオウルペオースも全員HP、耐久値のバーが3割未満、唯一満タンなのは防衛対象の研究所のみだ。
「は、でもそれは相手もそうだろ、あと数撃巨大剣を叩きつければ勝てるだろ」
「だがその前にこっちのロボの耐久値が無くなる、だからナナサカが喉元ぶった斬って、怯ませてくれ」
リタがそう言って巨大ロボを動かし、剣を再び構える頃には巨大怪獣も起き上がる。
次放電しながらタックルされたらナナサカ、リダ、巨大ロボフェオウルペオースも全員倒れかねない状況だった。
「分かった、すぐやる!」
ナナサカはそう言うと巨大ロボの体を蹴り、一気に巨大怪獣の喉元に肉薄する、巨大怪獣が何かするよりも、放電するよりも早く、ナナサカの妖刀が届く。
「剣坂流奥義、七凪!」
ナナサカは確実に決める為に奥義を放つナナサカ、しかし空中で放つ技ではないので、完全放つ事は失敗した。
「ちぃ! おまけだ持ってけ!」
本来は7回斬る技が4回までしか斬れなかったが、その4回の攻撃で怪獣が口を開いた為、空歩で回転跳躍をしながら、妖刀をしまい、拡散手榴弾をぶん投げるナナサカ、拡散手榴弾は見事怪獣の口に入り込み、怪獣の中で爆発させる。
「は、流石の怪獣と内部は脆いよな! リダ、トドメのお茶立ては済ませといたぜ、やってやりな!」
「ああ!」
巨大ロボフェオウルペオースの巨大剣が巨大怪獣の胴体に突き刺さる! そこから斬り上げに繋げて、巨大怪獣にトドメを刺すリダ。
「……お茶立てじゃなくて、お膳立てだろとツッコめよ」
「ここ一番で悪ふざけボケはカッコ悪いぞ、ナナサカ」
巨大怪獣を倒した2人は、軽口をたたき合うのだった。




