123、地底、銃弾雨後に誘導弾雨
「はあ、はあ……イ研ぎ」
ナナサカは自分を狙う敵を全て斬り裂き、疲労回復の技で息を整える。
「流石に疲れるな……馬鹿の一つ覚えに銃撃してくるから避けやすいけど、ずっと撃たれ続けるとなると、ジリ貧だな、流石にずっと銃撃を回避したりし続けるのはしんどい」
ナナサカはそう言いながらも進軍を始める。
「しかし被弾してないから良いけど回復箱全然落とさないな、後装備箱も出ない……難易度最高なら、ずっと使えそうな銃器とか手に入りそうなんだが……」
ナナサカは独り言を口にしつつ進む。
実際難易度によって出る兵器のレベルが変わるので今の階級を上げるミッションで装備箱を手に入れる事が出来れば場合によってはずっと使える武器が出てきてもおかしくない。
最もナナサカの射撃適性:Eがあるので、ミサイルやショットガンのように狙いを殆ど付ける必要のない兵器か、射撃適性が影響しない手榴弾等の投擲兵器じゃないと、倉庫の肥やしになる可能性がある。
「後ソロだと会話が出来なくてあれだな、独り言が多くなるな、リダと通信出来たら良いのに」
ナナサカは耳元をテシテシ軽く叩いてみるが、当然ながら通信が繋がることはない。
「早く次の戦闘ラッシュ始まんないかな?」
ナナサカは妖刀とライトをフリフリと振りながら進んでいくと、再び広い所に出て、大量の巨大モグラと機械鳥が出迎えてくる。
「は、また銃撃ラッシュか……ちがう!?」
ナナサカは銃撃想定で構えるが、出てきたのは巨大モグラの背中から大量の小型ミサイル、機械鳥の羽根みたいな機構から小型ミサイルが大量に発射される、勿論全てのミサイルは地底世界で唯一光源を持っているナナサカに向かって飛んでくる。
「は、普通の人ならオーバーキルだな」
ミサイルの数は軽く20は超える、両手両足じゃ当然のように数えれない量が飛んでくる、当然普通の人は一撃食らえばお陀仏、ナナサカは不屈があるので一撃は耐えられるだろうが、ミサイルの雨に一回でも触れれば誘爆で多重にダメージが入って、簡単に瀕死、いや救助してくれるリダがいないので、瀕死=死亡になるのは簡単にナナサカの脳が連想してくれた。
「縮地消音歩と空歩!」
ナナサカは跳躍して更に空歩で壁際まで移動する、そこから三角飛びで壁を蹴り更に空歩を使用して移動する、当然ミサイルもナナサカを追いかけるが、ナナサカの方が早い。
「こういう場合的になすりつけるのが定番だよな!」
ナナサカはミサイルを引き連れて、機械鳥に肉薄する、機械鳥は鋭いクチバシでナナサカの頭を突き破ろうとするが、ナナサカは身を伏せて、スライディングのように機械鳥の股下を通る。
「よっと、返すぜミサイル」
跳躍して、機械鳥の背中に蹴りを入れる、倍以上ある体格差故にナナサカの蹴りでは傷つけるどころか、体勢を崩す事も出来ないが、機械鳥の正面からナナサカ狙いの小型ミサイルが殺到する。
小型ミサイルとはいえ、その数が多い、機械鳥は耐えられず消滅する、更にミサイルは全て誘爆して消える。
「ふう、いい光源サンキューだぜ!」
ナナサカはミサイルの誘爆で発生した爆発の光で地底の地形と敵の大まかな位置と数を把握する。
「さて、またミサイル撃つなら来い!」
ナナサカは身構えるが、ミサイルが品切れか、はたまた有効じゃないと判断されたのか、次は機械鳥が突撃、機械モグラは壁から土の塊を取り出して投げてくる。
「はあ、ここで近接戦闘と投石……土? ともかくミサイル品切れならば……ここまでだな!」
ナナサカは土の塊を避けて、機械鳥を斬り裂く、機械鳥は機械モグラと違って柔らかい為、一撃で胴体を真っ二つにする。
そして、勢いそのまま機械モグラを破壊する。
そんな中、機械鳥が天井付近まで飛んで、銃撃してくるが……。
「地底洞窟内なら届くぜ! その距離! 剣坂流、鳥落とし!」
ナナサカは壁キックと空歩を使って、跳んでいる機械鳥まで接近して両翼を切断からの胴体ぶった斬りで仕留める。
硬かろうが細い部位ならばナナサカの妖刀は切断してくれた。
「壁も床判定だからな、空歩の融通が利きやすいのはありがたいな」
ナナサカはそんな独り言を口にしながらも殲滅を続けるのだった。




