65、防衛作戦、準備
「そうだ、ナナサカ、次は防衛ミッションやらないか?」
リダが何か閃いたようにナナサカに次のミッションを提示する。
「防衛ミッション? 誰かを守るのか?」
「いや、人じゃなくて建物を守るんだよ」
「……キツくないか、俺だけだと、四方八方から巨大生物投入されたら大きな建物での防衛なら防衛しきれないぞ」
ナナサカは縮地消音歩で音を立てず高速移動は出来るが、瞬間移動ではない、それに巨大生物の数が多いほど殲滅に時間が掛かる。
四方八方から大軍を放り込まれたら、自分の戦力だけでは守り切れないとナナサカは自己判断する。
「半分は俺が守るから安心しろ」
「あ、リダが居るなら、かなりマシになるかな……いや、だとしてもキツいな、その防衛対象の大きさや地形次第だな、クリア出来るかどうか」
「まあ、1度やってみようぜ、防衛ミッションは難しいわ、流れ弾で防衛対象傷つけたりしてしまい、ミッション失敗とかで、不人気なんだが……防衛対象を完璧に守り切れば何か良いことあるかもな」
「良いこと? というか完璧に守り切れた人は居ないのか」
「居ないぞ、俺もソロで頑張ってたけど、ソロ補正込みでも一気に敵が湧いてくる時にどうしても被弾を通してしまうんだよな、他プレイヤー込みだとその分敵数が増えたり、そのプレイヤーが守りきれなかったりするんだよ」
ナナサカの質問にリダは答える、ナナサカはリダの力でもソロで守り切れないという情報に真顔で考え込む。
「このAEDのミッションで特定のミッション以外は難易度選べるんだろ? Easyでもできないのか?」
「ナナサカ、Easyで達成しても自慢にならんだろう、せめてNormal超えて、hard以上でやらないと……」
「それもそうか、えーとhardの上には……Impossible、Deathがあるんだっけ?」
ナナサカかメインメニュー画面を呼び出し、ミッション画面へ移行して、てきとうなミッションを選び、難易度を確認するの、下からEasy、Normal、hard、Impossible、Deathの5段階の難易度が並んでいた。
「ああ、一定数兵器を集めたり、一定数ミッションをクリアしないと一定の解放条件をクリアしないといけないから、ナナサカはまだいけないぞ」
「リダは最高難易度選べるのか?」
「いや、俺も選べない、けど掲示板の評価では、難しすぎるクソゲー扱いだな、回復箱殆ど落ちなくなるし、自動リロードの速度も落ちて、すぐに銃が撃てなくなるという状況が起きるようになって、かなり現実的に戦ったらどうなるかという要素が強くなっている感じだな、故に基本的にhardがカジュアルプレイヤーのエンドコンテンツという感じだな」
リダの説明にナナサカは改めて、難易度一覧を確認する、するとhardが選べる様になっているのに気付いた。
「あ、hard選べる様になってる」
「それは2階級特進したから選べる様になったんだよ」
「ふむ、ならその防衛ミッションhardで行こうぜ」
ナナサカがそういうと、リダは分かっていたと言わんからの顔をする。
「なら装備はシッカリと持って行ってくれよな、時には妖刀より銃器の方がいい戦況が生まれる可能性があるからな」
「分かった」
リダに言われて、ナナサカは所持兵器一覧を確認する。
ナナサカの兵器一覧はごちゃごちゃしていた。
「うーん、兵器の名前の隣にあるレベルが高いほうがいいんだよな」
「そこそこ当てはまらない物はあるけど、基本的にはレベルの高い兵器ほど強い兵器という認識でいいぞ」
「分かった」
ナナサカはそういうと所持兵器に付いていたソート機能で一番レベルの高い兵器を確認する。
「一番レベルの高い兵器はスナイパーライフルなんだけど」
「別の兵器にしろ、射撃適性低いお前が使える代物じゃないぞ」
「はーい、なら……次にレベルの高い兵器は……手榴弾か」
ナナサカは手榴弾の性能を確認する。
『拡散手榴弾:B型、レベル23
爆発時に大きめな刃の礫を大量に放つ兵器、爆発から射出される刃は巨大生物を斬り裂くが、時にはプレイヤーにも刃を向かう場合があるので、取り扱いには注意が必要、ピンを抜いた後は衝撃で爆発する。
攻撃力A、爆発範囲C、重量C、リロード速度A』
「手榴弾か……重量と爆発範囲の項目どうなってる?」
「どっちともCになっている」
ナナサカはリダの質問に答えると、リダはアドバイスし始める。
「なら投げる際は全力で投げてくれ、結構重い判定だから、後は爆発範囲Cはそこそこ広いから至近距離で爆発させないように気をつけてくれ……あと防衛する建物付近で使わないほうがいい」
「オッケー、準備完了だ、リダ、やりたい防衛ミッションを選んでくれ」
「了解」
リダはそういうと、目の前のシステム画面を操作すると、2人は戦場へワープするのだった。




