34、巨大な巣
準備を終えた2人は新たなミッションを受けて、戦場へワープする、ナナサカの視界に入ったのは市街地だったのだが、そこに巨大な異物があった。
「なんだあれ、カマキリの卵か?」
ナナサカの視界の先には白いドロドロした山があった、大きさ的に山として表現出来ず、そこには小型のカマキリが群体でいた。
「そうだな、もはや巣になっている卵の巣が今回の破壊ミッションだ」
「あれは……妖刀で斬ってられないな」
ナナサカは渋い顔する、妖刀で巨大生物を斬るのはいいが、ドロドロした卵の塊となるといくらナナサカでも斬り刻むのは難しい。
「そうだな、爆発物じゃないとかなりダメージ減衰かかるぞ」
「じゃあ妖刀とショットガン装備の俺はかなり不利じゃん、先教えてくれよ」
「いや、ナナサカならこのくらいの不利覆せるだろ?」
リダはそう言うと、銃を取り出し、巣に向けてトリガーを引くと、レーザーが照射され、巣の中心に当たる、ピコンピコンと座標を指示するようにレーザーの着弾点が強調表示される。
「それはデカいミサイル撃ち込むやつか?」
「ああ、海上戦艦から複数のミサイルを飛ばす兵器だ」
「海上戦艦? 周囲には山ばかりで海なんてないけど?」
「そこら辺は気にするな、ただでさえ地下では多くの兵器が制限される兵科なのに、海がないと使えない兵器とか作られ始めたら、制限だらけになって、産廃兵科になっちまうよ」
ナナサカの疑問にリダが回答していると、空から大量のミサイルが振ってきて、カマキリの卵の巣に着弾しまくり、ダメージを与えていく。
「いけ、セブンスロープバレット!」
「俺をファンネルとして扱うのはいいけど、その前に質問、遠いとこに離れた時、リダの声聞こえるけど、あの通信機能どうやって使うの?」
「通信は耳に手を添えて喋ればチーム全体と通信が出来るようになる、オプションのようにスイッチ式でオンオフ出来るから覚えておきな」
「分かった、覚えておく、それじゃあさっきの号令をどうぞ」
ナナサカは先程のリダのセブンスロープバレットというセリフを言わせようとするが、先程のミサイル爆撃で、小型……4人乗りの車相当のカマキリがリダとナナサカに殺到し始める。
「2度も号令させるなし! 恥ずいだろ、とにかくいけ、前衛!」
「へいへいほー」
ナナサカは気の抜けた返事をしつつ駆け出し、小型カマキリを妖刀で斬り始める。
小型カマキリは群体で襲いかかる為、本来は弾幕を張れるアサルトライフルや近接広範囲のショットガンで薙ぎ払うのが基本戦術なのだが、ナナサカは妖刀1本でカマキリをバッサバッサと斬り倒す。
「ナナサカ、ショットガンも使ってあげないと可哀想だぜ!」
「と、そうだな…刀よりショットガンの方が有利な場面もあると思うから今のうちに性能把握しないとな」
ナナサカはそう言うと、妖刀をしまい、この前入手した、ミリオンショットワンヒットというショットガンを手にする。
「いっけぇ!」
ズバン! とショットガンの弾丸が拡散する、高い拡散性で多数の小型カマキリにヒットするが、しかし弾丸が拡散しすぎる性能故か1発で小型カマキリを倒す火力はない。
「オラオラオラ!」
ズババババン! とナナサカがワンマガジン分撃ち尽くすと周囲の小型カマキリが倒れて、後方から新たな小型カマキリが殺到してくる。
「……刀より広範囲に攻撃出来るのは利点で楽だけど、やっぱり自動とはいえ、リロードタイムがネックだな」
ナナサカはショットガンをしまい、妖刀に持ち替えて殺到する小型カマキリをバッサバッサと斬り始める。
「そのリロードタイムを他の銃器とかで補うのが、このゲームの基本戦術なんだけどな、お前には刀でザクザク斬り倒していくスタンスが肌にあってるか」
リダはそう言いながら、巨大なアタッシュケースを地面に設置して、スイッチを押すと、アタッシュケースが銃器に変形して、カマキリに射撃し始めた!
「なにそれかっこいいな!」
「自動で攻撃してくれる代わりに、自動リロードタイム結構長いから、乗り物での時間稼ぎは必須だけどな!」
リダはそう言いながら乗り物を要請し始める。
こうして、特にピンチになることなく、小型カマキリを殲滅して、2人はカマキリの巣を破壊するのだった。




