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剣豪カクザントウ!〜フルダイブ型VRゲームの地球防衛〜  作者: リーフランス


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16/18

16、怪獣退治開始

「怪獣て、あの都会で暴れて国の偉い人をビームで全員辞職(物理)するやつ?」


「まあ、大体そんな感じだ、この世界の怪獣は俺達プレイヤー以外をこの世から退場させる為に暴れるけどな」


 ナナサカのあやふやな知識を肯定するリダ、リダは自分の装備を変更しつつも、ミッション画面を出して、ナナサカにミッション画面を見せる、そのミッション画面には真っ赤な二足歩行の怪獣が映っていた。


「でかいな、流石にこいつの首を切断するのは無理だな」

「いくらお前でも出来たらこえーよ、それ可能とか下手すりゃ、運営にチートとしてBANされても文句言えないぞ」


「せめて妖刀がもっと長ければな……20Mくらい」

「そんな長い刀あってたまるか、そもそも日本で一番長い刀は約四.六メートル、約重さは七十五キロだぞ、その四倍とかいくらお前でも持てないだろ」

「よく知ってるな……」


 ナナサカの妄言にツッコミを入れるリダ、そしてふと思いついたようにナナサカにお願いする。


「ナナサカ、さっきのゴミバイク装備してくれ、別に特殊兵装今装備してないだろ?」

「……わかったよ、持っていくよ」


 否定する理由が見つけられなかったのでナナサカは渋々装備していく、嫌な予感がするが、まあこれが原因で死んで、妖刀ロストするならそれを口実にまた現実で戦ってもらおうとナナサカはそんな考えをもった。


「安心しろ、万が一作戦が失敗しても瀕死になるだけだ、すぐに俺が蘇生してやる、フレンド組んだ状態でのフレンドリーファイヤはどれだけダメージを与えてもフィードバックが0になるからな、設定強くしたナナサカでも痛くないぞ、それじゃあ行くぞ」

「まて、マジで何するつもりだ」


 ナナサカの言葉はリダには届かず、2人は再び光りに包まれて移動する。


「……緊急ミッションでは車スタートだったけど、緊急じゃないミッションは現地スタートなんだな」


「乗り物スタートするかどうかは運だぞ」


 ナナサカとリダが降り立ったのは、都会の一角、ビルがたくさん建っていて、視界が悪いが……それでもミッションでの討伐対象である怪獣が遠くから見えた。


「きゃあーー!?」

「逃げろーー!!」


「うお!?」


 そしてその怪獣から逃げるように民間人たちが2人とすれ違うように走っていく。


「安心しろ、基本的に演出で何食らっても無敵だから、自然と消えるから放置でいい、それよりもバイク出してくれ」

「あ、ああわかった」


 なんか釈然としないが、ナナサカは装備切り替えをしてみると、手に発煙筒が現れる、使い方はなんとなくわかる、これで戦車を呼んでいる他プレイヤーを初出撃時に見たことあるからだ。


 ポイと投げて見ると頭上にヘリが現れて、大きなコンテナを投下する。


 その時、そのコンテナの落下地点に走り込む男性民間人がいた!


「あ、危ない!?」


 思わず叫ぶナナサカだったが、男性民間人はコンテナに激突し、吹っ飛ぶ!


「ぎゃあああ!?」

「あ、え……ご、ごめんなさい!」


「別に無敵だし、謝っても、反応せずに逃げていくだけだから放置で良いぞ」


 謝るナナサカにそう言うリダ、吹き飛んだ男性民間人は何事もなかったように立ち上がり逃げ出した、しかも無傷だと言わんばかりにナナサカの目には怪我した所はなく、結構な速さで逃げていった。


「……なんか複雑」

「はいはい、そんな事よりもやるぞーー」


 リダはそう言って両手で何かを取り出す、そしてその何かをコンテナの中から出てきたエアバイク、ジエンドカスタムの先端に取り付けた。


「それって……」


 エアバイクの先端に付けられたものは巨大な粘土みたいな材質だった、あまりにも無機質で必要最低限なデザイン、そして唯一のチャームポイントと言わんばかりに一部だけ赤く点滅していた。


 ナナサカにはそれがどういう名前の兵器かはわからなかった、しかしリダの誘いで一緒にゲームをした経験が、それがどんな種類の兵器なのかは理解した。


「遠隔起動可能の爆弾じゃないか!? まさかそれをバイクに大量につけて突っ込めと言わんだろうな?」

「言うよ、大丈夫、ぶつかる前に降りれば理論上、ノーダメージだから」


「お前が殺れ、大丈夫、瀕死になっても、俺の歩法ですぐに蘇生してやるから」

「あはは、この場で爆発して、2人もろともの方がいい?」


 リダは楽しげに現状自爆ボタンと大差ない、爆弾爆破スイッチを取り出す。


 ここでリダが自爆すれば2人は即死して、ミッション失敗からの死亡判定でナナサカはせっかく買った妖刀をロストしてしまう、とんだ脅迫だった。


 ナナサカの心半分位は別にジュース代と大差ない妖刀を失ってもそこまで痛くもないが、もう半分は既にこの妖刀に愛着を持ってしまっているナナサカの心があった。


「仕方ないな、あとでコンビニアイス奢れよーー!」

「1パック2つ入りの雪アイスの半分なら奢るぞ」

「1パック丸々奢れよケチ!」


 ナナサカはリダをケチと言いつつもエアバイクジエンド(爆発)カスタムに乗り込む。


 他のゲームでエアバイクには乗ったことあるので、ナナサカは大体の運転の仕方は分かっていたし、ナナサカは大型二輪AT限定免許を持っていたので普通に使い方が分かった。


 こうしてナナサカはエアバイクを発進させた!

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