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剣豪カクザントウ!〜フルダイブ型VRゲームの地球防衛〜  作者: リーフランス


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41/60

41、現実、米、決闘

 朝方の現実世界、ナナサカ改め七坂は米5キロを担いで、背中に2本の木刀を背負って、ランニングしていた、時折接歩という歩法で数メートルスライド移動したり、縮地消音歩で高速移動を織り交ぜてその日の足を確かめる七坂。


「やっぱりVRゲーム連日やると足が少し鈍るな」


 そんな独り言を呟きつつ、向かう先は林堂大地の家、もはや定期的に米輸送先兼決闘先兼ランニングコースになっていた。


 そしてたどり着いた林堂家、二階が大地の眠る部屋なのは長い付き合い故当然知っている七坂は全力で地を蹴る!


 ズン! と米5キロ分の重低音を響かせて七坂は2階寝室のベランダに着地する。


 ダイナミック不法侵入、大地が訴えたら前科付きそう、というか付くのだが、七坂は大地がそんな事しないのはわかっている、鍵のかかってない、ガラスドアを空けて、大地の部屋に入る、そこには既に起きて、普段着の大地がいた。


「お米のお届けです、決闘してください」

「ハンコじゃダメなのか」


「今の御時世、判子なんていくらでも複製出来て証明性が皆無なので駄目です」


 大地は面倒くさい決闘を避けようとするが、七坂は逃がす気がない。


「何時もの道場で待っててくれ、仕事行く前に付き合ってやる」

「それでこそ大地、じゃあ米置いとくね」


 ドン!と米を置いて、2階から出ていく七坂。


「おい、せめてキッチンに……まあいいや、本当、あいつと絡むと運動不足から無縁になるな」


 大地は寝起きの体を動かして米を担ぎ、1階に降りるのだった。


 そして時は流れ夕方、2人はAEDにログインする。


「仕事と決闘で疲れた……」

「疲れていてもゲームはするんだな」

「ゲームは別……別だとしてもゲーム内で決闘はしないからな?」


 リダはナナサカに釘を差す、ナナサカはちぇと悔しがる。


「お前の決闘に何回も付き合っていたら、こっちの精神が持たねーよ」

「ちぇ、リーダー少将の体力不足は何時までも解決しないな……」


「おめーは体力あり過ぎなんだよ、2分でもその有り余った体力から放たれる猛攻に耐える俺を褒めて欲しい位だぞ」


 2人はそんな日常会話をしつつ、訓練場へ向かう、ケルン一等兵がいると思って……。


 実際ケルン一等兵が居たのだが、ケルン一等兵は座り込み、2人の目からしても、明らかに落ち込んでいた。


「なんかあったのか、ケルン一等兵?」


 ナナサカが近付き話しかけると、ケルン一等兵は慌てて立ち上がり、敬礼する。


「お、おはようございます、ナナサカ剣士、リーダー少将!」

「俺からも聞くけど、なんか戦況に変化あったのか?」


 リダが重ねて問いかけると、ケルン一等兵は重々しく口を開いた。


「その、とある所で宇宙人の新型巨大兵器が大量発生して、とある地区が壊滅的な状態になったみたいです、聞いた話ではどれだけ射撃しても攻撃が防がれて、特定の方向しか射撃攻撃が効かないみたいで……更にその巨大兵器は高速で地上を移動して、かなり強いみたいなんです、そんな話を聞いていたら勝てるのかなと思ってしまって……」


 ケルン一等兵は聞いた話と弱音を吐く。


 そんな弱っている姿にリダはなんて声をかけるべきか悩む、しかしナナサカはすぐに返答を返した。


「ふむ、なら実際に斬って見せれば安心するか?」

「はい!?」


「おいおい、実物も見てないのにそんな無責任な発言するなし、まあ、お前なら高速移動して、特定方向にしか攻撃が通らない敵相手なら余裕だろうけどさ」


 ナナサカの言葉にリダが呆れていると、二人の前にミッション画面が現れる。


『特殊出撃ミッション

 敵性新型巨大兵器破壊


 ミッション概要

 人類の新たな脅威である巨大兵器が多数投下された、既に大きな被害が出ており、大きな脅威となっている、兵士達の話では、特定の方向しか攻撃を通さない堅牢さと素早い機動力を保持しているとのこと、該当する巨大兵器を破壊して、人類の強さを示せ。

 また本ミッションではケルン一等兵を同行させるのは任意である。』


「特殊ミッションか……そういえばナナサカは稼ぎとかしてないよな?」

「そもそもミッションはリダとしか行ってないぞ?」


 リダが厳しい顔してナナサカに問いかけて、ナナサカはその質問に答える、その意図がわかってないみたいだ。


 ナナサカの言葉にリダは渋い顔をする。


「ナナサカ、妖刀のレベルは幾つだ? 確かナナサカのメイン武器の妖刀は斬った分だけ成長する特殊仕様だろ?」


「えーと、確認する……10レベル! 攻撃力はCのままだけど、切れ味はE+になってるよ、2レベルから2桁になってるな」


「成る程、これはキツいかもな」


 ナナサカの言葉にリダは少し困ったように言葉を漏らすのだった。

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