52、2階級特進、准尉
ナナサカが趣味と好みでスキルを取り、暇になったので、辺りを見渡して、簡易ベッドがあったので横になる。
「リダはいつ帰ってくるのやら?」
ナナサカは簡易ベッドに横になりながら周囲を見渡す、色んなプレイヤーが様々な軍服や近代アーマーを身に着けて歩いたり、システム画面を弄って戦場へワープして行ったりしていた。
「うお、課金の水着の格好の人がいる」
そんな中に水着を着たプレイヤーを見かけて目を丸くするナナサカ、液晶画面越しにゲームとは違い、フルダイブVRゲームだと自分で水着を着ることになるのだ、しかもSFで巨大生物と戦うとなると場違い感が凄いことになる。
ナナサカは江戸時代の浪人の服装を買っていたが、あれはまだ時代錯誤なだけで、肌の露出とかはないので、まだそこまで引かれることはないと思うが、流石に肌の露出が凄い水着となると引かれてしまうだろう、どう考えても戦場に出る格好ではない。
「皆水着になるファンタジー物とかならともかくガチガチのSF戦争物で水着は勇者だな……」
ナナサカがそんな感想を漏らしていると、リダがナナサカの目の前に現れる。
ナナサカはベッドから降りてリダに近付く。
「お疲れー上級曹長になれた?」
「なあ、お前何かした?」
むんずとナナサカは首根っこ掴まれる。
「何の事? お前に首根っこ掴まれるような事は結構したから、しっかり言ってけれないと」
「理由が複数ある時点で、滅茶苦茶罪深いぞお前……ともかく階級ミッションでなんかロクでもないこと言ったか、俺関連で」
首根っこ掴まれる事を納得する理由が複数個あるナナサカにリダは呆れつつも最近のリダに関する事に聞く。
「え、うーーん、あ! 2階級特進ミッションクリアした時にリダの下以外に付くつもりは無いと言ったから、それが原因かも?」
「多分それだーー! なんか急に上官からナナサカの名前出てきて、2階級特進ミッションが始まったもん! そのセリフが引き金かーー!」
ユサユサとリダがナナサカを揺する、ナナサカの頭は結構シェイクされるが、たまに自業自得でリダの掴みシェイク攻撃を食らうので、慣れている。
「うーん、このシェイク攻撃、何度も食らったけど、これを食らうとなんか生きてるという感じがする」
「この攻撃で生を実感するな、バカナナサカ! こっちはおかげさまで死にかけるし、ミッション失敗しかけたぞ!」
「でも2階級特進は出来たんだろ?」
悪びれなく、そして確信した口調でナナサカが言うとリダは呆れ顔をする。
「出来て、准尉になったよ、まさか今日准尉になる事になるとは思わなかったよ……全く、お前をゲームの世界に連れて行くと大きいメリットデメリット両方連れてくるから、苦労するぜ」
「なんだ? 軍の階級は知らないけど、准尉になるとなんかあるのか?」
「いや、本来曹長から2階級特進ミッションが出なくなるんだよ、だから俺はかなり特例な上がり方したんだよ、お前がなんかよくわからん事したからな」
リダはそう言いながらナナサカの首根っこから手を離した。
「よくわからん事と言われても、階級管理者にリダの下以外にはつかないと言っただけでなんでリダに2階級特進ミッションが使い発生するんだよ?」
「俺もわかるか、少なくともこういう時はナナサカがなんかしたパターンだろ?」
「うーん、酷い偏見、実はリダがなんかやっていたパターンとかないのか?」
怪しい物を見る目で、リダを見るナナサカ、リダはありえないと言わんばかりに鼻でわからった。
「生憎俺はナナサカみたいに刀縛りしてないし、一般プレイヤーなら出来る範囲の事しかしてないぞ?」
「どうだろうね? リダは俺との付き合いで一般の価値観壊れている可能性があるからね、知らず知らず、やらかしても変じゃないぞ」
「安心しろ、壊れてもすぐ修復出来るように一般の価値観のメモは残しているからな」
「壊れる前提な時点で若干安心できないぞ?」
胸を張るリダにナナサカは本当はリダの行動の結果、准尉の2階級特進があったのじゃないのかと邪推するのだった。




