35、特殊出撃作戦、一等兵
「ふう、装備の相性が悪いと手応え感じないんだな」
巨大カマキリの巣を破壊して、ミッションをクリアしたナナサカとリダは軍の本拠地へ帰還する。
「まあ、ショットガンや妖刀は対物性能低いからね……ナナサカの妖刀は対物性能高くても、攻撃面がどうしても線にしかならないからな」
リダはそう言いながらミッションの成果を確認していく。
「しかし、このゲームひたすら巨大生物と戦うゲームなのか? 面白いけど、ずっと同じ敵と戦い続けたら飽きないか?」
ミッションの成果を確認するリダを見つつもナナサカもミッションの合間に回収された装備箱を確認する、なんか連射性能の高いスナイパーライフルを見つけたが自分の射撃適正が死んでいるので使いこなせないなーと思いつつ、ナナサカは確認を終える。
「あーナナサカは装備の片方が妖刀で現状固定だからハクスラ要素の半分しか経験出来てないのか、個人的には色んな兵器で巨大生物から手に入れて遊ぶ形だから楽しいけど、ナナサカはそうじゃないか」
「いや、無双できるのは楽しいよ、でももうちょっと歯ごたえが欲しくなる感じだ」
ナナサカがそんな感想を口にしていると、2人に近付く存在が居た。
「ナナサカ剣士、リーダー少将! ケルン一等兵、指示された技能を体得してきました!」
その存在はケルン一等兵だった、するとナナサカとリダの目の前にシステム画面が現れる。
『ケルン一等兵が兵器知識:誘導爆撃兵を獲得しました』
「よし、これで頑丈な乗り物に乗せられるな」
「そういえば少将が定期的に乗り物呼び出しているけど、それがケルン一等兵も出来るようになったんだな、いいなー……俺も兵科変えようかな、バイク系じゃなくて、戦車系乗りたい」
ナナサカはそう言いながら課金ショップのメニューを出す、そこには有料ですぐに兵科を変更出来るアイテムが売っていた。
「わざわざ課金で兵科変更しようとするなし、そんなに戦車系の乗り物乗りたいなら、俺が呼ぶからそれに乗れ、そこで課金は勿体無いぜ、後少将いうなし」
リダがナナサカの課金を止める、そんな中ケルン一等兵が声を出して、2人の注目を集める。
「あの、ナナサカ剣士とリーダー少将は2人で出撃しているんですよね、その……もしよろしければ、お2人の出撃に同行させて貰えないでしょうか?」
そんなケルン一等兵の言葉共に2人の視界にミッションを示す画面が現れる。
『特殊出撃ミッション
ケルン一等兵
ミッション概要
ケルン一等兵はまだ未熟な兵士だ、しっかり守って戦おう。
また今回のミッションでは巨大生物の撃破は勿論の事、ケルン一等兵の生存がミッション成功条件に含まれる。
そして今回のミッションでは飛行型巨大生物が確認されているので対空装備が推奨されます』
「これは……護衛ミッションか?」
ミッション内容を確認したナナサカがそんな言葉を漏らすとケルン一等兵が落ち込む。
「た、確かに今の自分ではお荷物かもしれませんが……それでもその、上官と剣士と一緒に戦えば、色々と強くなれると思いまして……」
「安心しろ、別に連れて行かないとは言っていない」
ケルン一等兵がなんとか同行を許してくれるように懇願しようとするが、ナナサカは連れて行くことに同意する。
「あ、ありがとうございます、ナナサカ剣士!」
「いいのか? まだ殆どスキル教えてないぞ?」
「確かにまだ剣坂流の技どころか、接歩もなにも教えてないけど、実戦に出なきゃ成長しようないだろ?」
「まあ、そうだな、足りない分は俺達や兵器で補えば良いからな」
リダの言葉にナナサカは連れて行く理由を口にするナナサカ、リダは納得して、ケルン一等兵に近付く。
「今からケルン一等兵に支援車両を授与する、勉強して得た兵器知識を使って、上手く乗り回して見せろ」
「はい、リーダー少将! 必ずや車両を有効活用してみせます!」
ビシリと敬礼するケルン一等兵、ナナサカはリダに近付き、リダにしか聞こえないように言葉を囁く。
「どんな車両あげたの?」
「回復支援が出来る車両だ、車両の耐久性や運転性能が高いから生存能力が高まるんだよ」
「戦車じゃないんだな」
「乗り物の強さに慢心して欲しくないからな、戦場は慢心した者から死ぬからな、それよりも特殊ミッション受けるから準備してくれ」
リダの言葉にナナサカは頷き準備するナナサカ、ナナサカはひとまずショットガンを装備から外して、これまでの戦いで手に入っていたアサルトライフルを装備して準備を万端にするのだった。




