122、地底掃討
ナナサカは左手のライトを頼りに先程斬った機械モグラ達が作った地底トンネルを進む。
「明かりが無かったら、生半可なホラーゲームより怖いだろうな」
ナナサカはそんな独り言を口にするが、それでも足は軽やかっだった。
もしも敵が無敵なり、自分が対抗する手段を持ってなかったら、ナナサカの歩みも遅くなるだろうが、妖刀で斬れるとわかっている以上、ナナサカに恐怖心は無く、寧ろ来るなら小分けで来いという気分で移動していた。
「ここまで光源が手元のライトしかないと、縮地消音歩も使いにくいな」
ナナサカの持つライトはそこそこの性能で、片手で持てる銃で戦うならば、十分な性能なのだが、広い範囲を把握して戦いたいナナサカにとっては少し物足りない性能だった。
そして、進軍中のナナサカを撃退しようと機械モグラが現れる、電車並みにデカく長めの図体は倒して消滅させないと、先に進めない位に穴を埋めていた。
口を開き、中に内蔵されていた銃でナナサカを攻撃する。
しかし機械モグラからしたら狭い穴の中でも、ナナサカからしたらそれなりの広さ、少なくとも銃弾を避けるには十分な広さだった。
「剣坂流、木断ち!」
ナナサカの一閃は再び機械モグラを一刀両断する。
「くう、かなり力つけて振るわないといつ一刀両断出来なくなるかわからないな、いっその事2回な分けて斬るか……む」
ナナサカが一撃必殺を狙うか、腕が斬った反動でビリビリしないように2回に分けて、斬るか悩んでいると、軽い地響きと同時にナナサカの足下は崩壊する、そして崩壊した足下から機械モグラが現れる、口は開いているが、口の中には銃ではなく、鋭い牙が並んでいた、噛んで仕留める気満々である。
「悪いが俺を食ったら怪我するぜ! 剣坂流、七凪!」
しかしナナサカには空歩があった為、すぐさま空中で体勢を整えた後に機械モグラに向けて7連続の斬る攻撃を放つ。
妖刀の刃は機械モグラの至る所を斬り裂き、機械モグラをスクラップからのデータ片にする。
その後、一旦地面を着地した後、空歩で元の進軍ルートへ戻る。
「足下からの不意打ちとは随分と初見殺しだな、落ちた場合、空歩とかロープない人はどうやって脱出するんだろう? もしかして下の穴に入っていくのが正規ルートか?」
ナナサカは元の進軍ルートか機械モグラが下から明けた下の穴ルート、どちら行くべきか考える、そして元の進軍ルートに行くことに決める。
「どちらにせよ、後々分かれ道とかありそうだし、結局の所全部の箇所回って、斬れば勝ちだよな」
ナナサカは脳筋思考で先に進み始めた。
そして脳筋思考で現れる機械モグラをバッタバッタと斬り倒していくと、ナナサカは街1つ位入りそうな広い地下空間には出る。
そこには機械モグラだけではなく、以前の階級をあげる際に戦った、巨大な機械鳥も居た。
「げ、もしかしなくても類似機械?」
ナナサカの言葉に答え合わせのように口を開く複数の機械モグラと機械鳥、その口の中には銃口がついていた、勿論発射されるのは当たりどころ次第で即死する銃弾。
「くそ、機械鳥他のミッションじゃ殆ど見なかったけど、階級上げるクエスト専用の敵なのか? 空歩、剣坂流、大断ち!」
ナナサカは縮地消音歩で天高くジャンプしてから、空歩で近くにいる機械モグラを斬り裂く。
「手が痺れて万全に振るえないならば、何度も斬る! 剣坂流、木断ち、木断ち!」
そしてナナサカは手が痺れる中、近くの機械鳥を2回に分けて胴体を斬る。
「……ちい、ここまで硬い物を斬るのは久しぶりかも、リダは何時も綺麗に受けながすからな」
ナナサカの手が硬い物を斬った衝撃で震える中、まだ機能している機械兵器がナナサカに向けて銃撃する。
「ちい、今ほど銃器や手榴弾が欲しい時はないな!」
ナナサカは銃弾を避けつつも戦闘を続けるのだった。




