42、情報戦、鉄砲玉
「何がそんなにキツいんだよ?」
「ナナサカ、俺のRSに情報戦があるのは覚えているか、その効果で俺はミッションをこなす為の推奨武器レベルが見れるんだけど……必要レベル30、hardミッション結構こなさないとその武器レベルの装備を集められない感じだな、言うなれば中世の武器で戦車に挑むような現状だな」
「……そういえば、情報戦にそれっぽい効果あったな、でもあくまで推奨レベルだろ? それなら技量である程度カバー出来るだろ? 確かに中世の剣や槍じゃ戦車に勝てないが、中世の大砲なら戦車潰せるだろ? なら問題ない」
リダの不安に問題ない、返答するナナサカ、そんな返答にリダは呆れる。
「お前が生きてても周囲に甚大な被害出るだろう、後これケルン一等兵を同行させられるけど、同行させるのか? ひとまずお前の意見を聞きたい」
「うーん、厳しいけど同行させていいと思う、高速移動するのは確かに脅威だが、さっきケルン一等兵が言っていただろ、地上を高速移動すると、ならヘリコプターで上空に逃げて引きうちすれば、勝てるはずだ」
ナナサカの考えにリダは首を横に振り否定する。
「ナナサカ、考えが甘いぞ、相手は巨大兵器なんだぞ、突撃するだけの鉄の箱じゃないぞ、これは情報戦でこちらに追加で表示されている情報なんだが、その巨大兵器はミサイルを搭載しているらしい、機動力の低いヘリコプターの天敵だな」
「おい、その情報先に出せよ、これじゃあ俺が恥ずいだけじゃねーか、というかその情報戦俺も欲しいんだけど?」
「スキルで似たような物が取れるけど俺の下位互換だから止めておけ、ナナサカは機動力、近接攻撃力特化のスキル構成を目指してくれ、下手に耐久性あげるスキルや乗り物スキル、頭を使うスキル習得したら、ナナサカの力を最大限引き出せなくなるからな」
「つまり脳筋スキル構成で鉄砲玉の様に突撃しろということ? いけ、ナナサカバズーカということ?」
ナナサカの言葉にリダはなにも躊躇いなくコクリと頷く。
「まあ、それはいいけどさ、ケルン一等兵も使えるスキルも必要だろ?」
「そこはこっちでリカバリーするよ、どちらにせよ、ケルン一等兵には乗り物メインで戦ってほしいからな、俺も本来は乗り物メイン構成にする予定だったし、問題ない」
「それだと接歩とか剣坂流の剣技教える意味なくないか?」
ナナサカの言葉にリダは嗜めるように話しかける。
「あのな、汎用性の高い移動技の接歩はともかく、剣坂流の剣技は非常用だろ、そもそも巨大生物や兵器相手に刀1本で斬り刻めるのは死んでも安いプレイヤーにしか出来ないからな? いや、死んでも安いプレイヤーでも出来るのこのVR世界だと現状お前だけだからな? 俺はやらんからな?」
「えー、リーダー少将も刀使おうぜー?」
「刀なんて1日5分以上握りたくないからやだ、そんなことよりも今回はケルン一等兵を連れて行かないでいいか?」
ナナサカがリダに刀を勧めると、リダは強引に話を進めた、ナナサカはやっぱりダメカーという顔をしつつ、答えを口にする。
「まあ、不安になっている人を無理に出撃させる訳にもいかないし、ケルン一等兵、今日はこの軍の本拠地で俺とリダの戦いを見ときな」
「わ、わかりました、そのご武運を祈ります! あ、変な質問をして申し訳ないのですが、そのお二人は何時もそういった会話をしているんですか? その、遠慮さが皆無というか……なんというか」
ナナサカとリダの会話を会話を聞いていたケルン一等兵が返事をしつつ、恐る恐る質問する。
「まあ、長い付き合いだからな、というか似たような質問答えたような気もするが……」
「俺とリダが何時もの決闘をした際に仲いいのと聞かれたし、それだな、どうやらケルン一等兵からしたら、かなり異質な関係に見えるみたいだな」
「異質なのは事実だよ、一歩間違えたら重症か死につながりかねない決闘を定期的に行うのにこうして仲良くやってるのは、友情の外れ値だからな、そんなことよりも出撃準備はいいか?」
リダがシステム画面を弄りながらナナサカに問いかける、装備する兵器を決めたのだろう。
「うーん、性能確認してないけど拾ったアサルトライフル使いやすかったし、このままでいいよ」
「性能は確認しろよ馬鹿、確認不足で瀕死になったらその上に爆撃落とすからな?」
「おう、介錯は任せた」
ナナサカがそう言うと、リダは呆れた顔をして目の前に浮かぶ画面を操作する、すると2人は光に包まれて、戦場へ移動するのだった。




