57、野良作戦終了
「ふう、終わった……あ、乗り物の兵器て自動リロードしないんだな」
2隻のうち片方の巨大空母戦艦を撃墜した後、もう片方の巨大空母戦艦はワープして撤退して行った、その後ナナサカとリダは巨大電磁砲戦車に乗ったまま、飛行円盤を全滅させることが出来た。
ナナサカは最後の最後で戦車に搭載されていたミサイルを使い切った、視界端にミサイルが弾切れしたことを示す表示がされていて、リロードされる気配がないので乗り物に付属した兵器は使い切りと理解する。
途中でチャチャがかんしゃく玉で自滅していたが、ナナサカとリダはスルーして敵対生物を全滅した。
「しかし、周囲からバチバチ聞こえるのは些か心臓に悪いな」
ナナサカの視界端には巨大電磁砲戦車の耐久値を表すバーが表示されていて、後ちょっとで大破することを示す、程心許ない短いバーが表示されていた。
「まあ、どれだけボロボロでも耐久度が無くならない限りは爆発四散する事は無いから安心しろ」
「逆になくなったら俺達諸共爆発四散するのか……」
「スキルが無いと基本的に戦車の耐久値が無くなった際に乗り続けると助からないね、ある程度爆散に猶予あるから、耐久値なくなったらすぐに脱出ボタン押せば助かるから、反射神経に自信がない人はヤバくなったら早めの脱出がベターだね」
リダの説明にナナサカは黙る……あれ? これさっきの戦いで耐久値無くなったら、無知だった自分はリダに言われても、聞く分でタイムロスして、巨大電磁砲戦車諸共爆発四散してたのでは? とナナサカにそんな考えが過ぎる。
「……リダ、因みにエアバイクの爆発四散したら、乗ってたプレイヤーも死ぬのか?」
「エアバイクならミッション沢山行って、色々と成長したプレイヤーなら耐えられるかもね、まあ、戦場でそんな目にあったら、立ち直る前に巨大生物や飛行円盤に囲まれて死ぬだろうね」
「そうならないように俺は気をつけるよ」
ナナサカとリダはそんな会話をしていたら、2人は軍の本拠地にワープした。
周囲にカニカマやチャチャの気配はない。
「同じミッションに出たプレイヤーと一緒に軍の本拠地に帰るものじゃないんだな」
「一応オプションでそういう設定も出来るけど、あんまりお勧めしない、変な奴とマッチしたらトラブル持ち帰る事になるし」
「まあ、それもそうか、俺は近接特化だし、銃器メインのこの世界では、誤射しやすいだろうから、嫌われやすいだろうし、現状が丁度いいか」
リダの言葉に納得するナナサカ、そんな中ナナサカは目の前に現れたミッションのリザルトが表示される。
「あれ? 装備箱ていつの間に手に入れたんだ?」
「装備箱は他プレイヤーが手に入れた奴だな、戦場で開ける選択肢をしなければ、回収した装備箱の分だけ、リザルトで獲得出来るぞ、最もランダムだから、手にはいる兵器は全員別物だぞ」
リダの説明に成る程と納得するナナサカ、多分カニカマというプレイヤーが集めてくれたのだろうと納得する。
実際の所、巨大電磁砲戦車が接触した分の装備箱も回収扱いになるので、ナナサカとリダが回収した分もあるのだが、巨大戦車に乗っていた2人に実感はない。
「うん、なにこれ? データ片? 明らかに兵器じゃないものが混ざってる」
ナナサカの装備箱の開封リザルトには、データ片という、明らかに兵器の名前では無い物が並んでいた。
「データ片? 見せてみろ」
「見せるて、どうやって?」
「所持兵器一覧からなんか出せないか?」
リダの見せろと言う言葉にナナサカは何とかデータ片の中身を確認出来ないかメニューをポチポチするが……。
「うーん、出ないな、兵器の詳細画面みたいに中身が見れない、でも譲渡はフレンド相手なら可能みたいだな、取り敢えずリダパス」
「譲渡出来るのか、兵器じゃないからか?」
ナナサカはリダにデータ片を渡す、明らかに貴重そうな物だが、ナナサカからしたらレア物でも、中身が分からないなら、リダに渡したほうが分かるだろうという考えだった。
「ちょっと待ってろ……情報戦があるから何かわかるかもしれない……駄目だ、なんもわからん、少なくともなんかのイベントじゃないのは確かだ、イベントだったら、告知あるはずだし……ADEのゲーム掲示板でも聞いたことないな……」
「まあ、リダがデータ片持っててくれ、俺が持ってても意味ない物だからな」
「分かった、なんか分かったら教えるな」
データ片はリダが持ち続けることになった。
「さて、時間的にログアウトの時間か、明日もまたプレイするか?」
「そうだな、後半は刀全然振るえなかったし、明日このゲームの世界で決闘しようさ、訓練場で決闘出来るだろ?」
「……わかったよ、AEDで決闘を受けてやるよ」
ナナサカの圧のある要望にリダは呆れながらもナナサカの決闘を明日受けるのを受け入れるのだった。




