56、巨大電磁砲戦車
戦場に運搬されている巨大コンテナの色や形はナナサカが今乗っているエアバイクと同じものなので、味方プレイヤーが要請した乗り物だと理解する、現在4台のヘリコプターで運搬されている。
ナナサカがエアバイクを要請した際に運ばれるコンテナより何倍も大きいので、中身はそれ相応の乗り物と推測出来た。
「……ヘリコプター4台で運べるものなのか?」
「ナナサカ、そこら辺ゲームの都合というやつだから、物理法則とか考えずに俺の付近に来てくれ、今日は乗り物で戦いだ!」
コンテナの大きさや中身による重量に関して、ヘリコプター4台で運べるか疑問に思っているナナサカを急かすようにリダが呼びかけてくる。
「お、二人乗りか? 馴染みの喫茶店までそれで乗っていくつもりかい?」
ナナサカは冗談を言いつつ、エアバイクを飛ばして、リダの元へ急行する、ゲームのシステムでリダの位置はナナサカにはわかっている。
「は! そんな事したら道路の車何台もスクラップにして、賠償金億超えするから勘弁だぜ!」
4台のヘリコプターが巨大コンテナをパージして、平地にコンテナを落とし、地震を起こす。
コンテナが消失して現れたのは巨大戦車だった。
縦横どちらを測っても、もはや公道なんて走る事を想定してないビッグボディ、電柱より太く長い砲身、現実じゃ作られる事は無さそうな、巨大戦車、それがリダが要請して戦場に召喚した物だった。
「流石リダ、こんなもの呼べる程稼いだり、偉くなったか!」
「ボケるのも程々にして、乗れ……あ、これ乗れる所2箇所あって、右側のミサイルが装備されてる付近のハッチに触れて乗ってくれ」
「ちぇ、ケチなリダー」
乗ってくれなかったリダに言われて、ナナサカはボケるのをやめて、指定された場所まで移動して、エアバイクを乗り捨てて、リダが指定した場所に触れると、ナナサカは一瞬にて、操縦席みたいな場所にワープする。
ナナサカの体は操縦席に座り、シートベルトも自動で装着された、ナナサカは辺りを見渡すがリダの姿はない、しかし周囲から様々な機械音が聞こえるので動き始めて、リダが操縦して居るのは確かだった。
「リダーー! これどうすればいいの!?」
「目の前にあるレバーで敵に狙いを定めて、レバーについているトリガーでミサイル撃てる! 出る際は操縦席のシートベルト差し込む所にある、赤いスイッチを押せ!」
「わかった!」
リダに従って、レバーを握るナナサカ、ナナサカの目の前には液晶画面があり、そこには外が映し出されており、レバーを倒すと、外の風景もレバーに連動するように動く、そして敵を画面に映すとエアバイクに乗っていた時のようなターゲットをロックオンするような表示が現れる。
「成る程、大体は把握した」
ポチリとレバーに付いているトリガーを引くと、ドドドド! と操縦席が震える、液晶画面にはミサイルが飛行円盤を爆散させていく。
「ミサイルもいいが、たまにはガトリング砲を撃ちたいものだな」
「ナナサカ、でかいの撃つから耐衝撃準備してくれ」
「わかった」
ナナサカはシートベルトしているから平気だろうと思いながらも足で踏ん張ってく。
次の瞬間、爆音と共に、ナナサカに強烈な衝撃が襲いかかる、身体が強制的に前に撃ち出されそうになるが、シートベルトがナナサカを操縦席に固定してくれるが、その分、ナナサカの身体にシートベルトが食い込む!
「ぐほ!?」
「ナナサカ死んだかーー?」
「生きてるわ! ちょっとダメージ食らったけど!」
ナナサカの視界端にあったHPバーが僅かに削れる、シートベルトしてなかったら、ナナサカの前方にある液晶画面に突っ込んで、もっとダメージを受けていただろう。
「今のは何だったんだ?」
「この戦車の目玉である電磁砲だ、まあ反動が凄まじいから撃つ度に人によっては僅かに反動でダメージを受けてしまうんだよな」
「これ外にいる人は無事なのか?」
「外にいるプレイヤーには砲撃の音とかは意図的に小さく聞こえるようになってるから問題ない、あと1発撃つぞーー」
まじかよとナナサカが言う前に再び電磁砲が放たれる、ナナサカは再び強烈な揺れにダメージを僅かに食らうのだった。
「うげーー……えげつない電磁砲だ」
「まあ、そのかわり、巨大空母戦艦は倒したからな、後は雑魚狩りだ!」
ナナサカは反動で多少フラフラしてしまうがすぐに気を持ち直して、巨大電磁砲戦車に付いているミサイルで飛行円盤を撃破するのだった。




