116、未知兵器発動?
ケルン一等兵経由でリダの手にルービックキューブの形をした謎の兵器が渡る。
「やっぱり何もわからないな、全部ハテナでお手上げだ」
「そう言えば何時ぞやミッションで手に入れた謎のデータ片は使えないのか?」
「そもそもデータ片はこれみたいに取り出せないからな、多分だけどこれ単体で機能する物だと思うんだけど」
リダは銀色に光るルービックキューブを手の上で色々と動かすが何も起こらない。
「うん、お手上げ、武器になるわけでも、ビームが放てる訳でもない、衝撃で爆発もしない、どうしろというんだ、わんちゃんルービックキューブの形をした燃料タンクでこれ単体では意味ないものかもしれない、ケルン一等兵も触ってみろ」
「え、いいんですか?」
リダの言葉にケルン一等兵はビクリと驚く。
「おい、いいのかリダ、さっきまで滅茶苦茶慎重だったのに」
「こんだけ2人で弄り回したのになんも起きないなら、安全と見ていいだろう、多分これは単体で使うものじゃないんだと思う、今は置いといて、他の兵器を破壊せずに鹵獲したらこれ関連の何かが手にはいるかもしれない」
リダはそう言いながら、ケルン一等兵に謎のルービックキューブの形をした何かを渡す。
「うう、危険性は無いのはさっきのナナサカ師範とリーダー少将の行動で分かりますけど、ちょっと怖いですね」
ケルン一等兵がそう言いながら、ルービックキューブの形をした謎の物体を持ち上げると、謎の物体が急に浮き上がり、ケルン一等兵の手から離れる。
「へ?」
ケルン一等兵の声に2人が反応して、謎の物体が浮かび上がるのに気付いた瞬間、2人の行動より早く、謎の物体はケルン一等兵に向かって飛翔する。
「だあ!」
ナナサカが咄嗟に反応して、妖刀で謎の物体を斬り落とそうとするが……その飛翔は弾速故に、ナナサカの妖刀は空を斬り、謎の物体はケルン一等兵の中に入ってしまう。
「くそ!?」
次の瞬間、ナナサカとリダの視界にノイズが走ったと思えば、2人の視界が砂嵐で見えなくなる、しかし砂嵐による視界妨害は一瞬で、2人の視界はすぐに正常に戻る。
「え!? 今のは?」
「わ、わからん、視界全部が砂嵐はクラッとするな」
慌てるナナサカとふらつくリダ、しかし2人はすぐにケルンの方を見る。
2人ともこの状況で一番ヤバいのはケルン一等兵なのは理解していた。
しかしケルンに異常は見当たらない、顔色は悪くなく、怪我した様子もない。
「えっと、何か起きたんですか?」
ケルンは何事もなかったかのように辺りを見渡す、さっきまで謎の物体を怯えつつ持っていたはずなのにまるで忘れたかのように話している。
「大丈夫か!? 謎の物体が体内に入って、なにか身体に異常は!?」
「あわわ、身体を振り回さないでください! ナナサカ師範!? その揺する行動で気分が悪くなりそうですーー!?」
ナナサカの荒い確認に目を回すケルン。
「……見た感じケルン一等兵に異常はないみたいだな……何だったんだ、あれ? パワーアップアイテム……にしてはケルン一等兵にしか反応がしなかったのがおかしいよな、NPC専用の強化アイテム? だとしても強くなったようには見えないし、わざわざそんなアイテムをハテナマークまみれにするか? くそ、ヒントが少なすぎる!」
リダがブツブツと考えている、そんな中ナナサカはケルンの変化に気付いた。
「うん? ケルン一等兵の服装の胸の模様なんか変わってないか? それになんか服の質も上質になってない?」
ナナサカが怪訝そうに見るが、ケルンの手に突き放される。
「もう、2人ともどうしたんですか!? 一等兵一等兵て、自分の階級は三等軍曹ですよ!?」
「「……はあ!?」」
ケルン一等兵ではなく、ケルン三等軍曹の言葉にナナサカとリダは揃えて大声を出すのだった。




