43、鉄箱破壊作戦
ナナサカとリダが降り立ったエリアは市街地エリアだった、しかし殆どの建物は既に倒壊しており、建物としての機能は停止していた。
「あれが敵の新型巨大兵器か?」
ナナサカは視界の先には複数の新型巨大兵器を見つける。
それは一軒家サイズの四角形の鉄の箱だった、大きさのせいで箱の側面が壁であり、なぜか青く発光している、そして鉄の箱の横一面と天井に当たる一面だけは鉄の箱としての壁が無く剥き出しで、箱の中身が確認出来た。
鉄の箱の中身は巨大なミサイル発射装置だった。
「話からして、青く発光している壁は攻撃通らなくて、一面だけ壁がない所から、鉄の箱の中にある、巨大ミサイル発射装置を攻撃して破壊すれば良いんだな、簡単だな」
「簡単に言うなし、見た感じ機動力は低いようには見えないと言うか、あの鉄の箱浮いてないか?」
リダの言う通り、鉄の箱は地面から1メートル程浮かんでいた、そして高速移動して、まだ無事だった建物に突進して、建物を倒壊させた。
「……確かに常人ならめちゃくちゃ厄介だろうけど、リダなら楽だろ? 上からの攻撃する手段持ってきてるだろ、絶対」
「はあ、よく絶対なんて言えるものだな」
リダは呆れながらも銃を構えて遠くにいる鉄の箱に向かって撃つ、弾丸は鉄の箱の青く光る壁に阻まれてしまうが、着弾点に赤いランプみたいな物が付く、そして数秒も立たないうちに、空から大砲みたいな弾丸が高速で飛翔して、鉄の箱の天井からミサイル発射装置を貫いた!
「まあ、持ってるけど」
「知ってた」
「それよりもバイク要請しときな、場合によっては必要になるだろう」
リダはそう言うと、発煙筒をすぐ近くに転がし、紫色の煙を空に上げる、ナナサカも言われた通りにバイク要請用の発煙筒を取り出して床に転がすと、鉄の箱からミサイルが射出されるのを視界で確認する。
「撃ってきたぞ! バイク待ってる暇無さそうだな! 行ってくる!」
「判断が早いな、バイク場合によっては使わせてもらうぞ」
「いいぞ!」
リダの言葉に即答しつつ、縮地消音歩で高速移動して鉄の箱に白兵戦を仕掛けるナナサカ。
「まずはダメ元で壁! 剣坂流、木断ち!」
妖刀による横一閃が走るが、鉄の箱に僅かに妖刀が刺さるだけで、ナナサカの望む通りに妖刀が鉄を切断しない。
「近接武器なら破壊は可能かなと思っていたが、これは無理だな」
手応えで察する、物理的に不可能な感覚。
「ミサイル発射装置をぶった斬るか!」
縮地消音歩で跳躍、鉄の箱を蹴り、三角飛び、更にそこから空歩で空を蹴り、鉄の箱に向かって跳躍、また三角飛びで上昇しつつ空歩の使用制限をリセットする、それを素早く繰り返し、鉄の箱よりも高く跳ぶ。
「剣坂流亜種、刀落とし!」
空歩で鉄の箱に向けて高速落下、そしてそのままミサイル発射装置を斬る、すぐに離脱出来るように鉄の箱の守られてない側面側を斬る。
「ちい、デカ過ぎて、一刀で破壊まで行かないか!」
妖刀は八割位斬った所で止まる、そしてそこを狙うように他の鉄の箱が放った、大量のミサイルが飛んでくる。
ナナサカは妖刀を引き抜き、ミサイル発射装置を蹴り、真上に離脱する、ミサイルはナナサカを追尾しきれずに、ナナサカが一刀入れた、ミサイル発射装置に殺到する。
「超技術持ってる敵サイドのミサイルでも、急旋回は無理なんだな」
同士討ちミサイルで爆発四散する鉄の箱を見て、ナナサカは地面に着地してから、そんな感想を口にする。
「刀落としは剣坂流に入れないのか?」
リダから通信が届く、剣坂流亜種はナナサカがその場で咄嗟に放つ我流の技で、その後も何度もお世話になりそうな実用的な場合のみ、よりしっかり技として磨いて、剣坂流に入れる場合がある。
「うーん、空歩というゲームシステムを利用する前提の技だから剣坂流には入れないかな、ともかく鉄の箱の撃破スピードはリダのほうが速そうだな」
「そもそもフレンドリーファイヤありでも妖刀1本で鉄の箱にバカでかい刀傷入れてるお前も異常だけどな、推奨レベル以下の武器で出していい火力じゃない、RSの補正強すぎる」
「じゃあリダも同じ位の攻撃刀で出来るんだな」
「ぜってー俺はやらないからな? そんな事言ってないで、戦ってくれ、ミサイル来ているぞ」
リダの言葉にナナサカは縮地消音歩で飛んできたミサイルを避ける。
「わかったよ、鉄箱解体しまくるよ、しかしあの鉄の箱の壁、刀にしたら妖刀より斬れるのかな?」
「しらん!」
ナナサカとリダはその後危なげなく、鉄の箱を解体、破壊して殲滅していくのだった。




