5、初出撃
『緊急ミッションが発令されました、各員参加せよ!』
周囲に響くように放送が鳴る。
「緊急ミッション?」
周囲を見渡す、軍人基地と思われる場所で、周囲のプレイヤーと思われる人達がこぞって一箇所に集まる。
「…………」
ナナサカは思考する、リダにフレンド申請を送って、リダと共にその緊急ミッションに参加するか、或いはちょっとした力試しで1人で参加するか……。
数秒考えた結果、フレンド申請送ったとしても受理に時間かかるだろうし、その待ち時間に受けてみる事にした。
フレンド申請のボタンを押して、他のプレイヤーが集まっている所へ向かうと、1人NPCを前で色んなプレイヤーが光りに包まれて、どんどん消えていく、ナナサカがそのNPCに近づくとNPCが叫ぶ。
「よく来た! 戦士共、今侵略生物KMが大量発生している! 今回はそいつらの殲滅だ! いいか野郎ども!」
すると目の前に緊急ミッションと書かれたウィンドウが浮かび上がる。
『緊急ミッション
侵略生物KM殲滅作戦
作戦概要
侵略生物KMが現れました、彼らは大きな刃物を使い、建物を破壊し人間を襲います、至急殲滅してください。
参加しますか?
YES/NO』
ナナサカは察する、周囲でプレイヤー達が光となって消えているが、それはこの緊急ミッションに参加したからなのだろうと。
「なら俺も参加しちゃえ」
ポチッとYESボタンを押すと難易度選択画面が現れる、しかしEasyとNormalのボタン以外は灰色になっていて、選択出来なかった。
「取り敢えずNormalで」
取り敢えずでナナサカがNormalのボタンを押すと同時に視界の端っこでリダとフレンドになりました! という文字が現れるとすぐに視界は真っ白になっていく。
その真っ白な視界が終わると、ナナサカは運転中のトラックの中みたいな所に居て、周囲には自分以外のプレイヤーと思われる人が5人くらい居た。
ナナサカ含めると6人トラックのような所に居た。
「うお!? 初心者が居る」
「よろしくお願いします」
「ども」
それぞれ声を発する、ナナサカは初心者が居ると発した人に話しかける、その人はナナサカと似たような軽装で男性だが、ナナサカと違い、ハーフカットヘルメットを身に着けていた。
手にはナナサカが持つアサルトライフルと似た銃を持っている。
ナナサカは初心者に関して話しかける。
「なんで俺が初心者だと思ったんだ?」
「そりゃアーマーにペイントやカスタマイズすらされていないし、武装も初期装備だ、こんなん初心者しか居ないよ」
「…………もしかして初心者がいきなり緊急ミッションに参加するのは不味かったか?」
ナナサカはノリでこの緊急ミッションに参加した、自分1人が酷い目に遭うならば、自業自得として受け入れるが、ここにいる5人のプレイヤーに迷惑かけるならば話は変わってくる。
しかしハーフカットヘルメットを被ったプレイヤーは明るく返事する。
「いや、初期装備出撃でも道中で装備箱開ければ、武装更新出来るし、邪魔になることはないよ……あ、でも今回は仲間に爆撃使える人が居るから、1人で突撃すると、空からの爆撃に巻き込まれるから、そこだけ注意してほしいな」
「…………巻き込んだら蘇生するから安心してくれ」
空爆の説明でフルフェイスヘルメットを被って背中になんかデカい機械を背負った人が蘇生発言をする。
ナナサカは空爆する人なのだろうかと推測する。
「ありがとうございます、初めてチュートリアル終えたばかりで少なからず、足を引っ張ると思いますが、助力お願いします」
ナナサカがそう言うとガタガタ揺れていたトラックが止まり、パカリとトラックのドアが開く、各々が慣れた動きで外に出たので、ナナサカも出る、すると田舎町のような街並みに大量の巨大カマキリが立っていた。




