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剣豪カクザントウ!〜フルダイブ型VRゲームの地球防衛〜  作者: リーフランス


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48/64

48、階級

『階級チャレンジミッションが始まりました、参加希望者は奮って参加してください』


 軍の本拠地全体に放送が響き渡る。


「リダ、階級チャレンジミッションてなんだ?」


「階級チャレンジミッションは称号を得る為だけのクエストだな、不定期に開催されるミッションで、クリアすれば軍の階級系の称号が手に入って、ステータス画面や頭上に表示することが出来るミッションだ。

 1人で行かないといけないし、結構むずいんだよな、露骨にプレイヤーの装備で苦手な敵とか出してくるし」


 ナナサカの質問にリダが答える。


「リダはどこまでいったの?」

「曹長だよ、ミッション発生時に受けられる回数や1度に上げられる階級の制限があるから、中々上がらない構造になっているんだよ」

「へーじゃあまだ1度も受けてない俺は階級なし? 民間兵?」


 ナナサカの質問攻めにリダは少しうんざりした顔で答える。


「お前のような民間兵いてたまるか……取り敢えずお前も受けたらどうだ? お前のせいで俺だけヒーヒー言うのもなんだし、お前も2階級特進の地獄経験すればいい、俺は今回は一個上の上級曹長目指すし」


 リダはそう言うと目の前にシステム画面を出して操作し始める。


「メインメニューから行けるのか?」

「このゲーム殆どは、動かずにメインメニューからで事足りるぞ、後階級チャレンジミッション受けるなら念の為に妖刀に保険かけとけ、それじゃあ」


 リダはそう言うと、ナナサカとのチームを解消して、何処かにワープしていった。

 チームを解消した結果、ナナサカの視界端にあった、リダのHPバーが消滅する。


「そういえばお前のせいでと言っていたが、もしかしてリーダー少将関連ででなんかあったのか? まあ、俺も一応受けるか」


 ナナサカは階級関連には興味はなかったが、2階級特進の地獄には興味があった。


「えーと、これかな?」


 ナナサカはまだ使い慣れないADEのメインメニューを弄り、階級チャレンジミッション画面を呼び出す。


 すると画面には通常の階級チャレンジと2階級特進の2つのミッションが表示される、どちらか片方しか選べず、1人でしか出撃出来ず、チャレンジ回数は1回のみ、片方を選んだらもう片方はチャレンジ出来ないことを示していた。


「じゃあ2階級特進で……」


 ナナサカは躊躇いなく2階級特進の方を選ぶ、そして今すぐ出撃するか、装備を整える、出撃キャンセルの3択が現れたので装備を整えるを選択。


「保険て、これかな?」


 ポチポチ兵器の装備画面を弄っていたら、保険の画面が現れる、少量のゲーム内通貨で保険をかけて死亡時ロストを防げるみたいだ、ロストした後に兵器を取り戻すよりも格安だが、毎回保険をかけるとなると、長期的に見たら馬鹿にならない額だ。


「まあ、1人で出撃する時だけ保険つけておくか、リダとの出撃なら仮に瀕死になっても、リダが助けてくれるだろうしな」


 ナナサカはそんな独り言を口にして、妖刀に保険をかける、そしてもう1つの兵器装備枠には門を破壊する際に使った性能未確認アサルトライフル、特殊装備枠にはエアバイク対空カスタムを装備、この2つには保険はかけなかった。


 妖刀には敵を斬るほど成長するシステムがあるが、他の兵器には成長システムなんてない、故に後々強い兵器が手に入ってお役御免になる可能性があるとナナサカは思い、また妖刀以外の兵器はそこまで思い入れが無いので、仮に失ってしまってもナナサカ的には問題ないという点もあったのだ。


「それじゃあケルン一等兵、俺ちょっとリダの言う地獄経験してくる」

「へ、地獄て何ですか!? し、死なないでくださいね!?」


 ナナサカは近くに居たケルン一等兵に挨拶をして出撃していった、ケルン一等兵は目を丸くして、驚きつつも、ナナサカに敬礼して見送るのだった。

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