55、友好爆破
ザリザリ! ズザー! とナナサカは天然の大根下ろしという名の地面にエアバイク諸共こすりつけられる。
「うがががが!?」
地面と接地した肌がえぐり取られるような感覚に、ナナサカは苦しむ。
ナナサカの視界端にあった、ナナサカのHPバーはあっという間に半分以下になり、満身創痍に成る。
「ナナサカ大丈夫か?」
「なんかさっき巨大シャコに殴られた攻撃より痛かったんだが……? 何今の?」
通信機越しに聞こえたリダの声に質問しつつ、痛む体で立ち上がるナナサカ、エアバイクはまだ無事な模様。
「チャチャが投げたかんしゃく玉がお前の乗ったエアバイクを吹き飛ばしたんだよ、フレンドリーファイヤお構いなしかよ……取り敢えずナナサカは一旦直前から離れておけ、あの人の目を見たが、ちょっと狂気含んだヤバい人かもしれない、俺も接歩で逃げた所」
「超危険人物じゃなーか!?」
リダが接歩を使うのはよっぽどの案件と知っているナナサカからしたら、チャチャというプレイヤーは危険人物リストに入った、痛む体を動かし、エアバイクを再発進させる。
ついでに空にとんでいた飛行円盤にロックオンして、エアバイクに搭載された対空ミサイルを撃ち出す!
「よし、撃破! でも無限湧きならば焼け石に水か……でも回復箱落としたし無駄ではないな」
ナナサカはエアバイクを運転しながらも回復箱をすれ違いざまにタッチして、回復する。
そして視界端にあるメーターを見る、そこには赤い文字でエアバイク対空カスタムと書かれた文字の下に小さいゲージが生えている、先程飛行円盤を倒した際に増えた物だ。
「えっと乗り物系の兵器は時間経過でリロードされず、敵を倒した数や質でリロードされるんだよな」
ナナサカはリダの説明を思い出す、強い乗り物程開幕で呼べなかったり、再要請出来るようにリロードされるまで要求される敵の数も増えるとのこと。
幸いエアバイクは横転すれば先程のナナサカの様にダメージを受けたり、身体が露出しているので敵の攻撃をもろに受ける仕様なので、要請コストは軽いが、早々に壊されたら、ナナサカは刀かナナサカのせいで集弾性が最悪なアサルトライフルで戦わないといけなくなる。
「リダやさっきのチャチャというフレンドリーファイヤしたプレイヤーに負担かけるのはいいけど、カニカマという男性プレイヤーに迷惑はかけられない」
ナナサカはリダを親友として見ている、そしてナナサカが働かない程度でこの程度の敵にやられるなんてあり得ないとナナサカは確信している、チャチャという爆弾魔はさっき誤射か意図的かは知らないが、別にナナサカと敵が密着してないのに、フレンドリーファイヤしたから、ナナサカはもう味方として見ていない。
チャチャはかんしゃく玉を大量に投げて飛行円盤を撃破してはいるが、上空にいる巨大空母戦艦には流石に届いていない。
「カニカマは……」
ナナサカがエアバイクを止めて辺りを見渡す、すると上空に飛びながら、銃からビームを放ち、飛行円盤を落とし、そして巨大空母戦艦には弾速の遅いプラズマ弾みたいなもので攻撃をしている。
「すげーな、飛行円盤の攻撃を避けながら飛んでるな」
ナナサカはそんな感想を口にしながら、エアバイクを操作して、ミサイルを撃ち出す。
カニカマを狙っていた飛行円盤がナナサカの放ったミサイルで撃墜する。
『ありがとう!』
カニカマから吹き出しが現れてお礼の文字が現れる。
「ああいう表現とかあるのか、ゲームだから出来る表現というやつか、というかカニカマ、結構な実力者だな」
吹き出しに少し驚きつつも、再びエアバイクに搭載されたミサイルを放つナナサカ。
「俺も自由に空を飛べたらな」
ナナサカは空歩で空中ジャンプが出来るがレベル分ジャンプしたら、足を足場に接地しなければ使えなくなる為、自由に空を飛ぶことは出来ない。
「うん? なにあれ?」
ナナサカは自由に空飛ぶカニカマをみていたら遠くの空から巨大なコンテナが運ばれてきた。




