125、機械だらけの地底
装備箱で設置型爆弾というハズレを引いたその後、ナナサカは新たな敵部隊を一つ掃討して更に深い地底へ進んでいた。
「うーん、何処まで続くんだ?」
ナナサカは考えごとをしつつ、先へ進んでいた。
考え事はアイテムドロップの低さだった。
装備箱が低いのはそういう仕様だと納得出来るが、回復箱に関してはこのミッション中殆ど出てきてないのだ。
ナナサカ自身は鍛え上げられた脚力で被弾してない為、回復箱は不要だが、敵の攻撃頻度からして常人がノーダメージでここまで進むのは不可能だなとナナサカは思った。
「流石にイ研ぎ込みでも少しだけ疲れてきた」
剣坂流、イ研ぎはスタミナや精神面の疲れを回復する技ではあるが、流石に無限に回復出来る技ではない。
「だけどあの攻撃の苛烈さからして、一度でも食らったら多段ヒットですぐお陀仏しそうだから気を引き締めないとな」
ナナサカは左手のライトを頼りに進む、すると再び広い所に出た。
「む、なにこれ? 設備?」
ナナサカの眼の前には謎の建物や大型の機械が並んでいた、しかしどういった物かまではわからず、機械鳥が謎の建物の上で、こちらを見つけたのはわかった。
「はあ、視界確保用の光源が必須なせいで隠れる事出来ないな」
ナナサカは妖刀を手に跳躍と空歩で一気に機械鳥を始末する。
「ふん、もう機械モグラと機械鳥だけなら負けねぇーーぞ?」
ナナサカは戦いで機械鳥と機械モグラの動きや性能を大半を見きった、後は自分がうっかりをしない限りはやられないという確信があった。
しかし敵は機械鳥と機械モグラだけではなかった。
「な!? あれは機械の手!?」
ナナサカの視界に映ったのはのは、小さめな一軒家相当の大きさのメタリックな金属ボディで出来た手だった、しかし指は5本ではなく6本だった。
「……これはあれか、宇宙人は6本指て事を示しているのか?」
ナナサカの疑問を答えてくれる存在は居ない。
機械の手は複数居てわらわらと壁や天井に張り付いて移動して、指先からビーム弾を放ってきた!
「全く、固くないことを祈るぜ!」
幸い天井とかは空歩で届く範囲の低さなので、妖刀が届かず嵌め殺しと言う事は起きない。
故に後はナナサカの努力次第だった。
ナナサカは縮地消音歩で一つの機械の手に接近して妖刀を振るう。
「あら? 結構柔らかい?」
機械の手は比較的あっさり斬れた、そこまで頑丈さは無いみたいだった。
しかし敵は機械の手だけではない、機械モグラと機械鳥が銃撃や小型ミサイルを織り交ぜて撃ってくる。
「は、これなら何度でもなる! 剣坂流師範ナナサカいざ参る!」
銃撃は坂滑で受け流し、小型ミサイルは斬って、爆発前に爆発範囲から離脱する、そして壁付近で空歩を使い、壁に張り付いた機械の手を斬り裂き、壁キックで空歩の使用回数をリセットして更に空歩で壁を伝うように移動する。
「ははは、乗ってきた!」
ここまでの道中で多くの敵を妖刀で斬った為、修羅の効果で妖刀の攻撃範囲や身体能力が上がり、普段以上の速度で敵を斬り裂く斬撃を放つ。
「そう言えば機械モグラ斬っても手がビリビリしなくなったな、修羅の効果様々だな!」
機械モグラを斬る際はかなり気を使って、妖刀を振っていたが、修羅の効果で気を使わずに斬ることが出来るようになった。
「うーーん、たぶんここが最奥ぽいし、敵を殲滅したら終わりだろうが、ここらへんの敵サイドの設備は破壊したほうがいいかな? でも前の鹵獲みたいにここの設備を占領したらなんか人類サイドに利点とかあるのかな?」
7割位殲滅し終えて、ナナサカは戦う事以外にも思考する余裕が生まれる。
最奥だと判断した理由は、更に先に進む穴には、ゲームシステムでの通行止めがされており、これ以上進軍出来ないのだ。
「まあいいや、まずはこのまま敵の全てをぶった斬る! 設備は後々考えればいい!」
ナナサカはそんな独り言を叫びながら、敵を殲滅するのだった。




