68、説得と協力要請
「ナナサカ!? ただのNPCになに無茶振りを!?」
「ただのNPC……それはこの世界だと定型文くらいしか喋らない存在だよな? 少なくとも彼女は違うと思うのは……お前も薄々察しているんじゃないのか? リダ近接兵、或いは剣士と言えばいいのか?」
ナナサカは女性研究者の最初の声を思い出す、彼女は最初に『戦える人2人で2人とも近接兵』という言葉を口にしていた、戦える人2人は間違いなくナナサカとリダを指している、そして近接兵と口にした。
ナナサカに関しては妖刀をメイン武器としてで戦っている為、近接兵と呼ばれても違和感がないのだが、彼女は二人ともといった、つまりリダも近接兵と認識していたのだ、そして途中でナナサカとリダを剣士とも呼んでいる。
しかし今のリダの手持ち兵器はサテライトレーザーと名前は分からないが上空を飛ぶ輸送船より空高くからの砲撃の2種であり、残りは車両系を要請して呼ぶ特殊枠であり、剣や刀は持っていない。
少なくとも、リダの手持ちの兵器や戦いぶりを見て、剣士と判断するのは不可能だ……。
それこそリダの持つRS、情報戦のようなプレイヤーのステータスを覗き見出来るスキルを持っていないと不可能だ、そしてそんな事が出来るNPCはモブとは言い難いだろう。
きっとあの女性研究者は他者のステータスを覗き見て、自分の剣坂流とリダの隠しているRS……ほぼ確定で剣坂流を見て良いだろうそれを見て、2人を剣士だと判断したのだろうとナナサカは推理する。
「くそ、忙しい時に勿体ぶる言い方するな、分かってるって! 空を支配しろ、サテライトレーザー!」
リダはナナサカの言いたいことを理解しているが、空と地上の敵を殲滅するのに苦戦している。
空からの白いサテライトレーザーが飛行円盤を撃ち落とすが、白いサテライトレーザーは輸送船まで届かない。
隙を見ては輸送船に砲撃を当ててはいるが、中々撃沈まで至らない。
ナナサカはエアバイク対空カスタムを要請して輸送船撃破のアシストをしようとするが……そこで気付く、特殊兵器枠をエアバイクをジエンドカスタムにしたままだと。
「済まないな、リダ迷惑かける……」
「お前には後で滅茶苦茶働いてもらうから、安心しろ! ぐう!?」
ナナサカの視界端に表示されていたリダのHPバーが短くなる、どうやら攻撃に被弾したみたいだ。
ナナサカはリダのスタミナや集中力の限界を感じとる、このままだとリダの方の防衛ラインが突破されるのも時間の問題だと。
「おーい、俺達を剣士と評価した女性研究者、死にたくないなら応答してくれ、研究所の壁についてある大型銃器をリダの援護に使ってくれないか?」
ナナサカは近くに来た巨大生物を狩りながらも、再び女性研究者に声をかける、そしてとうとう返答が返ってきた。
「不可能です! 研究所に付いている迎撃2連速射砲は短射程なので、リダ准尉が居ると所まで届かないのです! 後速射砲は近付いてきた巨大生物に反応して撃つようにシステム制御がなっているので、そこから弄らないと……」
「!? ならそのシステムを弄って、対空特化に出来ないか!? ぐおおた!?」
女性研究者の言葉にリダが食いつくが、また被弾したのか、リダのHPバーが半分以下になる。
「リダ、後はこっちで説得する、戦いに集中して、スタミナを何とか切り売りしろ!」
「ああ! わかったよ!」
「なあ、女性研究者、その速射砲を対空特化に出来ないか!?」
リダの意図を汲み取り、女性研究者の説得にはいるナナサカ、勿論戦いを続けながら。
拡散手榴弾で巨大カニを爆散しつつも、妖刀で巨大亀の首を落とす。
「対空特化なんて意味ないですよ! 速射砲の射程より、飛行円盤の攻撃射程の方が長いから、ただ一方的にやられますよ!?」
「良いからするんだ! あいつの作戦は従った方が状況は好転するんだ、信じてくれ! 今完璧に研究所を守れてる俺達を、そして一番奮戦しているリダを信じてくれ!」
ナナサカは舞うように斬ったり拡散手榴弾を投げたりして、敵を殲滅する。
「……分かりました! 貴方達に私の命をかけます! 貴方達の人外剣技を信じます!」
そんな中、ナナサカの説得が通じた!
そして同時にナナサカの近くに飛んでいる輸送船がリダの指示で飛んできたと思われる砲弾により撃墜していった。




