17、自爆! 爆発! 大爆炎!
急発進、急加速したエアバイクにナナサカは振り落とされそうになるが、空歩で空気を蹴り、姿勢を整える、そして一瞬だけ地面を蹴り、空歩を再使用可能にする。
「ぐおおお!? イカれてる!」
速度しが取り柄のないエアバイクはあっという間に怪獣の足元まで近付く!
「ここか! だりゃ!」
そしてギリギリまで近づき、ナナサカはエアバイクの勢いを殺さずに乗り捨てる、そしてすぐに空歩で近くにあった瓦礫を盾にするように隠れる!
「やれ! リダ!」
ナナサカの叫びに反応するように怪獣のいる方向から爆音が響き渡る。
「おうおおお!?」
瓦礫を盾にしているのに爆発による暴風に揉まれる。
「……敢えて言うけど、やったか?」
これで終わるのはなんか嫌だなと思ったナナサカはフラグを立てながら怪獣を確認する、するとそこにはまだ立っている怪獣がいた。
「お? お??」
なら斬りに行こうかとするナナサカは気付く、怪獣に向けて何か光が照射させて、光が怪獣に当たって、ホワンホワンと何かを伝えている用に見える、その光の元を見るとそこにはリダがなんかの機械で光を照射していた。
「まさかまだなんか爆撃するのか?」
ナナサカが空を見ると、怪獣に近くに巨大ミサイルを発見した、ナナサカ視点では具体的な大きさがわからないが、巨大ミサイルはノロノロとリダが怪獣に当てている光へ向かっている。
「やば」
ナナサカは本能的に察する、もっとしっかりした遮蔽物がないと瓦礫もろとも吹き飛ばされると。
少しでも怪獣から距離を取りつつ、さっきの瓦礫よりも頑丈な遮蔽物を探す。
するとまだ無事な建物があった為、それを遮蔽物にして身を守る。
次の瞬間、爆音がナナサカの耳を揺らす、ゲーム内の世界故に鼓膜が潰れる事はないが、やはり反射的に耳を塞ぐナナサカ。
「たく、あいつ、やっぱり1パック丸々奢ってもらわんと割に合わないぜ」
爆音が止み、ナナサカは再び遮蔽物から怪獣を確認するとふらふらとしていたが、普通に生きていた。
「流石怪獣というところか、というか後どれだけ攻撃すれば死ぬんだ?」
先程のエアバイクジエンド(爆発)カスタムの爆撃とさっきの巨大ミサイル、威力で考えれば高層ビル2つくらい粉砕出来る威力だろうとナナサカは考える、そして結論はすぐに出た。
「まあ、斬り続ければ死ぬか…というかこれどうやって遠くにいるリダと会話するんだ」
ナナサカが離れた位置にいるリダと会話しようと試みようとしていたら、近くでリダの声が聞こえた。
「ナナサカ、さっきのミサイルはコストの都合上、もう撃てない、超重い遠隔爆弾はバイクがないからもう使えない、あとは戦車で援護するから斬り刻んでくれ」
「おーい、これどうやって連絡するんだ?」
ナナサカの質問はリダに届かなかった、ナナサカは連絡を諦めて遮蔽物から出る。
そしてナナサカは怪獣と目と目があった気がした。
怪獣は大きく息を吸い込むと、ナナサカに向けて莫大な量の炎を吐き出した!
「はあ!」
ナナサカは跳躍して斜めに飛び、更に空歩で怪物の背中に向かって飛ぶ。
「全く、剣坂流を何でも相手に出来る剣技じゃないんだけどな! 剣坂流…我流派生、背骨断ち!」
ナナサカは怪獣の側で一回転して、怪獣の背中を斬りつける。
我流派生と言っているが、剣坂流に対怪獣の剣技は無い為、即興の技である。
「怪獣の背中は地面相当になるかな?」
そして怪獣を蹴り、空歩を試みるナナサカ、怪獣の背中が地面相当判定になっていたおかげで、空歩が再発動して、更に空を飛ぶ!
その時ナナサカの視界には戦車を捉えた、場所的なリダの操縦する戦車と推測、そしてナナサカの位置、怪獣の位置を把握して、閃く作戦、正直火力が上がったり、するかは未知数だが、ナナサカは面白そうと言う理由で作戦を即決させる。
ナナサカはありったけの大声で叫ぶ、チーム内で通信するシステムを使えば、叫ぶ必要がないのだが、ナナサカはまだ使い方を理解してないので叫んだほうが届くと思っていた。
「リダ! オレを撃て!!!!」
「わかった」
ナナサカの叫びに通信のシステムでリダは淡白に応えて、すぐさまナナサカに狙いを定めて撃った。
ナナサカとリダは現実で木刀を使って、全力で殴り合う関係、リダは現実でナナサカを木刀で攻撃するのは戦闘スタイル的にあんまりないが、ゲームの世界ではナナサカを攻撃するトリガーはハムスターよりも軽かった。




