54、空母戦艦
2人が降り立った戦場は平地、そして周囲には敵の気配はなく、代わりに他プレイヤーが2人居た。
片方のプレイヤーは背中に機械の翼を生やした男性プレイヤー、手にはゴテゴテのミサイルランチャーみたいな兵器を手にしている、頭上にはカニカマというユーザーネームと空戦兵という兵種の文字が浮かんでいた。
そしてもう1人のプレイヤーはなんと腰にダイナマイトを巻いていた女性、手にはジャラジャラとカラフルな小型の球体を上に投げたりキャッチしたりと、弄んでいた、頭上にはチャチャというプレイヤーネームと戦場歩兵という兵種の文字が浮かんでいた。
「わお、俺と空戦兵以外はネタ構成か」
「俺はネタ構成じゃないぞ!? というか基本的に4人プレイなのか?」
「ああ、特殊なミッションじゃない限りは一つの戦場に居られるプレイヤーは4人までだ」
リダの言葉の通り、戦場にいるプレイヤーは4人だけ、近接特化型のナナサカ、どんなミッションが来ても一定の活躍が出来るようにしたリダ、そしてナナサカ、リダ視点では実力不明のリダに空戦兵と呼ばれた男性カニカマと腹にダイナマイト巻いたチャチャというヤバい女性しか居らず、後は頭上に名前の無い味方NPCの兵士がいた。
「えーと、どうしよう」
「おいおい、そこの爆撃誘導兵、私の何処がネタ構成だって?」
ナナサカがカニカマとチャチャに話しかけるか迷っているとチャチャからリダに絡んできた、しかし、その目つきは敵対的だ。
「いや、かんしゃく玉構成とかネタ以外無いだろう」
「はん、どうやらかんしゃく玉の可用性を知らないみたいだな! いいだろう、かんしゃく玉の素晴らしさを見せてやろう!」
狂ったような目つきでリダを睨むチャチャというプレイヤー、そんな中空が歪み超巨大な船が2隻、4人のプレイヤーの頭上に現れる。
「でか!? リダ、あれをぶっ壊すのか!?」
「ああ、敵対巨大空母戦艦の片方ぶっ壊せば片方が撤退するミッションだ、そして倒さない限り……無限湧きだぞ!」
リダの言葉に反応するように巨大空母戦艦から大量の飛行円盤が射出される。
「成る程、地形からしてこれは刀じゃキツいな!」
ナナサカは全然地上に降りてこず攻撃をし始めた飛行円盤を見て、特殊兵器であるエアバイク対空カスタムの要請をする。
「確かにこれはキツいな!」
リダは銃で巨大空母戦艦に攻撃する、超距離を想定した銃なのか、弾は巨大空母戦艦の砲台みたいな所に当たる、そしてリダが手元のスイッチを押すと弾が爆発して、空母戦艦にダメージを与える。
「たまに見るその銃、撃って、弾を爆発させるのに手元のスイッチ押すの面倒くさくない?」
「爆撃誘導兵の手動で戦える銃は全般こんな仕様だから面倒くさい言ってられないよ!」
ナナサカの言葉に答えつつ、飛行円盤や巨大空母戦艦を撃ち続けるリダ。
「そうなのか、というか乗り物呼ばないのか?」
「今回の乗り物ちょっと良いものだから、開幕早々呼べないようになってるんだ、ある程度敵を倒したら、呼ぶつもりだ」
「成る程、じゃあ、俺は今回エアバイクで戦ってくるわ」
ガシャンとナナサカの側にエアバイク入りのコンテナが着地して、コンテナが消滅してエアバイクが現れる。
「行ってら」
「行ってくる、晩御飯はお前の家の冷蔵庫に肉じゃが入れてあるから、俺の作った米も食えよ」
「実際に入ってたら、怖いこと言うなし」
ナナサカはリダとそんな会話をしてエアバイクを発進させる。
そんな中、エアバイクでの進路先に黄色い球体が飛んでくる。
「え?」
ナナサカはそれを敵の攻撃と認識出来なかった、だってそもそもその黄色い球体は敵の攻撃ではなく、プレイヤーが放った玉、かんしゃく玉だったのだ。
そのかんしゃく玉が地面に落ちると爆発!
「うお!?」
爆発そのものは小さいが、運悪く、エアバイクが通る直前に爆発した為、エアバイクはかんしゃく玉の爆発をもろに受けて、一気にバランス崩壊、ナナサカは体勢を整えることが出来ず、派手に横転するのだった。




