30、ケルン一等兵捜索、発見
「そういえばこの前送ったクソゲークリアした?」
軍の本拠地でケルン一等兵を探しつつも、2人は会話する、話題はナナサカがリダに送ったクソゲーの話だった。
「あの酷いシナリオのゲームか……クリアしたぞ、まさかシステムやシナリオがクソである理由が、納得出来て、ラストで良ゲーに反転とは思わなかったぞ、最後までプレイしないとクソゲーは確定な点からして、色々と損なゲームだったぞ」
「だからこそクソゲー扱い&耐えゲーなんだよな」
そんな会話をしながら辺りを歩いていると、ナナサカの視界に見覚えのある存在が目に入った、ナナサカ一等兵だ。
訓練場という、人が殆ど居ない施設の隣にいた。
ケルン一等兵は屈伸したり、柔軟運動をしている。
「あ、いた!」
「……確かに居るが、妙だな、新しいNPCが現れたら、人だかりが出来てもおかしくないのに」
「もしかして俺達以外には見えてないとか、ほら!」
ナナサカとリダは目撃する、他のプレイヤーと思われる人物がケルン一等兵にぶつかったのだが、他のプレイヤーはケルン一等兵をすり抜けた、そして何事もなかったかのように歩いて行った。
ケルン一等兵も人とぶつかった自覚なく、軽くジャンプしている、彼視点では誰も居ないように見えているのだろう。
「確かにあの挙動は他のプレイヤーが見えてなければ起こらない挙動だな」
「気になるのは分かるけど、まずは話しかけてみようぜ!」
ナナサカはそう言うと、ケルン一等兵に向けて手を振る。
ケルン一等兵はそれを見つけてこちらに近付いてくる。
「ナナサカ剣士とリーダー少将! 再び敢えて光栄です!」
そして敬礼をした、ケルン一等兵の言葉にリダは頭を抱える、リーダー少将と呼ばれたことに頭を抱えてるみたいだった。
「おう、無事で何よりだ、ケルン一等兵、蘇生の後遺症はないか?」
「はい、ナナサカ剣士の迅速な蘇生のおかげなのか、何故か前よりも体の調子が凄く良いんです!」
「…………もしかしてネムードNPCになった影響か?」
ナナサカの質問にケルン一等兵は答え、その答えにリダは推測する。
「そうだ、ケルン一等兵、せっかく会えたんだし、修行付けてあげようか?」
「いいんですが!? はい、お願いします!」
ナナサカが修行を付けようとすると、ナナサカとリダの目の前にシステム画面が現れる。
『特殊ミッション
ケルン一等兵を練兵等して、強化して、地獄な世界で生き延びさせよう。
強化方法
■スキルを習得させる:プレイヤーのスキルを伝授します、プレイヤーが体得しているスキル、レベルのみ習得可能で、1つ教えると一定ミッションこなすまで新しいスキルを教えたりスキルのレベルを上げることは出来ない、また教える際は特に特別な事をする必要はない。
■RSを習得させる:プレイヤーのRSを習得させます、スキルを習得させるとは違い、プレイヤーが直接、ケルン一等兵に指導する必要があります、その指導の結果プレイヤーのRSの派生や劣化版、場合によっては強化版を習得します。
2つ目のRSを覚えた場合、指導内容やこれまでの戦いが反映されたDRSを覚える事になります。
3つ目のRSを覚える場合、過去に覚えたRSのどちらかを忘却する必要があります。
■兵器を渡す:これまで獲得した兵器を渡して、ケルン一等兵の装備を変更させます、装備兵器を変更した場合、外した兵器はプレイヤーに返却されます、使用可能兵器は、戦場歩兵の兵器か、兵器知識:〇〇を習得した兵種の兵器のみです。』
長い長い説明文をみたナナサカは感想を口にする。
「成る程、俺とリダでケルン一等兵を剣坂流皆伝した、最強の兵士に育て上げればいいんだな、これはとても鍛えがいがありそうだ! こういった世界で剣坂流を教えるの面白そうだ!」
「剣坂流教える前提かよ、流石にお前以外に剣坂流で化け物退治は無理があるぞ……まあ、教えるのは賛成だが」
「お前も出来るだろ、スタミナ問題さえなくなれば、剣や刀で巨大な敵を一刀両断! てね?」
「スタミナ問題無くても、銃器とかが発達している世界で剣や刀で戦いたくねーよ、剣や刀は現実でだけで振るうのが理想的だ……おかしいな、そもそも現代で剣刀を振るう事なんてない方が当たり前なんだが……」
「全く、お前の防御がこの世界で見れないのは残念だぜ」
2人がそんな言葉のキャッチボール? をしていると、ケルン一等兵がおずおずと手を挙げる。
「あの、そのご教授いただけるんですか?」
「ああ、剣坂流師範代ナナサカと剣坂流師範代(代理)リダがどんな化け物からも生き延びれる力を伝授しよう」
「俺を剣坂流師範の代理にするな、お前の友人だが、剣坂流とは無関係だからな……取り敢えずRSを習得させるぞ」
リダはナナサカの言葉を否定しつつも目の前に現れた画面を操作すると、3人はただ広い訓練スペースのような場所にワープするのだった。




