120、3階級特進の要望
ナナサカが降り立ったのは室内の一室だった。
「あれ?戦場に放り出されない?」
ナナサカの身体は椅子に座っており、身体は動かせない。
明らかにイベントシーンと言わんばかりに行動が制限されている、ナナサカ的には自由に身体を動かせないのはかなり窮屈に感じる。
そんな中、室内に1人パット見た感じ、痩せ細った紫色の髪で黒目の中年男性が入ってきたが、その肉体に似つかない、戦い慣れた歩き方をしている為、ナナサカは目を細めた。
そして中年男性が喋り始めると同時にナナサカの身体は自由になる、やろうと思えば目の前の中年男性に殴りかかることも出来そうだが、流石にそんな事をすると後でリダに馬鹿にされるのでしない。
「2階級特進をしたい馬鹿は誰かと思ったら、また君か、随分と軍の階級を甘んじているように存じます」
ナナサカは声で階級管理をしている人だと気付く、そこでナナサカはお願いをすることにした。
「違います、3階級特進したいです!」
「……はあ?」
ナナサカの言葉に階級管理の人は眉間に青筋が浮かぶ。
すると、ナナサカは階級管理の人に胸ぐらを掴まれて強制的に立ち上がらされる。
「貴様! 軍を舐めているのか!」
「舐めていませんよ、だからこそ1人で怪獣倒せと言うなら怪獣を倒すし、巨大生物とかの敵対的存在に占領されたエリアがあるなら、占領している敵を全部斬り倒すつもり、何をすれば一等兵から3階級上がれる? 一応輸送船の鹵獲とか、それ相応の功績は上げているから少なくとも1階級は既に上がってるような物だろ?」
ナナサカは胸ぐら掴まれても動揺せず、ただ3階級上がれる方法を聞く。
「はあ、実に愚かな思考、話すだけで頭が痛くなってしまいますよ……良いでしょう、それならば3階級上がっても誰も文句言えないミッションを発行しましょう、最もそれをこなせば、周囲から化け物呼ばわりされても文句言えませんよ」
「いいよ、そう言うの言われ慣れてるし、それに俺程度の強さで化け物と呼ばれてもね、上には上がいるからね、無知の叫びにしか聞こえないから」
「化け物レベルで強い人間なら、軍に入ってくるべきですけどね、ともかく3階級特進がしたいならば、私の発行するミッションを受けていただきます」
階級管理の人がそう言うと、目の前にミッション画面が浮かぶ、ミッション名は底なしの地底、そして気になる項目として、追加ミッションという文字の下に、難易度はDeath固定と特殊兵器使用不可と書いてあった、それは最高難易度を示すものだった。
恐らく本来は一段階難易度が落とされて、特殊兵器の使用不可が無かったのだろうが、3階級特進を望んだ結果難易度が上がったのだろう。
「ふむ、後でリダにどやされそうだけだ、行くか」
現状装備の保険とかは掛けておらず、かなり危険な掛けになるのだが、ナナサカはやる事を決意する。
最も死んだら装備に保険をかけていても、ケルン三等軍曹やマトラとの繋がりを失う為、ナナサカは死ねない状況にいるのだが。
ナナサカがYESのボタンを押すと階級管理の人は絶句する。
「本気で行くつもりですか」
「ああ、だから生きて帰ったら、必ず3階級特進させてくれよな?」
「良いでしょう、階級管理者として成すべき事を成しましょう」
階級管理者がそういうとナナサカは光りに包まれて、移動する、そして次にナナサカの視界に映ったのは地下鉄空間。
そして世の中人だけならば確実に出来ないものでありそうな物が、地下鉄空間にはあった、それは巨大な横穴だった、大型トラックくらいならば、余裕で入れそうだ。
ナナサカは流れで巨大な横穴に入って、横穴の中にいる巨大生物を倒せばいいのかと理解する。
「よし、やるか」
ナナサカは気合を入れて兵器を取り出す。
そしたらナナサカの手元に木刀が現れた。




