22、現実、昼飯
次の日のお昼頃、ナナサカ改め七坂は、リダ改めて大地に2つ入りの雪アイスの片方と炭酸ジュースを奢ってもらった。
「律儀だな、大地上級兵」
「別に職場近いからな、昼休憩のご飯買うついでだ、七坂民間兵」
2人はお昼ご飯を済ませて、デザートの雪アイスを分け合い食べた。
「これ食べ終わったら腹ごなしの決闘しないか? 大地伍長」
「しないぞ、七坂二等兵、こっちはこの後仕事だしな」
「それもそうか……」
大地に断られてしょぼんとなる七坂だが、ごねた所で意味がない事は七坂はよく知っていた。
「ADEやればいいじゃん」
「昨日のやつは、大地と一緒にやった方が良いかなと思ってなんかやる気でない、それに万が一重大な何かを見つけて、自分だけそれを体験したら、なんか気不味くなるじゃん?」
「まあ、七坂がそんな事なったら暫くは決闘に付き合わないぞ」
「やっぱり昨日はそこでやめといて正解だったな、万が一があったら、俺の最大の趣味が無くなるところだった」
七坂の言葉に大地はドン引きしつつも口を開き、別の趣味を持つように促す。
「もっといい趣味持てよ、友人と木刀でやり合うのが最大の趣味とか他の人に話したらドン引きされるぞ、あとそれに付き合うこっちの身になってくれ」
「人に趣味を言う時は修行と言うから問題ないし、俺の全力攻撃を毎回2分間、完璧に防いでいる以上、逃げられるとは思うなよ?米5キロやるから次は付き合え」
「そんな誘いに釣られ……釣られ……わかったよ」
フルダイブVRゲームが発達した今の御時世、米農家が少なくなった為、国産のお米は贅沢品レベルで高かった、故に大地は釣られた、また七坂が運営する一坂精米のお米は大地的には普通に好みな為、それがタダと書いて、2分間の友人の戦いに付き合えば手にはいるとなれば、正直ウィンウィンな関係だった。
「よっしゃ、やっぱり大地には米だな、そしてその米で得たカロリーを使って俺と戦ってもらう、そして戦いに満足した俺が米作りに励む、いい循環が出来ているな」
「変な循環作るんじゃない……全く、それじゃあ夕方ゲームの世界で会おうか、仕事してくる」
「いってらー、俺は俺で色々とやってくるか」
こうしてナナサカもお昼休憩を終え、のんびり夕方に大地とゲームする為に色々と動くのだった。
そして夕方、スマホでお互いに指し示してから、一緒にADEにログインする。
ログアウトした場所と同じ場所に降り立った、ナナサカの目の前に、ウェルカムログインボーナスが表示される。
「これは蘇生装置? 死んだ際に使える自己蘇生用のやつかまあ、もうあんな自爆するつもりも巨大生物に倒されるつもりもないが、貰っておこう」
「よお、ナナサカ待たせたな」
ナナサカがログインボーナスで蘇生装置を手に入れたら、リダの声が聞こえた、ナナサカが声のする方向を見ると、背後にリダが立っていた。
「あ、リダ聞きたいことがあるんだけど、このゲームてログインボーナスてあるのか?」
「え、あー……新規アカウントには7日間だけログインボーナスがあるけど、それ以外はないぞ」
リダが思い出すように考えながら、ナナサカの質問に答える。
「そういえば課金要素あるとは言ったけどソシャゲ特有の石とかそういうのはないんだな」
「ソシャゲと言っても、そもそもこのゲーム最初にソフト代払う必要があるからな? ジャンルとしては、ソシャゲというよりMMORPGに近いかな?」
ナナサカはMMORPGにも最初限定とはいえ、ログインボーナスてあるんだ、と思う。
それにソフト代はリダに払って貰ったのも思い出す。
「なるほど……この蘇生装置はリダを助ける為に使うか」
「いや、そもそもそれ自己蘇生用だからな?他者蘇生は視界端のHP…生命力を使うんだぞ」
「…じゃあ使い道ないなこれ」
ナナサカはそういいと目の前に開いていた、蘇生装置の詳細確認の画面を閉じた。
「まあ、思いもしない場所で使えるかもしれないだろ?」
「まあ、使わないお守りとして持っておくよ、それで今回はどんなミッションやるんだ?」
ナナサカはそういえばスキル新しいの習得出来ないかな? と思いつつもリダに問うのだった。




