40、一等兵決意
「成る程、爆撃による爆風にもダメージ判定があるのは知ってたけど、巨大生物を盾にしても爆風はある程度回り込んで貫通してくるのか」
ナナサカ、リダ、ケルン一等兵の3人は軍の本拠地に戻ってきて、ナナサカは爆撃要請でダメージを食らったことに関して説明していた。
「そんなの当たり前の話じゃないですか、本当、ナナサカ剣士が死ぬかと思いました……」
ケルン一等兵が怖い物を見るような目つきでリダを見る。
「はは、まだまだ慣れるまで時間がかかりそうだなケルン一等兵」
「慣れたら人として色々と不味いと思います」
ナナサカはそう言いながら先程のミッションで獲得した兵器を確認する。
『エアバイク、対空カスタム、レベル18
エアバイクに少量ながら対空ミサイルを搭載した機体、しかし対空ミサイルを積んだ影響でスピードが一般的バイクより出せなくなった。
対空ミサイル発射時は止まってないと危険な為注意。
耐久性D、スピードC-、攻撃力D、制御B、必要要請コストD』
「お!? 普通のエアバイクが出た! でもなんか性能低い?」
「おーー、ジエンドカスタム卒業かおめでとう、性能が低いのはあれだな、ランダム要素で下振れ引いたな、同じ物を手に入れたら、少量のゲーム内通貨で合成して、2つの兵器の良い数値を採用した良い兵器を手に入れるしかないな」
「性能にランダム要素あったのか、どちらにせよエアバイクジエンドカスタムよりマシだから交換しよう」
「あの、エアバイクジエンドカスタムて…あの廃バイク運転したことあるんですか!?」
ケルン一等兵は叫びをあげる、どうやらエアバイクジエンドカスタムの事を知っているみたいだ。
「俺ら、ケルン一等兵をビビらせたり、驚かせたりばかりだな」
「それだけナナサカの立ち回りがおかしいというだけだ、全く自覚しなよ、その強さ」
「いや、お前も同類扱いだぞ、味方を起点に爆撃要請して、ドン引きされていただろ、なあケルン一等兵、正直に言ってほしいんだが、俺達の弟子というか、修行を受ける事を決めたの後悔してたりする?」
ナナサカはリダにそう言い返しながら、ケルン一等兵に質問した。
ケルン一等兵は数秒躊躇いを見せて、そこから更に数秒考えて、答えを口にする。
「はい、正直付いて行けないですし、自分が修行でお二人みたいに力を振るえるようになれるとは、思えないですけど……それでもいや、だからこそここで強くなる事が、私がこの戦いで生き残る最大の道だと思うので、その……このまま色々と教えてください! その、あの素早さを身につければ……死なずに済むかも知れませんし、お願いします!」
「良いよ〜〜まあ、君の望む速さ……接歩を習得できるかは君次第だけどね」
ケルン一等兵が頭を下げるとナナサカは快諾した。
「あ、ありがとうございます! その、私の方でも自主練として頑張って接歩を覚えてみます」
「自主練て何するつもりだ?」
「片栗粉とか色々と入れて、ドロドロにした水中で全力ダッシュとかステップなってみます! あとひたすらステップもやって頑張って大量のつけてみます!」
リダの質問にケルン一等兵はビシッと敬礼しながら答える。
「リダが提案したやつ本気でやるつもりか、これはワンちゃん化けるかもしれないな」
「……本当にやるのか、言っておくけど、あれは代案で実際の効果は未知数だぞ?」
「じゃあ後で実験してみるか、うちの広めのお風呂なら出来なくは無いはずだ」
「あほ、そんな事するな! というかそんな事したらそのドロドロの水の処理にめちゃくちゃ供養するぞ……排水溝に流したら確実に詰まるだろうし、量考えたら凝固剤で固めるのも限度があるからな……」
困惑するリダ、そんな中ナナサカがリアルで実戦しようとするが、リダは理由の部分はナナサカに耳打ちするように小声で注意する。
「なんで耳打ちで理由言ったの?」
「ともかくお前は既に接歩どころか無音で接歩を常時発動する、縮地消音歩使えるんだから試す必要は無いだろう、お金の無駄だ」
「わかったよ、ちぇーー」
ナナサカは試すのを諦めるのだった、その結果刀坂家の浴槽を大変にして掃除で苦行をする事をせずに済んだのはナナサカは知らない。
その後2人はログアウトしてそれぞれ夜を過ごすのだった。




