6、初手爆撃
「これは賛否両論になるな、見た目がキツい」
ナナサカは町中に大量のカマキリがわらわら湧いている状況にそんな感想を漏らす。
「そりゃそうだよ、巨大生物と戦うPVEは液晶画面越しのゲームなら高評価されるけど、フルダイブ型VRゲームだと、どうしても巨大昆虫系が受け付けない人が増えちゃうんだよ、リアルすぎてね……あ、先に爆撃ブッパ始まるから他プレイヤーから離れないほうがいいよ」
「わかった」
ハーフカットヘルメットを被ったプレイヤーに従い、ナナサカがひとまず突っ立ていると、巨大カマキリがいる周辺が赤くなる、するとそこに向かって飛行機が飛んできたと思えば…………。
ズドドドドドド!!
爆発音が鳴り響き大量のカマキリの一部が吹き飛んだ。
「……これは賛否両論になるわ、というか町が吹き飛んでるのはいいのか? ペナルティとかないのか?」
カマキリの片腕とかが吹き飛ぶシーンをみて再び同じ感想を口にするナナサカ、因みにナナサカは知らないが、今ナナサカがプレイしているゲーム、アースエネミーディフェンス……通称AEDは年齢制限17以上である、ナナサカは成人している為問題ない。
「ほら、君もロケットランチャー撃ちながら近付いて、アサルトライフルで倒していこう!」
「わかった!」
ナナサカはアサルトライフルからロケットランチャーに武器を持ち替えて撃ち始める。
ズドンと放たれたロケット弾は途中で大きく軌道を逸らして、建物に命中、瓦礫を作る、そしてロケットランチャーは自動でリロード状態に入る。
「……すまん、建物の持ち主」
「このゲームやるなら建物の被害額兆レベルで出す事になるから気にしたら駄目だぜ?」
ハーフカットヘルメットのプレイヤーはそう言うと足元に発煙筒みたいなのを置いた。
すると空からのヘリが現れて、その発煙筒に向けて巨大なコンテナを投下した!
「うお!?」
ナナサカはその巨大コンテナに潰されそうになるが素早いステップで回避する、コンテナが地面に激突すると同時に、コンテナは無くなり、中から戦車が現れた!
「それじゃあ初心者さんグッドラック!」
ハーフカットヘルメットのプレイヤーは戦車に乗り込み、移動しながら砲撃を始めた。
「いいな……俺も乗りたいな」
そう思って辺りを見渡すが、他のプレイヤーは既に何処かに移動して見当たらなかった、当然だが乗れそうな戦車もない。
「取り敢えず撃ち付けるか」
リロードが終わり、再びロケットランチャーを放つ、今度は狙っていたカマキリではないが、別の巨大カマキリに当たった。
爆発と共に巨大カマキリから紫色のエフェクトが迸るダメージを受けたエフェクトだろう、そして再びロケットランチャーが自動リロード状態になる。
その間に一気にカマキリがナナサカに近づく、どう考えても1本のロケットランチャーでは捌ききれない量のカマキリが迫っていた。
「舐めるなよ!」
ナナサカか素早い手付きでロケットランチャーからアサルトライフルに持ち替えて撃ち始める、しかし1体のカマキリにアサルトライフルの弾丸を至近距離で当ててる間に他の巨大カマキリがナナサカに向けて、腕と一体化した巨大な刃を振り下ろす!
「は!」
ナナサカは1歩の地を蹴り、横滑りに5M移動する、移動中銃の標準は大きくブレるが、敵が巨大で、至近距離なので、大きく狙いがズレても当たる。
そして1体のカマキリを撃破した後、他のカマキリを撃とうとするが、撃ち尽くして、自動リロード状態にはいる。
「ロケットランチャー!」
ナナサカはすぐさま兵器を切り替えてロケットランチャーを撃ち放つ。
「やべ、全部打ち尽くした!」
ナナサカの視界右下に表示された装備した兵器のアイコンが全てリロード状態を示していた。
アサルトライフルが使えるようになるまで3秒、ロケットランチャーは6秒、戦いにおいては大きすぎる隙だ。
「舐めるなよ!」
複数のカマキリがナナサカに向けて巨大な刃を振り下ろすがナナサカは縮地消音歩……音もなく大きく横にスライド移動する歩法で攻撃をかわしていく。
「よし、自動リロード終わった! くらえ!」
ナナサカがリロードされたアサルトライフルを撃とうと、構えた瞬間、空からレーザー光線が振ってきて、巨大カマキリを串刺しにした!




